12月にスタートしたMountain Martial Arts(以下、MMA)。まずはサイトをオープンし、ブログでトレイルランナーを集めたり、トレランフリマの企画・開催を発表しているが、今後の展開はどうなっているのか。プロデューサーの西岡仁とディレクターの渋井勇一が語る。
-MMAの今後の展開について
西岡(以下、N):「MMAが何かというのはよく聞かれるのですが、基本はあくまでも物作り。トレランに関わるウェアやギア、グッズを作っていく予定です。いまは来春の販売に向けて商品の企画と作り込みなどを進めているところです。
先んじてサイトをオープンさせましたが、まずは大前提として、ぼくらがトレイルランニングが好きで、その気持ちからMMAをスタートさせたということをみなさまに知っていただきたいと思いました。うれしいことに今企画しているイベントや、MMAトレランブログに参加いただいているみなさまのように、志(こころざし)を同じくする仲間が増えている実感があります。」
-商品について
渋井(以下、S):「商品に関しては、現状トレランではアウトドアやランニングの大手メーカーさんのものがほとんどです。ただ海外に目を向ければ、トレランユーザー視点から新しいブランドが生まれている流れがある。MMAはそうした流れが国内で出来ないのかというチャレンジでもあります。
ただ、すでに市場にあるものと同じアイテムを出しても意味がないので、そこでどうMMAらしさを表現するか、創意工夫するかが大切だと思っています。」
N:「ぼくたちはカテゴリーを大きく3つに分けて考えていて、実際にトレランをする際に使う”ON”、トレラン時には使わないが、トレラン好きを表現できるデイリーウェアの”OFF”、そしてデイリーウェアにも使えて、軽く運動も出来るONとOFFの中間に位置するもの。トレイルランニングに必要な機能は盛り込みながらも、すべてのカテゴリーでMMAらしいデザイン要素を盛り込んでいきます。」
S:「あまりよい話ではないのですが、大会参加記念Tシャツはあまり着ないという話を耳にします。でもデザイン的に優れたものであれば、きっと着てくれるはず。そういう意味ではデザインという要素はトレランやランニングでは優先されているとはいえないと感じていますので、そこはMMAの大切なスタンスにしていきたいですね。デザインが気に入っているから着るという喜びもあると思います。」
N:「とはいっても、スポーツ系は特殊なカテゴリーなので、簡単に物作りが進むわけではありません。オリジナルで作るものもあれば、専門的なギアは専業メーカーさんと一緒に取り組ませていただいたり、またMMAに共感していただくブランドとも積極的にコラボレーションをお願いして、ぼくらだけではなく、協力しあってトレイルランニングを盛り上げる力になればと思います。全力で前進していますので、商品はもう少々お待ちください。」