先週の金曜日は仕事が忙しく、日付が変わる時間に帰宅した。
帰宅すると家族が、
「平賀さん、亡くなってしまったみたいね。」
と言った。え、ぼくが知る平賀さんは一人なんだけど。。。
慌ててTwitterで検索したら、残念ながら、ぼくの知る平賀さんだった。
平賀淳さん。
名前を知らなくても、平賀さんが撮影した映像を観たことのある方はたくさんいると思う。国営放送のトレイルレース、百名山を巡る旅、海外のアドベンチャーレースなどの山系番組のエンドロールには、必ず平賀さんの名前があった。ぼくがトレイルランニングを始めるきっかけになったUTMBのドキュメントも撮影で参加されていた。
いち早く山でのドローン撮影を取り入れ、北アルプスのドローン撮影の番組は素晴らしい映像だった。大きなザックを背負い、片手に重いドローンの入ったケースで山を登っていくシーンもあった。重いカメラを抱えて撮影するということは、山での高い実力がなければできることではない。そんな超人なのに、会うと自然体。本当に強い人はこういう人のことなんだろうなといつも思っていた。
ぼくは平賀さんと懇意だったとか、仕事をご一緒したことがあるわけではない。会えば挨拶して近況を話すくらいだけど(おそらく山やトレイル関係者でそういう方はたくさんいると思う)、ものすごくショックだった。平賀さんのファンだったからだ。
ぼくたちが自分で見ることができない山々の景色やレースの臨場感。時に荘厳で、時にエキサイティング。いつも身を乗り出して観ていた。平賀さん、そんな素晴らしい景色やシーンをぼくたちに見せてくれて、本当にありがとう。
世界中の山々を巡っていたから、今はゆっくりと休んで欲しいと思う。ご冥福をお祈り致します。