といっても、ランニング時でのお話ではなく、クライミングのときのお話。ボルダリングのような短いクライミングではなく、ルートクライミングという10m程度、高い壁なら20m近くある壁を数分にかけて登った場合、どういう心拍の動きになるか興味があった。上級者の方から、息を吐いて積極的に呼吸をすると、パンプアップ(腕がパンパンになること)を最小限にできるとアドバイスをいただいた。パンプアップした状態は、ランナーであれば誰もが経験するであろう乳酸で脚が重だるくなって力が入らない状態と感覚的には同じ。あれが腕や指にくる。乳酸の仕業であれば、呼吸や心拍数と関連があるはずだ。
*時計をしてのクライミングはできませんので、Ambitは腰のハーネスに固定しています。またGPSを捕捉してしまい、不正確な高度補正が入り、正しい高度変化は計測できませんでした。GPSをOFFにすれば気圧変化だけで高度変化も計れたかもしれません。高いから恐怖心でバクバクってこともあるかも(笑)
最初にウオームアップで易しい課題を登ったときのもの。動きも速いからなのか、右肩上がりに110程度まで上昇しています。横軸が時間ですので2分程度の短いものです。
次に自分の力量とほぼつりあっている課題を登ったとき。100近くまで上昇した後、そのまま1分ほど同じ心拍数で最後まで登っています。うまく呼吸をしながら落ち着いて登れているのがわかります。
最後に課題のグレードは易しいものの、垂直よりかぶっている傾斜の壁を登ったときの心拍の動き。2分ぐらい登った後、クリッピング(ロープをクイックドローという支点となるものにかけること)を二度空振りして、一旦、ビレイヤーにロープのテンションをかけてもらい安全を確保した上で休んでいます。その間に心拍は85まで一旦下落後、落ち着いて100ちょっとをキープして登りかえしてゴールのクリップをかけています。心拍が上がりすぎたからクリッピングをミスしたのか、ミスしたから上がったのか、因果はわかりませんが、自分が落ち着いて登っているときは95〜105ぐらいなのだなということがわかりました。ランニングであればLT値ということでしょう。このときも上級者の方から、ムーブ間でうまく休める方法を練習するといいとアドバイスいただいた。心拍の動きはどんなスポーツでも重要なのだと再認識した次第です。
*自分は安静心拍が50(健康診断ではチェックが入ります)最大心拍が160程度です。