チリで行われたアタカマクロッシングに参加してきました。これは7日間のステージレースで全長250キロ、一日あたり40キロで、5日めに倍の80キロこなして翌日が休足日、最終日が10キロ程度のファンランになります。
昨年出たナミビア砂漠と違うのは、アタカマ砂漠は3~2千メートルの高地、路面が砂ではなく塩で固まった泥、2日めに48回の渡渉があった点です。7日分の食料は背負うものの水やお湯はもらえます。
今回は成田→ダラス便が欠航になったため、全編ドタバタの行程になりました。スタート前々日にホテルへ集合して翌日にキャンプ地へ移動するはずが、スタート前日にキャンプ地へ直接行って、テントを張って横になったのが夜10時前。
12時間の時差ボケは当然として、突然高地に入ったので心拍数が100オーバーで血中酸素が86しかなくて全然眠れません。
2日めの朝はテントの撤収に時間がかかって皆より10分遅れてのスタートになり、さらに食べた前日の食物に当たって下痢になり、まともに走れたのは4日めからでした。
1日目は勢いでスタートしてNASAが火星を想定してテストをした火星を彷彿させる風景を楽しみ、2日目は川に沿って川の中を歩き、3日目はナミビアを彷彿させる砂丘地帯と、日替わりで異なる地表を楽しめました。
食料は綿密な計画で29食あれば完璧と思っていたものの、実際には眠れないために食欲もわかず、下痢もして実際に消費したのは18食。おかげで痩せてしまい、贅肉が2キロ分消えました。
今回の難所はロングステージとなる5日めに出てきました。このレースはコースデータのGPXが配布されず、立ててある旗を目印に進みます。夜だとライトを向けると反射する誘導用の旗ですが、今回は反射板が役に立たずに逆走して探し回る参加者が多かったです。
最高に明るいモードにセットして、旗が立っているはずの地点で止まって回りを探すことで、なんとか自力で進めました。このステージをクリアするのに19時間かかりましたが、長い人は24時間以上かかってた模様です。
ここの主催者が開催するレースに2つ完走すれば、最後の砂漠とする南極ステージに参加する権利が与えられます。他の砂漠はもう見当が付くので、ちょっとだけ南極も気になってきたところです。
ート前痛みを感じたら即修理。
に撮ったもの。