みなさんは子供の頃、初めて買ってもらった自転車のことを覚えていますか?
1970年代、スーパーカーブームもあって、その影響からか、自転車もデコ。リア(後ろ)に「フラッシャー」という点滅が左右へ流れる方向指示器がついたセミドロップハンドルの自転車が流行っていました。ナショナル自転車のエレクトロボーイ(ロが抜けると、かなり危ないネーミングだ)が人気だった。自分はそれほど裕福な家庭ではなかったので、フラッシャーは付いていないけど、5段変速がついたセミドロップ車を買ってもらったのだ。色々調べたが、メーカー、車種は特定できず。著作権が怪しいので、直接画像を貼ることは控えるが、インスタで#セミドロップ(こちらリンク)と検索すると、少年時代を昭和で過ごした人は、懐かしさに見入ってしまうでしょう。ママチャリより細いタイヤとサンデンのスピードメーターがついていたその自転車で、どこでも、どこまででも行ける気がしていた。今の時代では有りえない話ですが、小学校6年生卒業旅行に、千葉県の八千代市から銚子犬吠埼へと、子供達だけで1泊のツーリングに出かけました。交通量の多い国道を避け、一旦北上し利根川に出て、サイクリングロードをひたすら東へ、往復では200kmもの距離を2日間で余裕で走破、映画「スタンドバイミー」のような事件は起こりませんでしたが、少年時代の良い思い出です。
「どこか遠くへ行きたい」そういう願望というか「癖(へき)」みたいなものは、大人になっても変わっていなかったようです。ですから、ランニングではロードマラソンよりもウルトラトレイルへと傾注していったのは、自然なことなのかもしれません。
で、これ。
形状だけドロップハンドルをしたロードバイク「風」のいわゆる「ルック車」以外で、信頼できる大手ブランドの最安値車、アルミのエントリーモデルを購入しました。数ヶ月経つと、後ろのギアはやっぱり11枚欲しいとか、リムブレーキではなく、ディスクの方がよかったかな、とか、色々頭をよぎるのですが、なによりもブラックフレームにゴールドのロゴ、トップバーに描かれたクラッシクな2という数字のフォントの美しさ、自分の身体の大きさにあったフレームサイズや、クランク長(ペダルについているやつね)、そういったもの全てがとても気に入っています。そして、本体フレームのアルミ重量を調べると、結構軽く、色々パーツを変えれば、けっこう長く使えるんじゃね?的な気持ちも湧いてきます。この先、自転車でどういう楽しみ方をしていくか、ブログタイトルのようにヒルクライムでダンシング?あるいはグラベル(林道)とか、ランニングで培った身体性を生かして、エンディユーロ(ぐるぐる周回系)や、ブルペ(超長距離)とか、逆にクラッシックなフレームデザインのクロモリ(鉄)のバイクで機械としての美しさ追求する喜びとか。もう少し自分のやりたい事を見極めたいとも思います。それまでは、このTREK(愛称はトレッ君)をいじり倒そうかと思います。その様子を「それでもクラリスで君と走りたいのです」というサブタイトルで、書き綴ろうかと思います。(*クラリスとはエントリーモデルに搭載されているシマノの構成パーツの商標です)あれ?もしかして、コレ、沼?