vibram® Hong Kong 100参戦記、旅路や目的はMMAサイトに書いたので、自分のブログではレースに絞った話。
大人の遠足 Weekend Trail Trip -vibram® Hong Kong 100-
とにかくアスファルトと階段が多い。事前にそんな話は聞いていた。シューズはHOKA ONE ONEの一択。結果的に(完走していなくてなんだが)間違いなかった。
昼と夜の寒暖差も、塾長(蚊取り線香氏)の事前アドバイスであたまに入れていた。しかし、実際には想像以上だった。レース当日は晴天、昼間は体感温度20度以上。そしてレース後半、山岳地帯に入ると冷たい風が身体を叩き、体感温度は0度程度。汗かきには少し厳しいコンディション。
レース当日。ホテルからスタート地点に向かうバスの中。メンバー一同、やる気マンマン(?)。
受付を済ますと、スタート時間までのんびりと過ごす。思ったより寒く、念のためドロップバッグ(52k地点で受け取れる)の中にキャプ4とユニクロのダウンを入れておく。これが後々ぼくを救ってくれることになるとは夢にも思わず。
香港といえばTEAM HAMAI(?)。浜井さん、スタート前にお会いできてよかった。前日に礼子さんたちと会食しているのをFBで知って「なんで呼んでくれないんですか!」と冗談で言ったら、翌日の夜に食事に誘っていただいた。なんとも人柄のよい浜井さんらしいエピソード。今回は蚊取り線香塾生打ち上げがありご一緒できなかったので、次回は是非!
スタートは桑原さんと一緒にのんびりと進む。塾長からのアドバイスは「52kまではひらすら抑える」。若干渋滞したうえに、シングルトラックに完全トレッキングスタイル(絶対走らない)の方がいるので、少々予定より遅いペース。とはいえ、先は長いので急がない。
ザックが巾着袋。日本では見ないスタイル。
レース中なのに記念撮影。並走していた外国人ランナーが撮ってくれた。このゆるさがロングレースのよいところ。もちろんお礼変わりにぼくも撮ってあげた。
途中、トイレで桑原さんと離れ、マイペースで進むと最初のエイド「East Dam」(12k)の手前でkyowさんを発見。まさか追いつくと思わなかったので体調が悪いのかとビックリして声をかけると、お腹が空いたらしいw
エイドではバナナやオレンジを食べて先を急ぐ。kyowさんは置き去り。エイドを出ると、大きな階段をゆるゆる登っていく。
登りきると海は近くに見える稜線に出る。なにしろ景色が美しい。細かいアップダウンが続くが、キツいという感じではなく、気持ちよく進める。
ボランティアスタッフがみんな大きな声援を贈ってくれる。笑顔が元気のもと。ゼッケンに国旗が描いてあり、日本人と分かると「ガンバレー!」と日本語で応援してくれる。
砂浜も走る。
第一関門「Ham Tin」(21k)は海岸にある。予定より一時間程度遅れて到着。それでもまだ関門までは余裕。遅いランナーにとって制限時間に追われないというのは精神的にラク。
第一関門を抜けるとジャングルチックな雰囲気に突入。グリーンマグマが効いているのか、体調も悪くない。走れるところは走り、歩くところは歩く。先は長いので省エネ。
廃墟が味わい深い。香港に関してはまったくといっていいほど知識がなかったが、こうして実際に走ってみると、どんな歴史だったのか気になってくる。
途中、パーティーを開いている金持ち風の方々もいるし、別荘地のようなところも通る。大型犬を散歩している集団もいて、どうみても富裕層。映画に出てきそうな英国紳士も見かけた。そんな場所なのだろう。
少し巻いて、予定より30分遅れで第二関門「Wong Shek」(28k)に到着。塾長が応援に来てくれていた。
「渋井さん、30分くらい速い。もっと抑えても大丈夫です」。
え、もっと遅くてもいいの? この時、ぼくはすでに香港トラップに引っかかっていたのかもしれない。
(続く)