昨年の変化の一つは3月から始めたオンライン・ランニング・コーチだ。
オンラインということで日本からたくさんの依頼があり、ありがたいことに現在新しい方を受ける余裕があまりない状況だ。コーチが専業ではなく、フルタイムのソフトウェア開発の仕事と自身のランニングにも時間を割く必要があるので、依頼していただい方々の日々のランをきちんと追っていくには、容量オーバーにならないためにも現状くらいがちょうど良さそうだ。
多くの場合、ランナーの目標はレースであり、そこでの順位やタイムである。そこへ向けて、より良く走るために一緒になってプロセスを進めていく。トレーニングを積み、コツコツと準備していく。実際に走るのは自分ではないが、過程を共有しているので自分のこととして結果に一喜一憂する。上手く行けば嬉しいし、思ったように行かなければ反省する。
コーチングをするときに気をつけているのは、斬新的に進めること、そしてオーバーワークにならないようにすること。怪我で長い期間トレーニングを休まざるを得なくなると、今まで積み上げてきたものをもう一度積み上げ直さなければいけないためだ。「Consistency is King」というように継続性が近道だ。
自分が現役で走っていることは、コーチングをするときにどう伝えればいいかを、実際に走ったり実験した上で行えるというメリットがある。当然過去の経験も役に立つだろう。ただ重要なのは、よりよく走るために必要なことは個人個人で異なるということだ。年齢や経験、得手不得手な部分などが違うから、自分の経験だけをベースにしていては上手く行かない。今後更にコーチングの質を上げるために、まだまだたくさん吸収することがある。
みなさん2019年は大きな怪我なく締めくくることが出来て、ホッとしている。またポジティブなフィードバックも頂いており、とても嬉しい。
日本で私のコーチングを受けている方がアメリカに来て一緒のレースを走る機会も何度かあった。普段、日本を基盤にしているランナーと走ることが少ない自分にとっては貴重な経験だ。今後もこうした機会がありそうでワクワクしている。
引き続き、自分のランだけでなくコーチングも充実したものにしていきたい。ということで、勉強、勉強。