一週間のうち最大一時間を使って、気になったことを自由に書く「トレイルランニング一時間一本勝負」。

前回の投稿の後にコロナに罹患し、体調の回復を進めた後にはBighorn 100を走ったこともあり、少しの間、更新が滞っていました。

View this post on Instagram

A post shared by Masazumi Fujioka (@marseille)

前回の記事で触れたスプリング・エナジー社のジェルのカロリーや糖質が表示よりも大幅に少なかった問題ですが、その後のお話をいくつか。

まずはiRunFarがクラウドファンディングで資金を募って、スプリング・エナジー社の製品を含む様々なジェルの成分分析を行った結果、スプリング・エナジー社はやはりカロリーや糖質が表示よりも大幅に少なかったのに対し、他社製品は概ね表示通りの内容だったとのことです。問題が業界全体に波及せず、特定の会社固有の問題だったと考えて良さそうです。

スプリング・エナジー社はハードロック100のパートナーとしてジェルを提供していましたが、今回の問題を受けて関係を解消し、ハードロックは新たにグー・エナジー社とパートナー契約を結びました。これでグー・エナジー社はウェスタン・ステイツとハードロックというアメリカの二大メジャー・レースのスポンサーになったことになります。

View this post on Instagram

A post shared by Hardrock100 (@hardrock100run)

スプリング・エナジー社は、今回の問題の経緯を検証し公開しました。詳細についてはサイトを見ていただくのが良いですが、主な原因として成分に含まれるお米の生成過程が安定しなかったことと、リンゴの供給元が複数あり、供給元によって成分が異なったことを挙げています。

ちなみに先のiRunFarの記事を見ていただくと、スプリング・エナジー社ほどではないものの、Näak社のジェルも表示よりもカロリーや糖質が少ないという結果が出ています。スプリング・エナジー社もNäak社もリアルフードで製品を作っているというのが謳い文句ですが、こうした製法は安定した成分を維持するのが必ずしも容易ではないのかもしれません。

さあ、今週はウェスタン・ステイツ・ウィークです。天気予報を見ると、昨年ほどではないものの、今年もそれほど厳しい暑さにはならないようです。女子はケイティ・シード、男子はジム・ウォルムスリーを中心にハイペースな展開が予想されます。私も通算五回目のペーサーとして参加します。ランナーを無事フィニッシュに送り届けるべく、走ってきたいと思います。