I love Kamakura trail 鎌倉はこう走ろう

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I Love Kamakura Trail. 動画より画像お借りしました。

鎌倉はこう走ろう(リンク拡散希望)

できるだけ多くの人にシェアして欲しいと思う。たぶんこのブログに来てくれるランナーのみなさんだけでなく、普段、こういったことを考える機会がないロードを中心に活動しているランナーやクラブの方々にこそ観て欲しいと思う。本来、ゆっくりと仲間から教わっていくものなのかもしれないのだけれども、ランニングブームから参入が急過ぎて、行政や質の低いマスメディアを絡めて、歪んだ形で問題化してしまった。この協議会ができるまでの経緯はここでは書きませんが、いくつかの記事を参照してください。

Numbers WEB ( 2014/10/11 版)

 2014/3/19 当ブログサイト(リンク)

「鎌倉はこう走ろう」の内容は本当に基本的なことなのだけれども、スピードを落とす、ではなく、しっかりと歩きに切り替える、という事がポイントになると思います。相手が譲っている場合でも、ご年配の方などは、走ってくるだけで怖いと思うものです。今回、鎌倉トレイル協議会が提案している自粛区間、期間、時間帯では、現実にほとんど走れないはずなんです。他にも前記の高尾〜陣場主稜線も曜日、時間によっては同じ状況です。南〜北高尾の通過に利用する場合でも慎重さが求められます。まして週末の主稜線でレースや追い込むトレーニングなどはできないはずです。静岡の沼津アルプス、六甲の山々でも、鎌倉のような事態にならず、トレイルを共有する人たちが自然な形で共存していくことを願ってやみません。

 


里山再考

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出発前のルート確認。あまり人が入っていないルートだから、急峻なところは登り方向、比較的ゆるやかな尾根地形を下る、という原則を当てはめて確認する。

きっかけは御嶽(みたけ)でのボルダリングとOMMでした。全然結びつかないですよね? 午前中に青梅や奥多摩のトレイルを走って、午後は岩を登る、という山の遊びをしています。冬が近くなると岩場での防寒も必要になるので、ワンウエイですべてを背負って長い距離を走るとなると、ちょっと走力差が出てしまう。そこで御嶽駅のコインロッカーを起点に、メンバーによっては、正午までに戻れる範囲のファストハイクを考えたのですが、これまでの山地図(旺文社)では、どれも行ったことがあるルートで新鮮味が感じられない。そこへOMMに参加する日が近づくにつれ、国土地理院の 1/25,000 の地図に慣れようと、ウオッちず(リンク)を利用する機会が増えてきたのですが、御嶽周辺を国土地理院の1/25K で見ると、沢山のルートがある。さらに航空写真で見ると、明らかに地図には掲載されていないルートもある。それらを冒険心、アドベンチャー感覚で行ってみたことがきっかけでした。下見はしてないから、危なそうだったらすぐ撤退だからごめんね、というぐらいの感覚です。

実際に行ってみると、そこには素晴らしいトレイルがいくつもありました。多分、御嶽、青梅周辺は歴史的、宗教的にも古く、軍事道、林業が栄えた時代の作業道(廃道含む)が無数に入り組んでおり、普通の山地図に載っているのはほんの一握りに過ぎないようです。もちろん、なんらかの大人の事情(地権者との兼ね合いなど)で記載されていないものもあるでしょう。そこは察して個々人のモラルが必要なところ。また、完全なオフトレイル(全く踏み跡のない独自ルート)を行くことは、アドベンチャーレースやそのトレーニングなどの限定的な範囲にとどめるべきで、普段からランナーが踏み入れることは、人が入ってなんぼの里山であっても、植生保護の観点から、個人的には避けています。そうでない限り、美しい里山のマイナールートをどんどん見直してみたいと思っています。以前にもハセツネコースは奥多摩のほんの一部にしか過ぎないということをFaceBookで何度も紹介はしていますが、それが加速しそうです。

これがOMMで使用した地図。国土地理院の1/25k がベースになっている。濃淡薄くて見にくかった。(ローガンズ?)

これがOMMで使用した地図。国土地理院の1/25k がベースになっている。濃淡薄くて見にくかったなあ、ローガンズ?笑)

国土地理院の 1/25K に某所のルートを落とし込んだもの。自粛要請ルート(禁止ではない)ではあったが、数Km隣の喧騒が信じられない美しいトレイルでした。

国土地理院の 1/25K に某所のルートを落とし込んだもの。数Km隣の喧騒が信じられない美しく静かなトレイルでした。

注意点をいくつか挙げておきます。マイナールートは道標が整備されていませんので、コンパスを使い地図を整置して方角を確認できること、尾根、谷(沢)、コル、といった基本地形が地図を見てイメージできること。そして迷った時に、絶対の確信(林道が見えているとか)がない限り、沢道を下らない(登りで取り付いて、尾根道に出るのはありだと思う)などの基本行動を理解していること。そして単独行動は避けること。それでも自己責任は常に問われます。自分一人ではまだ地図読みに自信がなくても、それができる人に同行することで、現場で習得していくものです。自分もまだその段階だと思っています。

吉備人出版の詳細地図 奥多摩西部は先月末に出版されたばかりのもの。

吉備人出版の詳細地図 奥多摩西部は先月末に出版されたばかりのもの。

国土地理院の地図ですと、その破線がどの程度の難易度(荒れ具合、危険箇所)かという情報が言葉としてはありませんし、普段、旺文社の山地図に慣れていると情報が少なくて(情報の種類が違うと言ったほうがいいかな)わかりずらいと感じるかもしれません。そういう方には上の写真の吉備人出版の詳細地図がお勧めです。小仏の峠で販売しているのを見た事がある人も多いはず。その高尾−陣場の主稜線は、もう人が多くて、よほどの早朝でない限り、走るべきルートではなくなってきています。この地図には、そういったルートを避けて、南北とその周辺にまだまだ走れる、あるいはアドベンチャー的な楽しみがあるマイナールートが存在することがわかります。まあ、そこにも出ていない超マイナールートもあるわけですが、大人の事情でSNSで目にすることはないでしょう(苦笑)

Happy & safe trail !


1年早いですね。

MMAでブログを書き始めて今週で1年になります。つたないブログを読んでくださってありがとうございます。

3年前にアメブロ(http://ameblo.jp/tackroadtrail/)で書き始めたきっかけは、ある時、お世話になった方に、近況報告やお礼の気持ちを書き綴ろうとしたら、全く書けない自分に愕然としたからです。普段、ビジネスでは英文、和文問わず、簡潔、説得力のあるメール文章やレポ-トを書くようにしています。それが仕事ですから。ですが、それは結局、自分の立場や会社の利益を代表するものであって、本当に一個人として素なものではないというごく当たり前の事実に気づきました。ですから、過去のアメブロや、このMMAでの1年間の記事も、それぞれのテ-マについて、自分の考えを素直に書いています。もちろん公開記事ですので、自分のプライベ-トの事はあまり多くは書けませんが、走ること、登ること、山のことに関してはストレ-トに書いている、そしてこれからもそうするつもりです。

アメブロ時代の「ハセツネ 後方からの視点」や、第1回UTMFを目指したときのブログは、今、読み返すとかなり恥ずかしい。消しちゃおうかな(笑) なにをそんなこと気にしてるんだよ、というのが読み返した今の感想です。100マイルを何度か経験するうちに、良い意味で、気にすべきこと、気にしてもどうにもならないこと、あるいは事が起こった場合の対処法をおぼえたからだと思います。夏山縦走、厳冬期の雪山、OMM、クライミングまでその行動範囲を広げて、その志向が変わってきているのは事実ですが、走ること自体への興味や、感じる充実感はなんらかわっていません。むしろ競技よりも興味に純粋になってきている分、自分の原点である走ること自体の喜びは増してきているかもしれません。体重も増加傾向ですが…

1年を振り返る意味で、秋以降に走ったものから、とても気に入っている写真を2枚ほど紹介します。

矢追純一でしょうか。 ©TDT

T.D.T 100 ( Tour de Tomo) のスタ-ト時の1枚。T.D.Tはレースではありません。北米の100マイルレ-スで数多くの実績を出している井原知一選手のプライベ-トペース走です。レ-スでもないのになぜ160kmも走るの? その答えは、参加者自身が感じ、見つけだすしかありません。人によっては答えなんていらないのだとも思う。あるいは経験を重ねるたびに変化するかもしれません。このような場を与えてくれたTomoさんに感謝です。

 

 

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先日行われた寸又峡カモシカトレイルでの1枚。望月将悟選手の故郷近くで行われるこの小さいレ-スは、望月選手を慕うTJARの選手たちが多く参加しています。すべてが手作りであり、8km/D+950m を一気に登って、一気に下る、参加者が120人ほどの小さなレ-スですが、ボランティアや地元の方々の温かい応援で運営されている素晴らしいレ-スです。多分、北米の有名なレ-スも、こういた地元のランニングコミュニティ-の温かいホスピタリティ-によって運営されているのだろうなと想像してしまいます。写真はトレイルから林道へ出たところで、小さなお子さんが、大きな声で応援してくれたので、ハイタッチで応えた直後の写真、自分もキツそうだけど楽しんでいます。

今年も残りあとわずか! そして来年も楽しく走って登れますように。

 


OMMという古くて新しい山の遊び

日本初開催、UK発Original Mountain Marathon(以下OMM、リンクはクリック)を終えて、いくつか備忘録と感想を、主に来年以後に参加を考えておられる方のためにシェアしたいと思います。私がエントリーしたカテゴリーはストレート(CPを取る順序がある程度決まっているオリエンテーリング方式)であり、スコア(取るCPと順序が任意で得点方式のロゲイニング方式)ではありませんのでその点を考慮してお読みください。

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リザルトは初日、2日目とも時間内にコンプリートし、総合50位、複合カテゴリーで8位となりました。ストレート競技は150チーム中、制限時間内完走ができたのは、わずか54チームですから36%のサバイバルレース、トレランでは優秀な選手のペアも簡単には制限時間内に戻ってくることはできませんでした。ですから、この結果はとても誇りに思うのと同時に、レース主催者、ボランティア、そしてペアを組んでくれたパートナーに感謝したいと思います。

一方で知人らのルート選択や、位置確定の方法を聞くにつれ、もっとできたんじゃないか、という気持ちもどこかにあります。きっとこれがこの競技の魅力なんでしょうね。はまったんでしょうかね。コレは(笑)

<ナビゲ-ション能力について>

「地図読み」とよく言われるけれど、自分たちランナーや一般登山者に普段求められる能力は、登山道を外れないことが前提での地図読みです。その場合は自分の現在地の確定が主な目的ですが、競技となると、走りながらポイントへのアプローチを見つけるための距離感、ポイントそのものを見つけるための高度感(等高線何本分か)という要素はしっかりと求められます。それだけではなく、ルートを決定するために、豊富な地図記号からの情報と、実際に山を観察した情報による総合判断も必要です。それは多分、机上で勉強してどうにかなるものではなく、実際に山岳での実体験でしか獲得できないものなのだろうなと強く感じました。遠回りでも林道を走るか、破線ルートか、行けそうな尾根を直登か、はたまたコンパス直進か、山を観察した上での情報、〇〇とか、〇〇とか。この〇〇がなにかということは、その道のプロの実地講習をお勧めします。座学や本の知識ですと、頭でっかちになって、それがかえって先入観として働き、判断を遅らせたり、ミスをする要因にもなり得ると思います。(自分ですw) そういった地図からの情報と自分の目で見た情報の統合がナビゲーション能力というものなのでしょうね。自分は2日間でたくさんのミスをすることで、その引出しが少し増えた程度。きっとこれからも経験からでしか学べないものが多くあるのだと思う。帰り車の中では、他のペアがどのCPをどういうアプローチで取ったかという話は興味のあるものでした。反省会(という名の飲み会)が楽しみです。

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2日目の10-11間は磁北線と並行で、コース設定者が初心者でもコンパス直進してみなさい、と誘っているように見える。パートナーが見つけて自分もすぐに納得!

<必要とされる走力について>

OMMの公式サイトには、ストレ-ト競技の場合、2日間で50km(直線距離)とされており、目安として50kmのトレイルランニングレースの完走歴があることとされています。しかしながら、これはあくまでも相応のナビゲ-ション能力があっての前提かと思われます。しかも6~7kgの装備を背負って走る走力、登る力であり、トレイルランニングでの走力とは少し異なります。自分たち100マイラ-の二人が、登りは歩きですが、フラットと下りはそこそこ走って、初日は制限時間30分前になんとかフィニッシュしています。制限時間内完走に必要とされる走力は、ナビゲ-ション能力で大きく変わります。

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<装備について>

ここはきっとすばらしい記事をランブラ-さん(リンク)が書いてくれると思うので簡潔に(笑)

幕やシュラフ、寝るときの衣類、といったビバ-ク環境は自分に最適なもの( 身体の大きさ、寝る姿勢、対寒能力) を選んでください。昔は山岳テントから入り、徐々に軽量化していったものですが、トレイルランナ-ですと逆にストックシェルタ-から入るパタ-ンも多いようです。それもまったく構わないと思うのですが、軽量化を意識してTJARの報告書を丸ごとコピーしても、それが自分にとって最適かどうかはかなり怪しいわけです。もちろん私も参考にはしています。1つのアイテムを軽量化したときに、なにを犠牲にしたかをしっかりと認識することが重要ですし、ペア競技ですので、二人のスピード感の一致も大切で、そこが装備ウエイトにも現れると思います。今回、パートナーと話していたのは、第一回大会だから制限時間内コンプリートをしたい、それはすごく価値がある。かといってガチガチに順位を追うつもりはない。というものでしたが、どの程度が完走レベルなのかがつかめず、感覚的に一致したのはスタートを切ってから、「こんなもんだよね」という会話の中で理解し合えたように思える。また食料に関しては、消費した日中の行動食は少なめでした。ペ-スが比較的ゆっくりなので、トレランレ-スほどのエネルギ-量は必要なく、脂肪燃焼のために血糖値を維持することを意識した量でよかったのだと思います。このあたりは個人差があるので参考程度に。また大会規定を満たす(ゴール後に1日分の予備食糧の保持)必要があるのは言うまでもありません。一方で、夜や朝はしっかりとクッカ-で調理して、ガッツリ食べることで元気に2日目のスタ-トを切りましょう。ここがメインイベントという人も多いので、どうせなら楽しんでしまいましょう!

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<ペアリング> 

最後に書きますが、実はここが一番大切な要素なんだと思います。性別、年齢差を問わず、互いにリスペクトできること。それにつきると思います。走力や経験値の差が小さいことが理想ですが、なかなかそうもいかない現実もあるでしょう。そういった時に、この点が重要になると思います。レース中に周りがびっくりするような喧嘩をしてしまっているペアを見かけました(笑) 自分のパートナーには本当に感謝しています。ストレートですと、競技時間は2日で合計18時間、それ以上になっても、リタイア送迎はありませんので、安全に2人で自力下山しなければなりません。読図やルート選択の違いから口論になることもあるかもしれません。でもそれをプラスのベクトルに向かわせるのは、走力でもナビゲーション力でもなく、コミュニケーション力ですね。自分にその力があるなどと傲慢なことは言えませんが、少なくても周りを不快にするようなことはなかったと思っていますし、自分のパ-トナ-もそうしてくれました。一方の調子が落ちたら、一方が引っ張り、2人でネガティブな方向に向かう負のスパイラルにならないよう、時にはどちらかがやせ我慢でもいいから強がることも必要でしょう。トレランレ-スのペーサーと選手のように一方的に頼るという関係ではないわけです。ですから、時間内コンプリートできたペアも、できなかったペアでも、共有できた時間を大切にしてほしいと願ってやみません。

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<番外編、直登ボーイズ>

初日に自分たちが安全策で林道を上がってくると、突然、とんでもないところから出没するペアが一組いた。後ろにいるなあ、と思っていたら、次のCP では既に折り返して戻ってきていたり。自分たちがつけたあだ名は直登ボーイズ!!(それほど若くはなかったが私よりは確実に年下です)、結局、最後のCPでも出くわしたので、そんなにタイム差はなかったのですが、彼らの楽しんでいる表情がとても印象的でした。おそらく、彼らはタイムを意識すれば、林道の方が早いと知っていても、ガンガン直登、行けると判断したら行く。それを2人のポリシ-にしているように見受けられました。青竹2本をストックにして、ガツガツ登って行きます。BDのカ-ボンポ-ルなんかではなく、青竹というのもカッコいい。こういう楽しみ方もあるよなあと感心した次第。自分たちも少し影響されたかな(笑)