フルマラソンで自己ベスト更新。ネットタイム3時間14分52秒!
1月29日、茨城県ひたちなか市で開催された第65回勝田全国マラソンに出場し、自己ベストを11分更新、ネットタイム3時間14分52秒でサブ3時間15分(サブ315)を達成した。
サブ315という目標に対して、残りわずか7秒の余裕。その一瞬を削り出すため、最後の一歩まで全力を尽くしたレースとなった。
5年前の自分では考えられなかった「サブ315」
私が走り始めたのは2012年、ダイエット目的がきっかけだった。
当初は30分のジョギングすらまともに走れず、ハアハアと喘ぎながらのランニングだった。
それが今や、平均4分35秒/kmのペースで42.195kmを走破するまでに成長した。
かつての自分ではまったく想像できなかった世界に、ようやく手が届いたのである。
サブ3を夢に掲げ、まずはサブ315に挑戦
昨秋、勝負レースとして挑んだ100マイルレースで、私は完走を果たせなかった。
その悔しさから、「夢で終わらせたくない」と強く思い、フルマラソンでのサブ3を新たな目標に掲げた。
その第一歩として挑んだのが、今回の勝田全国マラソン。
この3カ月、サブ315をターゲットに据えてトレーニングを積み重ねてきた。
レースプランは段階的なペースビルドアップ
今回のレースでは、綿密なペース設定を行った。
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~10km:4分42秒/km
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~25km:4分36秒/km
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~35km:4分30秒/km
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最終平均:4分35秒/kmで3時間13分台を狙う
30km地点まではこのプランどおりに進行し、体感的にも余裕があるように感じられた。
壁の正体は30km以降に現れる
しかし、本当の試練は30km以降だった。
疲労、呼吸の乱れ、股関節の痛み、腹痛、向かい風、気温の上昇、喉の渇き、そしてコースのアップダウン。
まるで一斉に敵が押し寄せてくるかのようだった。
35km地点では、グロスタイムでのサブ315はもはや絶望的となっていた。
残された望みは、ネットタイムでのサブ315の死守。その一心で、腕時計を何度も確認しながら、残りの7kmを駆け抜けた。
最後の力を振り絞って――7秒を削り出す走り
残り2kmを切っても、まだ望みはあった。
「ここまで来て、数秒足りなかった」などという結末には絶対にしたくなかった。
無我夢中で脚を前に出し続け、周囲の風景すら見えなくなるほどに集中してフィニッシュゲートへ。
ネットタイム3時間14分52秒。まさに限界まで自分を追い込んだ末の達成であった。
ゴール後に感じた「魂に刻まれる達成感」
ゴール後は、脚が小刻みに震え、血の気が引いて立ち上がれなかった。
しばらくは達成感よりも、疲労と気分の悪さのほうが勝っていた。
それでも、着替えを済ませてからじわじわと湧き上がってきたのは、この7秒を削り出した価値の大きさであった。
簡単に手に入るものではない。
努力を積み重ねて、ようやく手が届いたものだからこそ、魂に刻まれる喜びとなる。
次の挑戦は「サブ3」――夢の続きを走る
次は、3月12日に開催される古河はなももマラソン。
このレースで、いよいよ夢の「サブ3」に挑む。
残り40日を切った。ベストを尽くし、あと1秒でも、2秒でも、夢に近づくことが願いだ。