今シーズン2登目、4泊5日(1日STAYあり)。
TJAR南アコースをたどり、地蔵尾根から仙塩尾根を経て三伏峠から鳥倉へ下山。
今回も天候が変わりやすく途中下山でしたが、久しぶりに充実した雪山山行ができました。
1日目は地蔵尾根の柏木登山口を8:50に出発。
雪は無く、樹林帯のいつものトレイルを8日分の食料込みのフル装備で登ります、重い…。
1,800mの林道からようやく雪が少し出始めますが、5日前よりもさらに融けていてほぼ土。
途中で前方に仙丈ヶ岳が見えるポイントから写真を1枚。
雪があまり無く山が白黒のまだら模様…。
途中で2人組やソロの方を追い越します。
この方たちは今日中に仙丈小屋まで行かず、
地蔵尾根の途中でテン泊と思われたのですが、
雪が無く水が作れないのでどうしたのだろう…。
松峰小屋分岐手前で初めて雪面の登りになるも、
また土に戻り分岐には11:30に到着、小休止。まだ履き替えません。
2,200m付近で別の2人組の方を追い越し、今日中に仙丈小屋まで行くとのこと。
2,300m付近のトラバースから凍結がたくさん出てくるためチェーンスパイクを装着します。
チェーンスパイクはTor des Glacielsの延長でNORTECHのTRAIL。
ちなみにシューズはいつものスタイルで、montrailのマウンテンマゾヒストIVアウトドアエクストリームウィンターで、
アイゼンが必要な場合やものすごく寒い時はSCARPAのRIBELLE TECH 2.0 HD。
ザックの上部にザックのストラップと、StrapGearの10インチを2本使って括りつけています。
StrapGearはマイナス20℃になっても柔らかいままで切れたりせず耐久性抜群です。
2,650m付近の急登の雪面に到着するまでにソロの日帰りの方3人とすれ違い。
みなさんアイゼンは使わないか、2,900mから使っただけとのこと…。
荷物が重いので滑らないよう大事をとり、5日前と同様に2,650mで登山靴とアイゼンに換装。
稜線に出ても雪が少ない…。こりゃチェーンスパイクで行けちゃいます。
土と雪面を交互に進み、最後の2,900mからようやく雪面に。
風も強くなく、寒すぎず絶好のコンディションで仙丈には14:40に到着。
空が青いです。南アの冬。
ライトがいらない明るいうちに森林限界まで降りられるよう早々に出発。
大仙丈までは、伊那側はほぼ雪がなく土、甲府側は脛までの雪。
30分で大仙丈に到着し小休止後すぐに出発。
大仙丈後の甲府側の急な下りはアイゼン必須。
そしてこの後、甲府側は膝・腿までのラッセルと、ハイマツ帯の通過、そして伊那側は雪無し…。
こんなコンディションは初めてで、アイゼンでいきましたが結果的にはスノーシューが良かったと反省。
森林限界に降りれられたのは17時前でライト点灯してました。
やっぱりフル装備での腿までのラッセルは時間がかかります。
この後は2,500m前後の樹林帯で、雪は足首ぐらいまで。
アイゼンは外しスノーシューは履かずにツボ足で。
だけど急な登り降りがあるので念のため登山靴のまま進みます。
日が暮れても寒くはなく淡々と進み、野呂川越には19:10に到着。雪はほぼ無し。
両俣小屋までの下りは雪があったり無かったり…。
19:40に無事到着し一安心。水も汲めて雪を融かす必要は無し。
仙丈ヶ岳以降は当然誰にもお会いせず。
寒すぎず快適な1日目泊となりました。