2時50分起床。
さすがに疲れが溜まっていてもう少し眠っていたかったのですが今日は長丁場なので準備開始。
パンとSOYJOYを1つずつ食べ、外に出ると雨はほぼ止んでいて一安心。
少し寒いかと思い防水・防寒万全で3時40分ごろに出ましたが、思ったより暖かくすぐに脱ぐことに。
最初は少しガスが出ていて視界が悪くゆっくりです。
やはりウェットで、時折笹が出ているためかなり濡れますが、それでもびしょ濡れにはならず、
途中からは半袖ショートパンツでハセツネコースを走ったり歩いたりしながら逆走します。
日原峠手前で明るくなり、空身で水場を往復しその場で500ml+700mlぐらい積みます。
浅間峠には6時半前に到着。一休憩します。残りはカロリーメイトが4つあるので十分。小まめに補給しながら進みます。
生藤山の手前までは引き続きハセツネコースを逆走して、生藤山手前の分岐でようやく尾根に別れを告げます。
下の神社まではあっという間に下り、ここから上野原の国道20号までほぼ下り基調のロード。
天気は悪くなく、空にはうっすら青空も。1日雨かと思っていたのでホッとしながらジョグでつなぎます。
国道20号までくればコンビニはすぐ近く、上野原インター手前のコンビニに8時20分に到着して大休憩します。
ここで、ビバークに必要な最低限の装備以外は宅配便で返送します。
この後道志山塊は水場が無く、道の駅すばしりまで補給無しで進むことになるため少しでも軽くします。
プロテインドリンクとビタミンジュースをまずは飲み、おにぎりを食べ一息。
パンを大量に買い込み、プロテインドリンク2本目とデザートでガトーショコラを食べながらパッキングを済ませます。
あまりお腹いっぱいになり過ぎないところで8時55分に出発。
上野原駅を過ぎて、登り基調の県道を道志方面へ腹ごなしに歩いたりジョグしたりしながらロードをゆっくり進みます。
奥牧野バス停には10時に到着。ここで分岐を左に入っていきますが少し分かりにくいです。
網子川沿いの林道をジョグで進み、途中の工事現場事務所にまさかの自販機がありここで小休止。
ここでアクエリアスを2.4リットル積みます。重量は前日と同じくらいに。
ここからは一切補給はありません。
網子峠への登り口がかなり分かりにくいです。地図・GPSは必須です。
網子峠への登りからヤマビルが現れ始めます。
東海自然歩道ほどではありませんが尾根に出るまでに5,6匹はついた感じ。
尾根に出てもしばらくはヤマビルがシューズにつき、ついては払います。
送電線付近を通過しつつ、途中尾根付近まで作業道が延びていて、新しい林道ができていて伐採されているところも。
細かなアップダウンを繰り返しながら、厳道峠のロードには12時20分に到着して小休止。
この辺りから小雨が降り始めます。
ここからは一気に標高1,000m付近まで急登で高度を上げます。
この途中からようやくヤマビルがいなくなり一安心。
ここからも細かなアップダウンを繰り返しながら少しずつ高度を上げていきます。
この付近はまだトレイルがそれほど整備されていないため、時折歩きにくいところもあるのですが不自由は感じません。
時折風が強く吹き、雨脚も強まることもあり天気は確実に下り坂です。
赤鞍ヶ岳までが意外と長い。
分岐や道標も少なく、本当に最低限で、修行の場。
赤鞍ヶ岳の手前でようやくトレイルが走りやすくなってきます。
14時15分に山頂付近を通過。雨がそこそこ強くなってきましたがまだ半袖ショートパンツで問題なし。
少し進めば道志村トレイルレースのコースに合流して、
ここからはよく知ったコース。キツイ登り下りがありますが、意外とコースタイムは短縮できます。
だいぶトレイルがウェットになってきましたが、そこそこのペースで菜畑山は15時25分に通過。
道志山塊はベンチや休める場所がほとんどなく、無理をしないようにしつつも休みは無しで動きながら補給して進みます。
今倉山には16時10分に到着。
道坂峠まであっという間に降り、ここでようやくレイン上下を着て小休止。
まぁまぁ雨風とも強くなってきました。
御正体山への登りはそこそこ笹が茂っていて、ここで一気にびしょ濡れに。
そして意外と距離があり長い。山頂手間で暗くなり小休止でライト点灯。
18時15分に山頂を通過します。かなり雨風強いので止まらず淡々と進みます。
山伏峠への分岐まではかなりガスも出て視界が悪く、トレイルも水浸しになり始めスピードが出ません。
風雨も時折強まり少し寒さを感じるくらいの中、地味なアップダウンを繰り返しつつ高度を少しずつ下げていきます。
山伏峠手前のロープ地帯はかなりツルツルなので要注意。
山伏峠には19時半前に到着。そのまま進みます。
道志側からの風が強く、かなり雨が冷たいですが、
山中湖方面ではなにやらイベントをやっているようで音楽が聞こえてきて、なんだか安心します。
切通峠の手前のベンチでようやく腰を下ろして休憩、パンを食べ長袖を1枚追加し、最後までに備えます。
ここからは晴れた昼間ならかなり楽しめる区間ですが、
雨は土砂降りに近くなってきて風も強く、かなり寒いです。
トレイルは水浸し、地味なアップダウンもあり意外と時間がかかります。
補給をこまめにしながらエネルギー不足にならないよう注意します。
三国山付近は21時半に通過。ようやくゴールが見えてきました。
この後はさらに風雨が強まります。
かなり視界も悪く、標高は1,100m程度ですが厳しいコンディション。
それでも大洞山先の分岐でついに道標に「須走」の文字が出てきたときは本当に一安心。
あとは高度を少しずつ下げていくだけ。なかなかスピードが出ませんが、
ビショビショで重くなったレインウェアを持ち上げながら先を進みます。
ようやく下りきり23時過ぎにロードに出て、安全地帯に入り一安心。
かなり雨が強いなか、街灯で明るいロードをジョグでつなぎます。
23時10分、8日かけてようやく道の駅すばしりへ戻ってきました。
久しぶりに感じる達成感と、ケガ無く無事グルっと回れた安心感に包まれます。
19時間30分、88km、D+5,500m。
ウェアはずぶ濡れで少し寒く、さすがに風雨のなかビバークは勘弁。
タクシーが来るのを待ちながら、カップ麺の自販機で一息。
御殿場駅前のコンビニには23時45分に到着して温かい食料を買い込み、
土砂降りの中、急遽予約した駅前の宿に駆け込みようやく長い1日、そしてTOYが終了。
TOY1日目:須走→富士山→天子山塊→佐野峠 18時間45分、78.6km、D+5,700m
TOY2日目:佐野峠→東海自然歩道→田代峠→青笹山→安倍峠 13時間50分、55.4km、D+3,900m
TOY3日目:安倍峠→七面山→老平→笊ヶ岳→伝付峠 15時間10分、51.9km、D+4,300m
TOY4日目:伝付峠→白峰南嶺→間ノ岳→仙塩尾根→仙丈ヶ岳→北沢峠 14時間40分、41.2km、D+3,900m
TOY5日目:北沢峠→甲斐駒→黒戸尾根→観音平→赤岳→県界尾根→清里 17時間10分、56km、D+4,300m
TOY6日目:清里→信州峠→瑞牆山荘→笹平 14時間50分、47.8km、D+4,100m
TOY7日目:笹平→雲取山→鴨沢→三頭山荘 13時間50分、50km、D+3,300m
TOY8日目:三頭山荘→上野原→道志山塊→三国山→道の駅すばしり 19時間30分、88km、D+5,500m
合計:127時間24分、468.9km、D±35,000m
次はギア編を書きます。
2 コメント
後半一気に読んでしまいました。TJARが霞んでしまうようなスケールですね。これを一人でとはメンタルも相当強靭でないと出来ませんね!文章では表現できないキツさがいっぱいあったと思います。お疲れさまでした。ギア編も楽しみにしております。
一人は大変でもありつつ、自分のペースで進めるので気楽でもありますね。
メンタルというよりは、こんなに1週間山にどっぷり浸かれるのでキツくも楽しいんですよね。
幸せな1週間でしたよ。