いよいよ2019厳冬期シーズンが始まります。
シュラフやテントはこれまでと変わらないのですが、主なものをいくつかピックアップ。
■食糧
・ビバークレーション・スペシャル(120g、600kcal、通常の1.5倍)
今年もultra lunchのドミンゴさんに作っていただきました!
↓に詳しく紹介されているので、
厳冬期のファストパッキングでこそ、ビバークレーションである必要について。
https://ultralunch.net/items/57abe8b4a458c09d1000597c
http://bbg-mountain.com/2018/02/01/ultralunch-bivouacration/
厳冬期、寒いです。テント泊はもちろん、冬季小屋でもマイナス10度以下は珍しくありません。
普通のアルファ米は戻るまでに15分、カレーメシでも寒いときは7、8分はかかります。
袋や容器をカラダの近くで温めたりしながらでも、食べる頃には冷めてしまうんです。
ビバークレーションなら1~2分で戻るので、アツアツのまま食べられます。これは本当に嬉しいです。
もう一つ、厳冬期は雪を溶かして水を作るので水の量を少しでもセーブしたい。
アルファ米やカレーメシは、水が少ないとコメやルウが固い、ザラザラなことも少なくありません。
ビバークレーションは多少水が少なめでも美味しく食べられます。
(むしろ味が濃くなって厳冬期向きかもしれません。)
あと、一般的なアルファ米の成分を見てもらうと分かるのですが、ものすごく添加物が多いんです。
厳冬期は行動食が本当に限られるので、炭水化物、添加物まみれでまさに不健康な状態で山を進むことになります。
これって意外とパフォーマンスに影響が出ると思っていて、思い通りカラダが動かないと楽しくないんです。
ビバークレーションはヴィーガン対応、フレーク米と豆乳ベースなので栄養バランスも◎です。
今回の1.5倍版、厳冬期の長時間行動後は通常の400kcalではチョット少ないなということで、去年今年とお願いして作っていただきました。
今年もこれで雪のアルプスを歩き回ります。
■スノーシュー
・NorthernLites Snowshoe ELITE RACE(スピードパインディング)
https://northernlites.com/elite-race/
昨年まではこれより小さいサイズを使用していたのですが、
昨年の両俣小屋→熊ノ平小屋16時間ラッセルの反省から、もう少しだけ浮力が欲しいと思い大きめをチョイス。
今年から、NorthernLitesはスピードパインディングという新しいストラップをオプションで選ぶことができ、
これまでよりもさらに装着が早くなりました。
片足480g、通常のスノーシューの半分以下です。
これならラッセル時間を短縮できそうです。
■ザック
・Hyperlite Mountain Gear ICEPACK 40L
https://www.hyperlitemountaingear.com/products/dyneema-2400-ice-pack
966g、冬季用のザックとしてはものすごく軽いです。
だけど背負いやすいクライミング用ザックのように、肩に重さがかかりすぎず、動きやすくULザックであることを感じさせません。
両サイドのストラップには上のスノーシューを取り付けることができ、背面には中央にアイゼン、隣にピッケルやストックを2本取り付けられます。
最大45Lぐらいの感じで、1泊2日ぐらいがちょうど良さそうです。
縦走にはもうワンサイズ大きい55Lモデルがオススメです。
■保温着
Mountain Hardwear Supercharger Insulated Jacket
http://www.mountainhardwear.jp/items/OM7150/
テントでの保温着と特に行動中寒いときのインサレーションジャケットとして。
スイスマシーンと呼ばれは故ウーリー・ステック氏のモデルです。
シューズもSCARPAのRibelle Tech ODというやはりウーリーステック氏のモデルを履いているのですが、
ウェアもギアも、突き詰めていくと同じ方向性になるようです。
重量と適度な保温のバランスが良く、生地もしっかりしているので安心してハードユースできそうです。
今シーズンも安全第一で、絶景とキレイな空の青色を楽しみます。