今年もおんたけウルトラ100Kに参加。
今年で4回目。おんたけウルトラトレイルは、僕が始めて100kmのトレイルを走った思い入れのある大会。
そして、稲葉の兄貴が好きだった大会。
過去のリザルトは以下の通り。
2011年 13:52:14(灼熱地獄 → ロングの洗礼をうけ撃沈。二等兵と化すw)
2012年 10:27:41(雨で最初の10kmがロード → 実力通りのタイムではない)
2015年 10:11:24(雨で距離と累積が伸びた → 通常のコースより時間かかっている)
今年は、レースにもあまり出ず、
月間走行距離も約200km程度と、長い距離の練習も全く積めておらず
体の仕上がり具合は、去年のほうが数段上だと感じていた。
とはいえ、コースが通常に戻った(去年は雨で距離と累積増)
ことを考慮すると、やはりサブ10はしたいなと、こっそり目標を設定。
それでは、レースを振り返ってみたいと思う。
【レース前日】
前年、松原公園でテント張って寝てスタート時間を待っていたが、
今年はキャンプ禁止なことと、昨年周りがうるさくてあまり寝れなかったことを考慮して
思い切って、前日も宿をとった。
これが、正解。お風呂も入れて、午後2時には寝れて、すごいリラックスできた!
【スタート前】
スタート前、ゴミールさん、松井さん、チャンプさん、チー100の方々と写真を撮る。
スタート最前列に並ぶも、すごい有力な選手がいなそうなことに気づく。
薄っすら不安な気持ちが。。。
【スタート~CP1】
いよいよ、スタート。
あれ?
予感的中。誰も引っ張らない。。。
そして、なぜが私が先頭。。。
「えー、まじかよー。」と心の中で思う。
僕の戦略としては、まずトップ集団の様子・強そうな人を見極めてから、
極力そこから離されない程よい位置で一人旅をすること。
人につくことも、つかれることも嫌い&すべて心拍を基準に淡々と進みたいから
あまり先頭とかでペースを乱されるのが嫌だった。
ということで、ロードの坂が始まると同時に、トレラン素人が興奮のあまり
やっちゃった感を出し、少しずつ後ろに下がっていく作戦に切り替え。
トレイルに入るころは、8番手?位に陣取り進んでいく。
体調は全く問題なし。しいて言えば、Answer4のNo limitが少し揺れる気がして、何度か巻き直したが
2時間ほどしたら慣れてきた。
一つ目の長い上りが終わり、30km地点くらいでちらほら100mileの人たちをパスしだす。
前方に、恐る恐る下っている女性がいたら、なんと女王!
「大丈夫?」と声をかけたら、「足が重~い」と返答。
「また、すぐ回復するから」と声をかけて先に行く。
何人かパスして、ジワッと足に疲れを感じつつCP1に到着。
ボラをやっていたチーム100mileの黒田さんから
「5位くらい。トップと15分差くらい」
と教えてもらう。
案外差がないな。もしかしたら、追いつけるかも?と考えた。
【CP1~CP2】
CP1をでると55km付近までは、割となだらかでスピードが出る区間。
逆に言うと、ちゃんと走らないといけない区間だ。
CP1を出るとき追いつけるかも?と思ったのは、スタートのロードの坂で
僕より前方の人で、汗をかいている人が結構いたから。
ということで、そこそこギアを上げる。
このコースの最初のキーポイントは、50km付近から5km続くフラットな林道だ。
ここでキロ5を切って走らない(走れない)と後で厳しい戦いになるのは経験上わかっていた。
何人かパスした後で、フラット林道途中の小エイドで、なんと100mile部門の田中さんに会う。
田中さん。100mileですよね?w
アベレージキロ6どころか、もっと早いペースじゃないすか。。
「調子どうですか?」と聞くと、「いやー、結構きつい」
とのこと。引っ張ろうと暫し並走するも、田中さんのペースを乱しかねないので、先に行かせてもらう。
フラット林道を進んでいくと、前方に人が見える。
でもなかなか差が埋まらない。ついでに少し眠気で僕のペースもそんなに上がらなくなってきた。
そうこうしている内に、フラット区間が終わり上りが始まる。
ふと、後ろを見ると赤い帽子の人が後ろにいた。
面識はないけど、岩垂さんがチーム100mileの人だと言っていた人(野田さん)だ。
「今何位ですかね~」と軽やかに聞いてくる。
「5位?くらいですかねぇ」と返答。軽いなぁ。ついていけそうにないなぁ。
と悲しく見送る。でも、野田さんの前の人は、なんかきつそうに見える。
さっきから実は足の筋肉を気にしている素振りをしている。これは、チャンスだ。
ということで、少しギアを上げパスさせていただく。
ギアを上げたはいいが、少し基準心拍より上げすぎたので
体がオーバーヒートしてきた。いつもなら、天然エイドが豊富ですぐ水浴びできるのだが、
今年は水が少なく、頭に水をかけれるgood position 水場がないw
暫く探すと岩の側壁からちょろちょろ出ているところがあって、岩に頭をこすりつけて
なんとか頭に水をかけるw ぱっと見すごい怪しい人だw
でも、そのせいか、だいぶ元気がでてきて、ステップもかなり良い感じに。
CP2が見えてきた。いつもボラをやってくれている佐伯さんがいる。
「2位だよ!」と声をかけてくれる。
知らない間に順位が上がっていてテンション↑
足取りも軽く?CP2に到着。
【CP2~CP3】
CP2につくと、大野さん、かおちん、タッキーさんがいた。
そして、なんと野田さんも。
結構、差がなかったんだ。と思った。
野田さん、すぐに出発。
僕はゆっくりデポったコーラを飲み、ジェルを詰め替え。
タッキーさんからは、
「速いじゃん。コソ錬した?はやく(エイドでて)追いかけなさいよー」と
叱咤激励!?をいただいたので、野田さんが出てから数分後?くらいに出発。
この区間は、自分的におんたけ最大のポイント。
まず、CP3までが案外短い(15kmほど)。そして、6kmくらいだらだらと登れば、
後は、長い下り。登りは自分の行く道が永遠と目視できるが、そこで気弱にならない
ことが一番のポイントだ。
心を無にしてステップを踏む。下りでは、前腿がだいぶ疲労してきていたが
なんとか良いペースをキープ。そして、CP3素麵エイドへ。
【CP3~ゴール】
ここで初めて時計を意識。スタートから7h41minくらい。
まずまずだ。
去年は、8h10minほどで到着していたので、
今年は7h40minくらいでつければ、サブ10は見えると踏んでいた。
CP3で素麵を頂きながら、それとなく野田さんの通過タイムを聞く。
どうやら素麵は食べずに、5分前に出たらしい。
5分か。。
元気なら行けそうだが、案外足にきている。
とりあえず、すぐ出発。
おんたけウルトラ最後のポイント。
”残りの山は気持ちで押し切る”
のぼりといっても、300upと100upがあるだけなので、歩かず足を動かしていれば
おのずと崩れはしない。
でも、かなりスピードは落ち、正直ヘロヘロだった。
後続が心配になってきたので、登りながら下にあるCP3の歓声などが聞こえるか
チェックするが特に聞こえない。
内心ホッとして、なんとか登り切り、いよいよ最後の下り。
ロング練習不足で、前腿もかなり痛く、スピードが出ない。
それでも何とか下りきる。
練習不足の割には、総合2位は悪くないなぁ~と思いながら
最後の小エイドでタラタラ水を入れていたその時だった。
バッと、サロモンのセンスを履いた人(篠原さん)が駆け抜けていく。
やられた!完全に油断してた!
すぐに追撃態勢に入る。
まずは、後ろについて観察。思ったより離されない。そして息も荒い。
たぶんここはゆるい下りだから、ロード入ったらいけるかも?と思いロードまで我慢。
ロードに出た。残り5km。
ロードで篠原さんを交わし、このままキロ4でゴールまで行こうと決心。
残り3km。ふと振り返ると、なんと木曽さん!
「先週の御殿場ではどうもー」
といいながら、軽やかに抜いていく。
「どうもーってw」
やばい。これは、やばい。
後ろの篠原さんもあきらめる様子なさそう。
なんとか木曽さんに離されないよう振り絞る。
「100kの総合入賞争いでスプリント勝負っすか。。。」
泣きそうになりながら、最後の坂。。。
キツイ。タッキーキツイよ!!
なんとか頑張るも木曽さんとの距離は一定のまま。
そして、木曽さん(2位)と13秒差、篠原さん(4位)と3秒差の総合3位でゴール!
1位の野田さんとは3分差くらいだったから、お陰様でこのデッドヒートで差を縮めれたみたいw
本当に苦しく、疲れたけど、最後はなんだか清々しい気持ちになれた。
ゴール後は、同宿のみんなとプシュー。
総裁や女王は残念だったけど、
田中さん(100mile総合4位)、野間さん(100k女子総合4位)は見事!!
同車内で入賞者3名はよく考えると凄い!
おんたけが終わったら、やっぱり夏が来た。
また来年も出るんだろうなぁ~。