ご無沙汰しています。
1年近く投稿をしておりませんでした。奥信濃をDNFした根本の要因は右膝半月板変性断裂の進行が限界点へ達したということです。変性断裂というのは、なにか瞬間的な衝撃があって断裂するのではなく、長い年月をかけて、「変性」がゆっくりと「進行」していくものなので、その人のスポーツ歴、そこに由来する骨格、特に膝から下のO脚、あるいはX脚の度合いに大きく左右されます。自分は走り始めた頃から、その診断をされており、ある意味大切に、着地バランス、ロードよりも不整地、下りを飛ばすショートレースよりも長い距離、そしてウルトラトレイルに傾注していったのは、自分にとって自然な帰結でした。現在、最先端治療も受け、骨挫傷(骨折の一歩手前)まで悪化した膝軟骨の炎症は治り、走る動作までは至らないものの、ロードバイクを漕いだり、クライミングで荷重しても問題ないところまで回復しています。スノーボードも自分のレベル程度ならは問題ない。スキーはスピードをあげた際に低い姿勢になると、まだ問題があるといったところです。そこまでできるなら「走れんじゃね?」と思われるかもしれませんが、半月板という組織は血液が流れていないので、原則として組織が元に戻ることはなく、残された部分でなんとかするしかないのです。慎重に、大切にしたいと思います。人工膝関節という選択肢もあるわけですが、まだ生活全体を考えれば、その選択をせず、自分の治癒力でどこまで動けるかを試していく選択をしました。最近、著名なランナーの方が、股関節の人工関節置き換え手術をされ、競技レベルとはいかなくても、ゆっくり走るまで回復されています。あるいは人工股関節のまま100マイルを走りきった女性もいらっしゃいます。自分もゆっくりとしたジョグや一般登山道での登山といった範囲であるなら可能性を模索していきますが、この1年でヨガを習慣にしたり、ロードバイクを購入したり、クライミング、スキーにもう一度復帰したりと、これからは自分のひざ関節を追い込まないような形でスポーツを楽しんでいくようになると思います。
これまでの自分のスポーツ歴や、ウルトラトレイルに出会い、200マイルにチャレンジしていく過程を pod castで話す機会をいただきました。家族以外にこれほど自分のことを話したのは初めてかもしれません。著名ランナーが数多く出ているJR田中さんの番組に自分のような凡人が出てよいのかとも思いましたが、自分自身のこれまでのランニングを振り返り、そして新しい形を模索するのに本当によい機会だったと思います。JR田中氏とあつしくんに感謝です。下にリンクを貼っておきますのでお時間のある時にお聴きいただければ幸いです。Spotify以外にも「タイマーが好き」のプログラムからどうぞ。
#50 釘さんopen.spotify.com(ここをクリックしてspotifyへ)
このブログのタイトル、「四走二登ひとやすみ」は週に4日走り、2日登り、1日休むサイクルの生活を書き綴ったものでした。その生活を続けることはできませんので、タイトルを変えて、新たな形でスタートさせたいと思います。トレイルランニングに関しては、走る側の視点ではなく、スタッフ、クルー側の視点だったり、トレイルランニングと並行して、あるいは移行して楽しまれている方も多いロードバイクに関する投稿が増えていくかと思います。ロードバイクは初心者なので何を書いても脳天気に楽しく書けそうです。あるいは長野の里山登山、クラフトビール、B-leagueやグランツールといった話題も気軽に書いていきたいと思います。