言わずと知れた車社会・アメリカ。公共交通機関が発達していないアメリカでは、普段の生活でもクルマが必須。人里離れたトレイルランニングのイベントに行くとなれば尚更です。
アメリカ人の多くは長距離ドライブをあまり苦にしません。時間に余裕さえあればどこへでもクルマで移動。私も2016年には家からハードロック100が行われるコロラド州まで車で遠征し、総走行距離は日本の本州一周分にあたる4000キロを優に超えました。が、こちらではそんな人は別段珍しくないようで、「こんだけ長い距離をドライブしてきたよ」といっても「へー、そうなの」くらいの反応でした。
田舎にはそうそうホテルもなく、あったとしてもお金がかかるので、クルマが宿代わり。キャンピングカーの人もいれば…
クルマの上にテントを乗っけるスタイルも。
後部座席をフラットにして、そこに寝袋を敷いて寝ている人もたくさんいます。
さて、アメリカ人はどんなクルマに乗っているんでしょうか?
全米各州で一番売れているクルマは以下の記事の通り。都市から自然へのアクセスがよくアウトドア好きも多いワシントン州、オレゴン州、コロラド州ではスバルのアウトバック(日本でいうスバル・レガシーアウトバック)が一位。
去年のデータですが、ワシントン、オレゴン、コロラドで一番売れてる車はスバル・アウトバックです。実際、レース会場の駐車場でもよく見る。もうアイサイトなしではやっていけません。https://t.co/j7YnFnh5H5
— 藤岡正純 (@masazooomi) April 26, 2018
ではトレイルランナーが乗るクルマはどうでしょう。オレゴン州のとあるレース会場の駐車場で実際に数えてみたメーカー別トップ5は以下の通り。
順位 | メーカー | 台数 |
---|---|---|
1位 | トヨタ | 28台 |
2位 | スバル | 26台 |
3位 | フォード | 15台 |
4位 | ホンダ | 14台 |
5位 | フォルクスワーゲン | 10台 |
車種で見るとやっぱり一番はスバル・アウトバック。トヨタはカローラやカムリといったセダンから、タコマやツンドラといった大型のピックアップトラックまで様々な車種が見られました。
かくいう私の愛車もアウトバックですが、かなり気に入っています。車中泊も余裕の大きさながら街中でも気軽に乗れるサイズ感、多少の悪路を物ともしない走破性、アイサイトでロングドライブも快適なところがトレイルランナーに人気の理由ではないかと思います。
それから、アメリカではステッカーを貼っているクルマも多く見かけます。
トレランのイベントでもいろいろ配っていることもあり、貼ってあるステッカーを眺めると、この人が過去にどんなレースを走ってきたのかわかっておもしろい。さらには後ろを見るだけで誰のクルマだかすぐにわかったりすることもあります。
こちらはレインシャドウ・ランニングのレース・ディレクターのジェイムスのクルマ。自身が主催するレースの他、ハードロックのロゴも見えますね。
こちらの人は、参加したレースだけでなく制覇した距離もステッカーに。
下の写真は私のクルマ。ステッカーだと簡単につけたり外したりできないので、DIYしてマグネット仕様にしてあります。
アメリカでレースに参加される方は、クルマにも少々注目してみても楽しいかもしれません。