3日目はニエル~ヴァルトゥルナンシュ、47km。
ニエル~グレッソネイはステージ4の残り、
グレッソネイ~ヴァルトゥルナンシュはステージ5でこの区間が7ステージの中で一番楽な絶景区間です。
グレッソネイからはモンテローザが見え始めます。
ニエルからだとステージ5を含めD+4000m弱、今日もタフな1日。
まず朝食、ビュッフェ形式はイタリアでよくあるパターンですが種類が豊富!
もちろんエスプレッソやカプチーノも飲めて、朝からテンションが上がります。
ニエルを6時45分に出発、すぐ前の2人組をパス。
1人は38リッターのザック、もう1人はグリベルのトレランザック。
ペースはまさに緩ファストパッキング、登山もトレランもなくて、ギアも含めシームレスなのを感じます。
1時間ちょっとでD+850mをクリアして、朝から景色が素晴らしい。
ここからの下りは全コースの中でもかなり下りやすいところで、
日帰りでのトレランに本当に向いているところ。
ぜひレースではない時に一度オススメです。
グレッソネイに降りて緩やかな登りのロードを1kmほど進むとライフベースのスポーツセンター。
ニエルから2時間45分とまずまず、
ヴァルトゥルナンシュのバスが17時過ぎなので残り約7時間半、
これなら間に合いそうと思いつつ、道標はヴァルトゥルナンシュまで15時間となっているのでコースは分かっていても心配に…
正面にモンテローザを見ながら川沿いの遊歩道を進み、
9時50分にアルペンズ小屋への登山口に到着。
日帰りのトレッカーがたくさん、家族連れが本当に多くて、中高生が両親と一緒に登っているのが珍しくない。
このあたりにも日本とのアウトドアアクティヴィティの文化の違いを感じます。
ここの登りがかなりの急登ですが、日本でのトレーニングの効果を実感。
アルペンズ小屋で補給しつつ1時間50分でコルに到着。
D+800m/h前後を2日目、3日目も着実に刻めるようになり、
海外のトレイルでもある程度余裕を持って進める安心感が持てるようになってきました。
シャンポラクへの下り始めで、コース上珍しいロープ設置場所があります。
その後は気持ちよく走れる区間、トレッカーも多く人気ルートのようです。
ちょうど1時間で下り、また正面にモンテローザを見ながら川沿いを走るのですが、
この日はマウンテンバイクのミニレースみたいなのがあり川沿いが通行止め。
少し回り道して川沿いの遊歩道に復帰し、次の登り口のサイントヤックエスにはグレッソネイから4時間で到着。
雨がポツポツ降るもひどくはならず、時間も大丈夫そうだったのでここでバスには乗らず続行。
ここの登りは緩やかなところと急登がミックスしてあり、距離も少し長めなので思ったよりも時間がかかります。
標高2000m付近で振り返るとモンテローザが素晴らしい。
この後もトレッカーがたくさん降りてくる中を進み、
グランドトゥーナリン小屋には1時間20分で到着、標高差は850mほどなのですがやはり数字には現れないキツさがあります。
ここからコルディナナまではさらにD+250m、晴れているのに雨は降り続け、
雨雲はモンテローザの方に移動していき雲がかかってしまい残念。
それでもここで初めてモンテビアンコ(モンブラン)方面が見えます。
さらに10分ほど進むとコルデフォンタンからモンテチェルヴィーノ(マッターホルン)が初めて見えます。
残念ながら上は雲がかかって見えませんでしたが、スイスとの国境沿いにそびえる4000m峰の山々は圧巻です。
バスまで残り1時間15分ほど、これなら間に合うと少し安心しつつ下り、
最後の10分で再び雨が降り出しレイン投入。
ヴァルトゥルナンシュには45分で降り16時半、ニエルからは9時間45分。
バス停に着くとどうやらバスは行ったばかりで次のバスは17時半頃。
事前に調べていたのとちょっと違うけど、少し余裕があるので街をゆっくり散策しようと思ったら土砂降りの雨に。
お店の軒先で30分雨宿り、小振りになったところでジェラート屋さんに避難。
その後小さな商店で食べ物を補給し、バスでチャティロン駅に18時半に到着。
荷物を預けていたキバッソという駅前の宿に電車で移動して3日間の試走は終了。
今日はほとんど補給をしなかったので、宿の近くのピッツェリアでガッツリ食べ、明日は朝イチで空港に行くだけ。
この1年ほどのトレーニングの方向性が間違っていないことが確認でき、
コースも大分頭に入って、本当に充実した3日間になりました。
そしてイタリアの山旅、山小屋は本当に楽しい。
あと1か月半、しっかり調整していきます。