トレイルランニングという若いアクティビティが多くの方に認知されていく過程で、トレイルランの魅力にはまった人々が「自分も貢献したい」というムーブメントが起こり始めている。Mountain Martial Artsもそのひとつで、言ってみれば「好きがこうじて」というやつである。今回紹介するWEBSITEも、その気持ちから生まれている。
現在のトレイルランの盛り上がりを支えているのはレースを中心とした競技的側面の要素が強いが、本来トレイルランの持つ魅力はもっと奥深いはず。自らもトレイルランを楽しむ千葉弓子さんが立ち上げたWEBSITE「GRANNOTE トレイルランニングと旅と山と。」は、人やイベントの裏側にフォーカスを当て、旅や山といった視点を加えてトレイルランの魅力を深堀りしながら伝えている。
千葉さんの書くやわらかい文章からは、どこか“物語”が伝わってくる。そういう意味では“綴る”と表現したほうがよいかもしれない。千葉さんの視点でとらえたトレイルランシーンは、これまでのイメージとは異なる世界観を感じさせてくれる。
GRANNOTE (グランノート) トレイルランニングと旅と山と。
https://www.facebook.com/grannote.jp
「GRANNOTE」について
2014年3月、トレイルランニングと旅、山について探求するサイト「GRANNOTE」を立ち上げました。
いまや多くの人を魅了してやまないトレイルランニング。自然との一体感や疾走感といったプリミティブな喜び、長い道のりを辿る充足感、自己の限界への挑戦、そして山を中心にした清々しい旅の魅力。
関わり方やスタンスはさまざまで、決して一つではありません。それらをすべて内包し、緩やかさと大らかさ、自然と対峙する厳しさを備えた山のアクティビティ、それがトレイルランニングだと考えています。
2011年の東日本大震災の後、私はこれまで以上に日本各地へ深く興味を抱くようになりました。山の歴史、人や文化、自然について、もっと知りたいと願うようになりました。
そんな、そこはかとない日本の風景への想いと、トレイルランニングへの愛情が結びついて生まれたのが、このサイトです。トレイルランニングを通して、日本の魅力に迫り、山に関わる人たちの声を届けたい。
ここは極々わずかな、ささやかな場所です。それでも、木の葉が堆積して人知れず森の土を潤していくように、いつかこの場所から小さな何かが芽吹く日がくるかもしれません。
山を愛する人たちや自然からゆだねられた言葉たちを、少しずつでも伝えていくこと。それが、このサイトの使命だと考えています。
chief editor 千葉弓子
GRANNOTEの人気コンテンツ「山物語を紡ぐ人びと」は、トレイルランに関わる方をインタビュー形式で紹介している。Mountain Martial Artsに縁のある方もこれまでに紹介されている。
HOKA ONE ONEの代理店「サンウエスト」の川田さん。MMA×HOKA ONE ONEは川田さんなくして実現できなかった。面白いことに対して常に敏感でフットワークの軽い川田さんの原点は?
Mountain Martial Arts ディレクター。MMA誕生の裏側も?
トレイルランナーなら御馴染み、富士宮「ATC Store」のオーナーでありトレイルランチーム「フジヤマユナイテッド」のキャプテン芦川さん。MMAがデビューした年から取り扱っていただいている。不思議な店名の由来が初めて語られる。
その他に紹介されているみなさまも、それぞれのトレイルに対する気持ちやそこに至る物語が書かれており、まさに“綴られている”という表現がぴったりだ。その視点、そして豊かな文章力は、なによりのGRANNOTEの魅力である。
Mountain Martial Artsは一トレイルファンとして、これからのGRANNOTEを楽しみにしています。