TJAR2018の選考会が南アルプスで行われました。
内容は以下の公式サイトに詳しく書かれているのと、
具体的な選考方法は書けないので、色々と考え、感じたことを。
http://www.tjar.jp/2018/outline/selection_guideline.html
今回私はスタッフとして参加しましたが、
前回2016年の時のスタッフとは立場が異なります。
TJARの前回大会完走者は、選考会のスタッフをすることで選考会を免除され抽選に進めます。
今回もほとんどのスタッフは前回大会完走者か、実行委員の方々。
私を含め3名のみが、2018年大会にはエントリーしていない、お手伝いスタッフでした。
なので、2年前は頭の中のどこかで、本戦参加のため、というのがあったのですが、
今回はとてもフラットにこの選考会を外から見ることができた気がしています。
今回私は、1日目の両俣小屋でのシェルター設営チェックと、
2日目のコースマーシャル(上位陣のスイーパー)をしました。
シェルター設営に関しては、雨が降り続いたこともあり土が柔らかく、
みなさんシェルターの固定に苦労していたように見えました。
2日目は、みなさん疲労や睡眠不足、高所や日本アルプスの山歩きに慣れていないからなのか、特に両俣小屋から仙丈ヶ岳までの山区間に苦労していたように見えました。
だいぶ「ファストパッキング」というスタイルが浸透してきたのか、
みなさん装備に関してはバランスのとれたチョイスをされている方が多かったように思います。
ただ、「ファスト」の部分に関しては、これまでよりもゆっくり目の人が多くなったのかなという印象もあります。
行動スピードだけでなく、露営時の生活技術の面や、地図読み、緊急対応なども含めたすべての意味でです。
これまでは機動力のある方や先鋭的なスタイルを目指す方のものだったのが、
一般的になっていくことで、色々なレベルの方に親しまれるようになったことの裏返しなのかもしれません。
TJARを目指すのであれば、この「ファスト」の部分をもう少し磨いてもらえればなぁと感じました。
シェルター設営に関しても同じで、
今回はあまり張り慣れていない方が多かったように思います。
設営の順番をルーティン化して、カラダに覚え込ませてこそ、短時間でも暴風雨に耐えられる確実な設営ができるのですが、
今回見ていると、おそらく「ゆるファストパッキング」で夕方にのんびり設営する感覚の延長の方が多かったように思います。
シェルター設営は練習、準備が一番結果に現れるところなので、
本当にTJARに出たいという方は、とにかく何度も繰り返し設営することをオススメします。
その他にも、選考会に参加する選手の数が増えれば本当に色々な方が出てきて、
思いもしないような行動や発言をする人がいるなぁとしみじみ感じました。
水曜日には選考結果が発表予定ですね。
どれだけの人が選ばれるのか、注目です。