そこそこのランニング経験がありながら、rotation per minute = RPMを意識したことがなかった。早い時期にトレイルを中心に走ってきたからだと思う。トライアスロンをやる方はバイクのケイダンス(回転数)が重要なので、ランニングにおいても気にするものなのでしょうか。ある方のお勧めでAmbit3にしてから、このRPMが表示され、ふと気づいた。この時期は、山からロードへ走りをシフトしている時期で、なかなかスピードがあがらない。心肺系のトレーニングは夏場もやってきているので、落ちているはずはないのだけれど、どうも身体が速い動きを忘れている。そこで、このRPMが少し上がるように、少しピッチをあげてみた。腕振りや骨盤の動きとシンクロするテンポはどれぐらいがいいのだろうか?まだ試行錯誤なのだけれど、かなり良い感じでスピードが戻りつつある。この連休は距離は踏まなかったが、質の高い練習ができたはず。自分のいい時と悪い状態の時で、このRPMがどう変化するのか、今後楽しみでもあります。
「釘さん、チョーク!」自分はまだリードクライミング中に上手く休むことができない。普段はボルタリングというロープを使わない高さの壁や岩を登っているので、その必要性は小さく、バランスの悪いポジションで休むぐらいなら、とっととムーブをつなげて切り抜けた方がいい。一方、このリードクライミングになると、時間も長く、自分のロープをクリップして安全を確保する動作が入る。慣れていないと、ここで腕が消耗していく。バランスをとる身体の使い方は上手くなったつもりではいたのですが、意識が足りていない点がいくつもあり、ご一緒していただいた上級者の方、レジェンドな方に、いくつかのポイントを指摘していただいた。おかげさまで課題のグレードはまだまだだけれども、だいぶ落ち着いて登れるようになりました。指摘されたポイントは、普段のボルタリングでも全く同じこと。理屈ではわかっているのに、意識が足りていないから、身体の動きとしてはまだできていないわけです。
スポーツにおける「気づく」ということは、理屈で理解することだけではなく、きちんと意識をおくこと、そして無意識の反応として身体が動くように反復練習すること、という高校時代の部活の先輩が言った言葉を思い出した。そして今、歳を重ねて思うことは、気づくのではなく、気づかされているということ。新しい道具や環境、それはすべて人とのご縁から来るもの。自分はなんらスポーツの才能はないのだけれど、不思議とそういったご縁に恵まれて成長できている。自分も初心者や未経験者がやってみたいと思うような機会をトレイルランニング、縦走、そしてクライミングでもサポートできたらそれ以上の喜びはありません。