今年の夏も日本は猛暑だったようですが、私の住むワシントン州は例年よりも涼しく山火事が少ない夏でした。
暑い夏も終わりに近づくと、トレイルランニング・シーズンも再び本格化。アメリカでは100マイルレースが目白押しのシーズンになります。
UTMBの前週8月24~25日に行われたワシントン州カスケード山脈で伝統の100マイルレースCascade Crest 100。昨年は山火事による煙が空を覆う中の開催でしたが、今年はランナーにとっては暑すぎずちょうどよいコンディションで行われました。私は昨年に引き続き夫婦でエイドステーションのボランティアをしていましたが、少し涼しいくらい。日本から参加された方と話していると、共通の友達がいることが判明したりするひと時は、いつでも楽しいものです。
UTMBを挟んで9月7~8日に行われたTewanaway 100はまだ第二回目という新しいレース。Cascade Crestの開催地と距離的には間近ですがより山岳色の強いかなりタフなコースです。こちらも昨年は山火事の影響でコース変更になりました。レース・ディレクターのBrian Morrisonは2006年のWestern Statesをトップで走り続けて優勝目前の最後の100メートルまで来たところで倒れ、その後に立ち上がってゴールしたものの、その際に他の人の助けを借りたと判断されて失格になった有名なランナー。
今年は山火事の影響もなく本コースでの開催ですが、夕方以降に予報される雷雨が多少気がかり。
日本から参加の丹羽さんと平野さんを応援に来た私たちは、朝5時にスタート見送りました。
丹羽さん@28noi 平野さん@rb_rg Tranaway 100 無事にスタート切りました! pic.twitter.com/NWzUQzXWKK
— 藤岡正純 (@masazooomi) September 7, 2019
その後、次のエイドステーションでランナーを待っているとトップで現れたのは丹羽さん。その後50マイル過ぎで一人に抜かれたものの、丹羽さんは素晴らしい走りを続けました。60マイル地点からはペーサーとして私も丹羽さんと一緒に走っていましたが、しばらくすると遠くに激しい雷光が。幸い私たちが走っている最中は雷雨に見舞われることはありませんでしたが、70マイルのエイドステーションに到着した時点でレースが中止されたことが告げられました。ワシントン州ではかなり珍しい大規模な雷雨で、広範囲に影響を及ぼしたようです。素晴らしい走りを見せていた丹羽さんには最後まで走ってもらいたかったのですが、レースディレクターの判断は正しかったといえるでしょう。
エイドでのボランティアとしてCascade Crest 100を、クルー&ペーサーとしてTeanaway 100を楽しんだ後は、ランナーとして100マイルを楽しむ番。今週末は信越五岳100マイルを走ります。サクッと走った後はおいしい食べ物をたらふく楽しみたいと思います。