年間スケジュールを作るのはいつも楽しい。来年はどのレースを目標にし、良いパフォーマンスをするためにどんな準備をするか。どんな場所のどんな風景を見たいか。バケット・リストの中から予算的にも時間的にも良い塩梅にレースを並べる作業はいつまででもやってられる。
ウェスタン・ステイツやハードロック100に当選した場合・しなかった場合の複数の年間プランのパターンを用意して12月第一土曜日に行われる抽選を迎えたが、結局ウェスタン・ステイツ、ハードロック100ともに落選。自ずと来年のプランがおおよそ確定。
ということで、2017年、2018年に引き続き、2019年のスケジュールを目標とともに公開!
中期ゴール
2017年と2018年に掲げた中期目標が「UTMBで50歳代でトップ3に入ること」。今年は100マイルで安定した成績を残し、目標達成へ向けて正しい軌道を描けている。現在47歳。50代もそう遠くなくなってきた。このゴールを達成できるよう2019年も引き続き一歩一歩進んていきたい。
そして、もう一つ新しい中期ゴールは「ハードロック100完走」。毎年申し込み続ければ少しずつ当選確率が上がるハードロック100。運次第の部分もあるが、おそらく私に順番が回ってくるのは3〜6年後。そこまで無事にエントリー資格を得続け、抽選に当たり、スタートラインに並び、そして無事完走したい。
2019年のゴール
ずばり「100マイルレースで上位に入る」。今年はHURT 100で3位、Western Statesでトップ20、Bear 100で2位という結果を残せた。2019年も(相手次第のところもあるけれど)予定している3つの100マイルレースの少なくとも1つでトップ3に入りたい。
マイ・ルール
スケジュールを組む時の私の基本ルールをおさらい。
- レースはA〜Cの三段階に優先順位付け。
- A…目標レース。年に2つまで。
- B…Aレースを犠牲にしない範囲で結果を求めるレース。年に2〜3レースほど。
- C…調整目的のレース。結果は気にせず怪我しないことが第一。
- Aレース同士は3ヶ月以上離す。(基礎作りからピークに持っていくために最低3ヶ月必要なため。)
- 100マイルレースは一年に2本が理想。3本が上限。
- 100マイルレース同士の間隔は最低でも2ヶ月はあける。
- 50キロ〜50マイルレース同士の間隔は1ヶ月程度はあける。
- 年に一度は、2週間以上のオフをとる。
- 100マイルの後は、必ず最低一週間のオフをとる。
レース・スケジュール
2019年出場を予定しているのは以下のとおり。勝負レースは1月のHURT 100と8月のCascade Crest 100の2つ。【6月17日修正】
1.HURT 100(100マイル/1月19日/重要度A)
【レース概要】
ハワイ・オアフ島ホノルル近くで行われるアメリカ屈指のタフな100マイルレース。一周20マイルのコースを5周する。日本からの参加が多いが、アメリカ西海岸のトレイルランナーにも人気。
【個人的な位置づけ】
2017年、2018年と連続で3位。2019年も上位ランナーの実力伯仲でレースになることは間違いないが、周りのペースに惑わされず自分のレースをして上位を目指す。今度こそ23時間を切ってみたい。
2.Chuckanut(50キロ/3月16日/重要度B)
【レース概要】
シアトルから車で北に1時間ほど、私の家から遠くないベリンガム近郊で開催されるクラシック・レース。レース・ディレクターはクリッシー・モール(Krissy Moehl)。アメリカ春のビックレースで、上位争いは毎年ハイレベル。
【個人的な位置づけ】
8年連続8回目の出場。一昨年・昨年とは異なりHURT 100のあと時間的に余裕があるので、じっくり調整して良い体調で臨みたい。
私にとってはシーズン本格化前の走力確認の場。昨年以上のタイムで今回もマスタートップ3を目指す。
3.Yakima Skyline Rim(50キロ/4月20日/重要度C)
【レース概要】
シアトルとカスケード山脈を挟んで東側に位置するヤキマで行われる、人気のレインシャドー・ランニングが主催するレース。山脈西側とは異なり、乾燥していて4月でも暑い日になることも。レースディレクターがハードロック100の練習場所を探していて見つけたトレイルということもあり、かなりタフ。
【個人的な位置づけ】
後出する6月の100マイルへ向けた準備レース第一弾。2015年に一度出場したほか、トレーニングでも何度も走っているが、とにかくここに来ると転ぶ。転ばず怪我なく走りきることが目標。
4.Sun Mountain(50マイル/5月11日/重要度C)
【レース概要】
シアトルの北東、西部の古い街を模したウィンスロップで行われる、こちらもレインシャドー・ランニング主催のレース。花が美しく走っていて楽しい。
【個人的な位置づけ】
6月の100マイルへ向けた準備レース第二弾。このサン・マウンテンは気候的にもコース的にも6月のレースに似ているので、ギアのチェックなどもしながらしっかり走りきりたい。
5.Bighorn 100(100マイル/6月14日/重要度B)
【レース概要】
ワイオミング州のロッキー山系ビッグホーン山脈で行われる100マイル。ハードロック100のエントリー資格を得られ、かつロッキー・マウンテン・スラムの一つ。雰囲気も良く人気のレース。
【個人的な位置づけ】
2015年以来二度目の出場。前回は途中の長い下りで気持ちよく走りすぎて終盤にあっぷあっぷになったので、今回はうまくレースを組み立て、終盤でもうすこし少し余裕を持って走りれれば、自ずと良い結果が出るはず。
6.White River 50(50マイル/7月27日/重要度C) Wy’east Howl (50キロ/7月27日/重要度C)【6月17日修正】
【レース概要】
レーニエ国立公園すぐそばで開催されるワシントン州のクラシックの一つ。いわゆる「ロー・キー」、飾らないアメリカらしい雰囲気を楽しめる。
【個人的な位置づけ】
近年はボランティアで参加していたが、久々にランナーとして参戦予定。8月の目標レースへむけた調整という位置づけ。地元ということもあって知っている人も多い。レース後も思いっきり楽しみたい。
7.Cascade Crest 100(100マイル/8月24日/重要度A) 信越五岳 (100マイル/9月14日/重要度A)【6月17日修正】
【レース概要】
ワシントン州カスケード山脈で行われる伝統の100マイルレース。
【個人的な位置づけ】
満を持して初参戦の予定。抽選があるが、今年ボランティアしているので当選する確率は高そう。地元ということもあり、しっかりピークを合わせて最高の走りをしたい。出場者次第のところもあるが優勝争いしたい。
8.Oregon Coast(50キロ/10月12日/重要度C)
【レース概要】
オレゴン州オレゴン・コーストで行われるレインシャドウ・ランニング主催のイベント。風光明媚な海岸線を走るスピードレース。
【個人的な位置づけ】
秋の小旅行を兼ねて。楽しみながら走る。
9.The North Face Endurance Challenge Championship(50マイル/11月16日/重要度C)
【レース概要】
サンフランシスコ近郊でいろいろな種目のレースが開催される一大イベント。50マイルの部は名だたる強豪が集まる事実上の全米50マイル選手権。2018年は山火事の煙霧の影響でレースが中止に。
【個人的な位置づけ】
例年レベルが高くて上位争いは厳しいが、2017年のタイムを超えるのが目標。