3月17日に近所のワシントン州ベリンガム(Bellinghum)で行われたChuckanut 50kを走ってきました。今年で7年連続7回目の出場です。
初心者でも楽しめるコースですが、エリート・ランナーの参加も多く、昨年もアメリカで最もコンペティティブなレーストップ10に上るほど。優勝タイムは3時間30分台という高速レースです。
このレースのディレクターはクリッシー・モール(krissy moehl )。
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年代別で入賞してクリッシーとハグ。
チャカナット50キロの一週間前に中国・雲南省で行われたGaoligong By UTMBで優勝。UTMBやハードロック100での優勝という輝かしい経歴に新たなタイトルを加えました。クリッシーはベリンガム出身で、一時期コロラドに拠点を移していましたが、数年前に再びこちらに戻ってきました。チャカナット山でトレーニングをしていると、たまに遭遇します。
ベリンガムには他にも強い女性ランナーが多く、例えばキャンディス・バート(Candice Burt)もここの出身。彼女はハワイのHurt 100や南米チリはパタゴニアのUltra Fiordをはじめ長い距離のレースで実績を残し、現在Bigfoot 200などの200マイルレースのディレクターをやっています。
そして、ベリンガムに住んでいたもう一人の伝説の女性が女子マラソンの先駆者ゴーマン美智子さん。2015年に80歳で亡くなった彼女は、1970年台にボストン・マラソンとニューヨーク・マラソンを二度制しました。また女子マラソンの実況や市民ランナーへの指導などを通じて日本のマラソンにも貢献。アンデルセンがフラフラになりながらゴールした1984年のロサンゼルス・オリンピックで解説していたのも彼女です。そして、なんと100マイラーでもあります。
さて、最後に一応私のチャカナットの走りに触れておくと、4時間13分台で年代別3位。捻挫していた昨年と比べてタイムはずっと早く、また休養明けだったことを考えると目標であるウェスタン・スティツへ向けてまずまず悪くない滑り出しです。
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Photo: Glenn Tachiyama