奥宮さんプロデュースの「Fun Trails 50k Twolakes&Greenline(FT50)」に参加してきた。
ここ最近は「20k程度のショート→100kのロング」とエントリーしていたら、まったくロングを完走できなくなってw、50k前後のミドルの大切さを痛感。
もともとぼくはUTMBに憧れてトレイルランニングを始め、さらに制限時間に余裕があった2012STY(84k)に完走したことでロング志向に拍車がかかったけど、実力、経験値ともにまったくロングに通用するレベルにない。だから初心に戻ったつもりで今後はミドルを増やそうと思ったところ、奥武蔵で開催される「Fun Trails 100k Round」のハーフレースがあることを知りエントリーしてみた。
5月の比叡山もエントリーしていたけど、あれはまったく完走できる気がしないw
さて、大切なのは距離より高低図。56kで累積標高3500(レース後のGARMINでは59k 3000mだった)というのはなかなかの難レース。特に奥武蔵は高い山がないので、一気にドーンと標高を稼ぐよりは細かいギザギザが絶え間なくやってくるということ。景観も含めて、奥多摩のハセツネをイメージしてみた。
いつものようにタイムシミュレーションしてみると、ぼくの走力だと時間内完走が難しい。平均14.5分/1kが完走ライン。42k地点の狩場坂峠の10時間という関門時間がハードルになりそうだ。高低図はパっと見、2014STYに近く、作戦としては比較的フラットな前半で貯金を作る。
東京近隣大会のいいところは日帰りできるところ。朝6時飯能駅の送迎バスに始発で間にあうことがわかり、電車で行くことにした。山手線、西武池袋線沿線の方はオススメです。レース後のダメージを考えると、結果的には車で行かなくてよかったw
朝7時にスタート。500人程度?のほどよい感じ。ラン友、FB友にもたくさん会えてテンション上がりました。
レースの写真少なめ。かなり本気で完走を目指したので余裕なし。
前半でタイムを稼ぐ作戦は一見成功したように見えた。A7鎌北湖(24k)では関門に対して一時間以上の貯金。A8顔振峠(32k)でも想定タイムより30分速く進んでいた。これはイケそう!と思ったところ。
脚が終わった。
思い返してみれば、今年の最長距離は東京マラソンの42k。トレイルランニングではシャモニやHOCでの25k程度。さらに9、10、11と仕事がバタバタして山にも行ってないし、ランニング距離もかなり少なめ。ぼくの脚は30k程度しか持たないのだ。練習は嘘をつかない(※)。
(※)通常はよい意味で使うことが多いように思うけど、この場合は「練習しなければツラいの当たり前」の意味。
さらに前半トバしたことで大量発汗。もともと汗かきなので水分と電解質をかなり失ったようで、下半身の攣りがひどい。ふともと、ふくらはぎ、尻、足、指、すべてが攣って悶絶状態!(心配して声をかけていただいた方、ありがとうございました)
この汗かきは本当に悩みのタネで、水分をとらなければ脱水になるため「大量に飲む→内蔵不調」というネガティブスパイラル。さらにこの時期は汗冷えの原因にもなる。今回は着替えを持って走り、A8で着替えた。決定的な解決策があるわけではないので、経験値から対応していくしかない。
とりあえず水分と塩熱サプリを大量投入して、超スローペースで進む。ここからトレイルランニングではなくてトレイルウォーキング。
前半の貯金が功をそうして、最大のハードルと想定していたA9狩場坂峠(42k)には関門時間30分前に到着。ここさえクリアできればゴールまでの14kを4時間と余裕が出来る。一安心しながらも、終わった脚と攣りに不安を抱える展開に変わりはない。
ところでFT50のエイド、相当よかったです。普段はエイドで食べることはほとんどないのだけれど、A7ではフルーツポンチ、A8ではお茶漬け、A9ではおかゆwithおみそ汁(いわゆるねこまんま)をかなり美味しくいただきました!トレイルランナーの食べたい物がわかっているというか、さすがの内容。
A9狩場坂峠を出る頃には17時前で随分と暗くなったので、ヘッデンとウィンドシェルを用意して先に進む。でもここからが本当に長かった!
脚の攣りは悶絶するほどではなくなったものの、変わらず続いている。さらに終わった脚で登るのも下るのも走るのも難儀。登っては下り、また登り、また下り、また登り、また下り、また登り、また下り、また登り、また下り、また登り、また下り、エンドレス!ハセツネコース、天子山地、過去のイヤーな記憶が思い起こされる。山好きの方にはオススメですw
一部岩場で足下が危ないところがあったり、下りではガレ場の岩が落ち葉で隠されていたり、暗くなってからはルートが不明確なところもあって(よく見ればマーキングはついてました)、ある程度の山経験が必要とされそう。暗くなってからのコースロストはタイム的にも致命傷になりかねないので、さらに慎重に進む。というか脚が効かなくてどのみち速く進めないw
必死こいて最後の下りを降りて山を出る。そこからゴールまでロードで5k程度。でも走れない。走れないとタイムも落ちるし、気持ちばかり焦るし、ツラい時間が長く続くだけでいいことはないけど、それも練習は嘘をつかない証拠。
GARMINの誤差(?)もあってか、進めど進めどゴールに着かない。。。ゴール手前3k地点で奥宮さんとお会いする。「なに疲れたふりしてるんですか。ハーフハーフw」とお元気な様子だったが、ホントに疲れているしw
そんな奥宮さんだけど、前日は一睡もせずだったらしい。食事もとらずレース中にあちらこちらに移動しているみたいで、レースを作る苦労を少しだけ垣間みる。その苦労や想いは多くの参加者に伝わっているはず。
そしてようやくゴールの羊山公園に到着。最後くらいは走るかと思いw 必死で200mくらい走ってゴール。終わってみれば制限時間20分前の20時40分で、なにかワントラブルがあれば間にあわないギリギリのゴールだった。危なかった。。。
ゴールした喜びというよりは終わった安堵が大きかった。過去を思い返してもかなり厳しいレースだった。厳しいコースには気持ちを削られ、練習不足で脚は終わり、経験値不足で攣りに悩まされ、コースコンディションの難しさで転倒3回w
でも結果よければすべてよし。反省点は多いけど、今の自分の実力を考えれば完走できただけでも万々歳。
今回もMMAを着用していただいているランナーをたくさん(というほどでもないか)見かけました!ボランティアスタッフのみなさまにも元気をいただきました。レースに参加したラン友、スタッフとして参加したラン友、たくさんお会いできてよかったです。みなさまありがとうございます!そして奥宮さん、大任おつかれさまでした!
ぼくにとってレースはお祭り。年内最後のレースを完走で終えてよかった。来年もいろいろと参加しよう。
6 コメント
完走おめでとうございます。私も相当な汗かきなのでウェアや水分補給対策には苦労しています。最後の下りはキツかったですね。
たぶん途中で何度かお見かけしたと思います、私もA9関門で30分の貯金でした。ちなみにタイムは14時間00分06秒。。。完走証はもらったのですが記録になるかは不明です ^_^;
またどこかでご一緒する機会があればよろしくお願いします。
コメントありがとうございます!まだ筋肉痛です(涙)。時間をかければかけるだけツラい。そんなことを痛感したレースでした。ゆっくり身体を休めてください!
完走おめでとうございます❗
たしか、どこかの道端で足を解しているところや各エイドで何度かお見かけしましたと思います。
私の場合は前半の比較的走れるところでいいペースで走って脚を使ってしまい、山に入ってから辛いキツい状況になりました。途中から体調も悪くなり朦朧としながらエイドに辿り着くことだけを考えて進んでましたね。刈場坂のエイドでゆっくりしすぎてしまいましたが、あそこで食べた味噌汁ご飯入りは最高に美味しかったです。最後の丸山からの激下りで夜露にぬれた落ち葉とガレた場所や岩場では全く踏ん張れず苦労し完全に脚が終わってしまい、ゴール迄のロードが果てしなく長く感じました。終わってみれば、良い思い出ですね。折角長い時間皆さんと共に戦ったレースだったのでもっとコミュニケーションすればよかったと思ってます。またどこかで見かけましたらお声をかけてみます。本当にお疲れさまでした!m(__)mだったんだ
コメントありがとうございます!味噌汁&おじや、最高に美味しかったですね。これまでのトレイルランニングレースの中でも一番でした。ゴールした後は「もうないな」と思いましたが、何故か今は「来年はもう少ししっかり走りたい」と思っていますw またお会いしましょう!
不躾に失礼します。写真を掲載していただいた者です。先日はレース中に何度も邪魔してしまい、すみませんでした。素敵なMMAネイティブ柄のザックとヒップパックのおかげで選手の皆さんに覚えて頂き、コミュニケーションも弾んで応援が楽しいものになりました。使わせて頂き、ありがとうございます。m(__)m
その節は大変お世話になりました!ご活用いただきこちらこそうれしく思います!ご友人も完走おめでとうごおざいます!