先週の仙丈ヶ岳に続き今シーズン雪山2登目は塩見岳。
昨日は10時40分に鳥倉林道の冬季ゲート前を出発。
ゲート前には5台車が止まっていてビックリ。
途中林道はちょこちょこ雪ありますがほとんどドライです。
時々小走りしながら1時間半で鳥倉登山口到着。
登り始めると雪が出てきて10分の4の標識あたりからはずっと雪。
2人組のパーティー2組と、ソロの方をバス。
まだ先行者がいるようでスノーシューのトレースはあり。
今日はバハダ3ウィンターにR×Lの厚手のウールのソックスで防寒バッチリ。
登山靴はまだパッキングしたまま、スノーシューを履き三伏峠小屋には登山口から2時間ちょっとで到着。
テントを張り荷物を軽くして烏帽子岳へ。
トレースは無く久々のスノーシューラッセル。
稜線に出ると普段は通り過ぎてしまう烏帽子岳の絶景に思わずパチリ。
稜線はまぁまぁクラストしていてスノーシューだと際どいところも。
アイゼンワカンがちょうどいい感じ。
50分で着くと景色が素晴らしい。
小河内岳方面へ進み、一つ手前のピークで時間切れ。
引き返し、三伏峠には17時20分着。
夜は思ったより冷えず。朝は寒かった!
翌朝は5時前に出発。塩見岳方面はトレースがあり、
本谷山には55分で到着。ちょうど雪洞泊していた2人組が出発するところ。
この2人組はそのまま下山したようで、本谷山から先はノートレース。
夏道をなるべくたどりながらスノーシューラッセル。
塩見小屋の手前までずっとラッセルで8時30分に小屋前で小休止。
スノーシューとストックはデポして、アイゼン・ピッケルで塩見岳へ。
今朝の寒さもあってか、このあたりから登山道がかなりクラストしていて、アイゼンが刺さりにくい。
そして雪の付き方が中途半端なので、根雪のような凍結がほとんどでかなり際どい。
風も15m/sぐらいで耐風姿勢も何度か。細かい雪が舞い痛い。
ルート取りも本当に難しく、夏道と、岩場を直登したり、アイゼンの効きやすい斜面をトラバースしたりと、
自分の技術と経験と集中力をフル稼働。
なんとかかんとか1時間ちょっとで塩見岳登頂!
そして下り、これが本当に難しかった。
登りと同じだと厳しい場所もあり、ルートを変えながらバックステップとトラバースのひたすら繰り返し。
フリーソロのクラストした下りは本当に肉体的、精神的に堪えます。
なんとかかんとか1時間かけて塩見小屋到着。
あとは戻るだけ。途中からは、塩見を目指して引き返したと思われるパーティーのトレースが重なり歩きやすい。
本谷山からの塩見岳はやっぱり素晴らしい。
本谷山からはツボ足でも問題なし。
三伏山からは最後の絶景。
14時過ぎに無事三伏峠へ、往復9時間ちょっと。
あとはパッキングしてトレランシューズに履き替え下るだけ。
1時間半で登山口に戻り、ロードはちょこちょこ走って1時間15分。
トータル12時間15分とまぁまぁの長時間山行になりました。
今シーズンは確かに雪は少ないのですが、
やはり三伏峠周辺は標高が高いので雪がそれなりにたくさんあります。
厳冬期の3000m峰は本当に集中力が必要で、ワンミスできないのですが、
その分素晴らしい景色や、達成感、充実感があります。
簡単にオススメできるものではないのですが、
厳冬期の素晴らしい景色を一人でも多くの方に見て欲しいなと思っています。
1 コメント
いつもありがたく拝見させていただいております。
最後の核心の岩場はフリーソロだと相当な緊張を強いられるんですね‼️その前の、本谷山さんから下り、五右衛門山の南側を巻くときは、五右衛門沢の源頭に下るのではなく、できれば夏道というのがむしろその時は安全そうだったのでしょうか?