5/11, 12に開催された阿蘇ボルケーノトレイルを走ってきた。阿蘇を走るのはラウンドトレイルの頃の2018年大会に出場して以来だ。今は主催者が変わってボルケーノトレイルになり、今年で第二回目の開催とのこと。
- コースについて
パッとマップをみた感じ、ラウンドトレイルと同じようなもんかな?と思っていたが、実際走ってみるとかなり別物のコンセプトだった。
コースの概略としては、受付会場でもある阿蘇ミルクファクトリーを出発して、最初の20km程は外輪山をぐるっとアラウンド。そしてスタートに戻り、そこがそのままA1になる。その後は大観峰を登り、A4の旧上色見小学校(68km)までは牧草地、ロード、時折トレイルといったサーフェイスを走る。イメージとしてどーんと登って牧草地を走り、エイドのためにどーんと降りてまた登るといった感じ。ロードセクションは多め。A5の高森峠(80km)以降は打って変わって厳しい山岳セクションとなり、細かいアップダウンが連続するのでなかなか進まない。最後は地蔵峠(106km)地点から6kmほど下り、アスペクタという野外劇場施設にゴールするというもの。 - 装備
こんな感じ。ポイントはAC100でも利用するサロモンのハット。ウエスタンステイツの頃より改良されているのでその改良部分がどうか確認したかった。あとは、アルトラのティンプ5。HOKAのスピードゴート5がウエスタンステイツでもバーニングリバーでも親指の爪が死んでしまったので、アルトラはどうかな?と期待。事前に50kmほど走った感じではかなり良い感じだった。 - レースの目的と目標
目的1: 完走(ウエスタンステイツのクオリファイアーゲット)。
目的2: AC100に向けたロング走(トレーニング)。
目的3: AC100に向けた装備、補給の確認。
目標タイム: なし(あえて言えば18時間) - レース前
今回は、昔からの知り合いであるバンビも参加するとのことで、一家にジョインさせてもらった。
受付前はみんなで中岳に行ったり、草千里に行ったり、赤牛を食べたり。ゆったりと過ごす。
受付時間になり受付のミルクファームにいくと、なんとXつながりのトモノウさん、石川さんの7trails ラジオ練の方々にお会いできた(聴いてます!)。
今回は同宿になるはずだったアキラさんがお仕事の関係で参加できず、ホテルは僕1人で独占w 21時には就寝。レーススタート時間が9:00と遅めなので、翌朝はゆったりと阿蘇の山を見ながら温泉に浸かる。 - レース展開
・スタート〜A1(21km)
去年はあいにくの天気で、相当厳しいレース(完走率34.6%)だったとのことだが、今年は快晴!バンビ家の車にて奥さんの涼子ちゃんにスタート地点まで送ってもらう。会場に着くとXつながりのきんぴらさんや、懐かしい往年の関東勢の皆様と会えた。特にジュンさん、スーさんは熊本に引っ越された関係でなかなかお会いできないので本当によかった。後は、応援ランナーとして参加されていた鬼塚さんや別府さんといった九州の知り合いにも会えてもう既にかなりの満足感。
そしていよいよ9:00にスタート。
遅めのスタート時間だから割と気温が高い。とは言えまた前半だし、ゆったり流れに任せて進む。最初の大きな登りが終わって、パッと視界がひらけた時の稜線というか牧草地は本当に感動した!2018にラウンドトレイル出た時も感動したけど、なんだか日本ではないようなスケール感!なんだろうなぁ、既視感あるよなぁ。と思いながら写真を撮りまくりw
この辺はバンビ、ガチオさん、漆さんといった知り合いの面々と前後しながら気持ちよく進む。暑熱順化も進んでいて暑さも問題なし。
割とあっという間にA1到着。・A1〜A2(36km)
A1に入るとバンビの奥さんの涼子ちゃんとガールズたちから補給食を受け取る!スイカももらったり、至れり尽くせり。エイドもソフトクリームがあったり、飲むヨーグルトがあったり最高!たくさん食べて出発。
さて、いよいよだな。と思いながら淡々と走る。今回は特にタイムも狙わないので、ロング練習ということで終始100mileペースで心拍150bpm未満で進むことにした。
大観峰の登りは、昔の記憶どおり最後かなりエグい斜度を登るw
その後は牧草地やその間のロードを登ったり降ったり。直射日光がダイレクトに感じるが、ハットのおかげかそれほど辛くない。
途中、バンビをパスする。胃腸が少しキツくなってきた模様。ガチオさんもパスしたけど、少し脚が重いらしい。淡々と走ってエイド到着。
それほど疲れてはいない。・A2〜A3(51km)
フルーツポンチのサイダー割とバナナを食べて出発。神社を越え、街をぬけて、九十九折りのトレイルを進む。牧草地は少し飽きてきたので楽しかったw
途中からまた牧草地に変わり、念のためここでガシンサンを投入。暫く進むと馬と牛がいた!
1人で盛り上がって写真を撮る。
ここも淡々と進みエイドについてライトチェックを受ける。・A3〜A4(68km)
結構、岩がゴロゴロしてる荒れた?感じの登山道を進み、また牧草地やらそこを通るロードへ。天気は曇りに変わっており、稜線は涼しく感じる。でも、ここで少し胃腸の気持ち悪さを感じた。おそらく大きく下るところが多くて胃が揺れたのかもしれない(今考えると摂取水分量がこれまでの行程で足りなかったなと思う)。ガシンサンは今回家にあった一袋しか持ってきておらず、大正漢方胃腸薬を飲む。やっぱり、買っておけば良かったなぁ。と思いながら進む。途中、別府さんと鬼塚さんに会い、元気をいただく!
なんとか明るいうちにデポエリアであるA4に到着。・A4〜A5(80km)
デポエリアではまずAnswer600を飲み、カレーを食べる。少し気持ち悪いが食べられる。
失敗したのは成城石井の10倍ジンジャーエールを今回持ってこなかったこと。100mileじゃないからいいかな?と思ったけど、ここであると全然違ったと思う。出る時にバンビが到着。気温が下がって胃腸が回復したらしい。
かなりロードを進み、最初の登りもロードで進む(ここは前回はトレイルだったらしい)。でも荒れたトレイルよりこっちの方が良かったw
登り切ってすっかり夜に。ここからは小刻みなアップダウンが続く。イメージとしては飯能アルプスとかそんな感じ。風も出てきて、肌寒く感じたのと、マーキングが木にへばりついたりしてリフレクターが機能せずかなり見づらい。夜間はやはり速度落ちるなぁとか思いながら、なんどもキョロキョロして進む。途中ロストしかけたけど、後続の人と一緒に復帰。疲れはまだあまり感じないけど、胃腸がなかなかキツくAndoくらいしかジェルが入らなくなってきて補給タイミング間隔があいてきた。・A5〜A6(93km)
エイドはバナナを食べてすぐに出発。
ロードを登っていくと、何故か見覚えのある道に。そうである、ロストしてしまったのだw
すぐに引き返してなんとか道を発見。時間にして10分くらいか。
この後も小刻みなアップダウンは続く。レース前半と違って全然進まないw 胃腸も相変わらず不調である。ただ、グランフォンドウォーターは飲めているし、まあ最後のセクションはコーラだけにするかと思ったので、それほど悲観的に気持ちはならず。清水峠を越えて下りに入る。ボルケーノトレイルではこの先にある悪名高き天神峠(木段地獄)を通らないので正直ホッとしていた。長い下りが終わり、ロードに出た頃A6に着く前に少し雨が降り出した…これが一番悲観的になったw・A6〜ゴール(112km)
エイドに着くとコーラをフラスクにいれてもらい、そのまますぐ1分ほどで出発。暫くロードを進み、500mアップほど登る。この大会で一番標高が高いパートだ。当初は、登山道もロードだったが、最後のほうはかなりガレていて道かどうかもよくわからない所を進む。その後は、九州自然歩道に合流する。たしか、地蔵峠まではかなり遠いイメージがあったが、本当に遠かったw 地蔵峠5.5kmの表示とかマジでなんだよ!とか思いながら、走ると胃腸が気持ち悪いのでなるべく歩きで進む。タイムもこの調子なら17時間付近でゴールできそうだから、まあ無理せずゆっくりいくかぁ。と思いながら、雨も少し強くなってきたので、雨具を羽織る。長い葛藤の末地蔵峠到着。知らない間に最高峰の大矢岳は過ぎていた模様w
地蔵峠かはほぼロードで降る感じで、一部登りもあったけど淡々と快適に進めた。
最後は信越五岳のようにパッとひらけたゲレンデの下のような所を下ってゴール!17:13:23 (総合24位)
でのゴールとなった。 - 所感
・ラウンドトレイルとは異なり、エイドが街中にあるので応援しやすく、家族とか応援する人には良いコンセプトだなと思った。
・晴れていると景色は最高!今思えば前半の景色はワサッチに似ている。ただ、ちょっとロード率が高いのでそこは好みが分かれそう。
・家族の不幸もあり、なかなか3月,4月と山に行けなかったので今回はAC100に向けての良い練習にしたかった。だから怪我なく予定のペースで完走できて良かったし、ウエスタンステイツのクオリファイアーも無事にゲットできて大満足。
・サロモンのハットはかなり良かった。通気性もバッチリだし、ツバが大きく快適。アルトラのティンプ5は残念ながら両足の親指の爪が死んだ… - 引き出しにしまうべきTips
・100kmとはいえ胃腸対策は雑にしない。
➀10倍ジンジャーエールはデポる。
➁ガシンサンはちゃんと買い適宜投入する。
➂水分摂取量(150mlを20分)もきちんと管理する。今回の胃腸トラブルは多分これが原因。
・靴はもうサロモンにする(過去、爪死んだことないから)。
・熊本空港はかなり新しくて快適。出発カウンターのタップは是非寄るべし。