お伊勢参らば朝熊を駆けよ!朝熊駆けねば片参り。
このフレーズは伊勢に古くから伝わる伊勢音頭という民謡の歌詞の一部。朝熊とは伊勢の霊山である朝熊山を指し、その朝熊山を舞台としたトレイルレースが「伊勢の森トレイルランニング」である。
今年で二回目の開催となる伊勢の森トレイルランニングに参加してきた。
実はもう何年も毎年12月にお伊勢詣に行っており、昨年の第一回大会開催の日も伊勢にいたのだが、今年は「伊勢の森トレイルランニング+お伊勢詣」という組み合わせにしてみた。記念すべき式年遷宮の年に参加できるのも、伊勢好きの喜び。
レース前日夕方に伊勢に到着。この時期、週末にシングルでホテルの予約がとりにくく、伊勢市と二見浦は全滅。(地図上で)受付会場の三重サンアリーナに近そうな五十鈴ケ丘駅近くのホテルに宿泊した。
ところがレース当日朝の移動手段と考えていたタクシーの予約がとれず(タクシー会社に電話しても予約で一杯だった)、仕方がないので二泊三日分の荷物を抱えてホテルから三重サンアリーナまで徒歩で移動。google mapを頼りに進んだのだが、田んぼのあぜ道まであって、真っ暗な中「google mapすごいなと」思わずにはいられなかった。約4.5kのよいウォーミングアップになったよ。。。
三重サンアリーナで受付を済ませ、バスでスタート地点の陸上競技場まで移動する。けっこう寒くて、みなさんトラックを走って身体を温めている。ぼくは体力温存。ちなみに心折れ部からは単独遠征なのだが「チーム代表として頑張ります!」なんて気持ちは全然なく、ゆるりと楽しむつもり。
ぎゅーとら(だよね)など、ゆるキャラも応援に来場していた。年末のショートレースだからか、ガチ感も薄く、ゆるい雰囲気が心地よい。
ちなみにぼくはチャリティー枠でエントリーしていたのだが(チャリティーは伊勢志摩国立公園協会に寄付)、チャリティー枠選手はスタート時に前方に並ぶことが出来る。とはいえ、ぼくは後ろから来られる多勢のランナーのみなさまのプレッシャーに耐えられないだろうと思い、いつものように最後尾へ並ぶ。あー、落ち着く。
挨拶でコースプロデューサーの石川さんが「トレイルランニングが初めての人」と聞くと、けっこうな人数が手をあげていた。またリザルトを見て思ったのだが、男性ランナーは地元の方が多く、女性は関東からの遠征組が少なからずいた。20kという距離、そして伊勢という地で行われるレースの特徴のひとつだと感じた。
朝8時30分にスタート!最初はトラックを一周する。その後おはらい町へ!
観光で伊勢に訪れた方がいればわかると思うけど、おはらい町を走るというのはすごいことで、1k程度とはいえこのレースの大きな魅力となっているのは間違いない。伊勢でのレースという付加価値を高めるものであり、逆に朝8時30分とはいえ日曜日で観光客のいる時間帯にコースとして使用させていただける関係者の努力と地元のみなさまのご協力を感じる。
内宮前で折り返して五十鈴川沿いを戻る。そして赤福本店横を通り(※ それも考えてみるとすごい)、神宮に連なる朝熊の山々へ向かう。
ぼくは例によって地元の方の応援に手を振りながらのんびりと進んでいるが、なんだか周りのペースが速い。最後尾からスタートしたのだが、それでもキロ6分か。。。
(続く)
※ ご存知の方もいるかもしれないけど、おはらい町の観光名所ともいえるおかげ横町は赤福が企画運営している。余談ではあるが、おかげ横町に店舗を構える豚捨のミンチカツとコロッケは伊勢に行ったら食べておきたい。