Red Bull 400というレースを知ってますか?スキーのジャンプ台を駆け上る競争で、発祥はヨーロッパ。以前にユーチューブに上がっていた動画を見て参加してみたいなぁと思っていたら、シアトルから車で3〜4時間の場所にあるカナダのスキーリゾート地ウィスラーでヨーロッパ以外で初めて同レースが開催されるということで、走ってきました。
距離は400メートル、斜度は37度。最初の100メートルは平坦、残りの300メートルは激坂です。普段走るトレイルランニングのレースとは全く別物で、どんなふうに走ったらいいのか見当がつきませんでした。
レースディレクターがゲイリー・ロビンスだったり、ゲストランナーがライアン・サンデスだったり、トレイルランニングのレースで顔を見かけた人がいたりと、トレイルランニング方面の方々も参加していました。
30人ぐらいのグループに割り振られてそれぞれが予選を戦い、予選でタイムが良かったトップ選手が決勝を戦いました。他のグループのレースを見ていると、急勾配を四肢で進むさまは何かの虫のよう。
さて、私が走る番。ヨーイ・ドンで一斉にスタートすると、周りの選手は最初っから全力疾走。普段のレースでこんな勢いで走ることはないので、最初の平地セクションでさっそく置いていかれます。
激坂セクションに入ると、激坂過ぎてシューズが地面を掴めず、ずるっとすべってうまく前に進めません。スパイクを履いているひとはガンガン進んで行けたので、完全にシューズの選択ミス。それでもなんとかすこしづつ、先行するランナーを追い抜きました。
息をつく暇もなくガンガン登って、スキーのジャンプ台の頂上にあるゴールへとよじ登り、5分以上かけてゴール。あえなく予選敗退でした。
ゴールにはマットが敷いてあって、先にゴールしたランナー全員が倒れ込んでいましたが、私は倒れ込むこともありませんでした。普段私が走るウルトラディスタンスでは、いかにエネルギーを使わないで走れるかが重要ですが、このレースは短い距離でいかにエネルギーを使い切るかが重要なポイント。レースの違いに対応できませんでした。でもぜんぜん違う種類のレースだったがゆえに新鮮で、かなり楽しかった。
ちなみに総合優勝は元プロ自転車選手で、優勝タイムは3分53秒。トレイルランナーは表彰台には登れなかったようです。