一週間のうちの最大一時間を使って、気になったことを気の向くままに書く「トレイルランニング一時間一本勝負」の第二回。
この週末(4月13日)にLake Sonoma 50を走ってきました。かつてはWestern Statesのゴールデンチケットだったこともあって過去に数々の名勝負が生まれたレース。
YouTubeなどでしか見たことがなく、いつかは走りたいと思っていたレースでしたが、エントリー料金が$250となかなかのお値段だったのでさすがにちょっと迷いました。でもやっぱりミーハーだからエントリーしちゃった。実際走ってみて、蒼く映える緑の中を貫くシングル・トラックを走るのは楽しい経験でした。
エントリー料金に関しては、先週、エントリーが開始され(てすぐに埋まった)信越五岳でもその料金がSNS上で少し話題になっていましたね。いろいろと物価が上がってきていて、トレイルランニングのエントリーフィーもその例外ではなく。
エントリーする人からすると安い方が財布にも優しいですが、主催者からすると年々コストも上がるでしょうから、個人的にはある程度値段が上がっていくのはしょうがないかなと思います。
個人的にはエントリー費が高いか安いかということ以上に、払ったお金に対してどのような経験が期待できるかというのがとても気になるところ。
信越五岳は毎年安定して同じコースで開催されるし、季節柄台風に左右されるとはいえ、だいたい毎年レースの質は安定している。宿もパッケージになってるので、支払う値段は高くなるとはいえ、それによって受け取れるであろう経験もある程度読める。あとは自分の走り次第みたいな。
安ければいいというものでもない。エントリー費を払ったのはいいけど、パンデミックでキャンセルされたレースで、払い戻しを約束されているのにまだ返ってきていないレースもあるという噂も。 航空会社でいうLLCのように、安かろう悪かろうっていう側面もあるかもしれない。
あと、支払ってもどんな経験が受けられるかわからないようなレースもエントリーに躊躇する。今年のMt Fujiではエントリーが終わった後に、あとから手荷物を預けるに追加費用が掛かるとの告知がなされて、Facebook上のコメントを見ると、海外のランナーも混乱させてしまってる。Mt Fujiに関してはエントリー時にコースが分からない年も多く、エントリーしてもどんな経験が期待できるかわからないし、ネガティブサプライズも多い。サポートもお金を払った人じゃないとできないレースというのは私の知る限りはなく、日本国外から参加する人にとってはちょっと良くわからない仕組みだろう。Mt Fujiに興味を持っている海外のランナーにもお勧めしにくくなっちゃう。
私たちのエントリーがレースを支えている部分もあるので、あまり出し惜しみし過ぎないのも大切なのかも。カールやチェルシーが終売になるように、レースは簡単になくなっちゃうので、今後も参加し続けたいレースは、体と時間と財布が許す範囲で参加し続けたいな、などと思ったり。