KLTR(Kansai Longitudinal Trail Race)
~歴史の道 関西縦断トレイル~
400km、D±22,000m、4/29(金)12時スタート。
3年前は南から北へ、今年は北から南へ。
2月に少し大きなケガをしてしまい治りきらないままのスタートで、
3日目に傷が化膿してきてしまい、残り35kmの熊野本宮大社で大事をとってリタイヤしました。
ですが、自分なりに納得の、とてもいいレースができました。
そして、この場・イベントを準備してくださった実行委員のみなさんに本当に感謝しています、どうもありがとうございました。
1日目はスタートから雨、高島トレイルに近づくにつれ雨脚は強くなり、
なかなかの風の中赤坂山の先の粟柄峠まで進んで、残雪のためマキノスキー場にいったん降ります。
ロードで水坂峠まで移動し、二ノ谷山はガスガスの風雨の中をルートファインディングしながらクリア。
ここはなかなか難易度高かったです。
朽木のローソンには約10時間で到着。
今回は9月のTor des Glacielsを想定し、1日目は寝ずに進むシミュレーション。
そのまま比良山系に入りますが、ガスガスで相変わらずプチロストを繰り返しながら、風雨の中を進みます。
このあたりで日付は4/30(土)に変わります。
武奈ヶ岳の前後は風・雨ともかなり強く厳しいコンディションの夜でした。
蓬莱山手前でようやく明るくなり、ここで1回目の軽い眠気が来るも、
風・雨とも弱まり滋賀の景色がようやく一望できました。
花折峠には6:45に到着。やはり悪天のため予想より時間がかかりました。
大原三千院までロードを走りファミマで補給。
ここでシューズとインソールとソックス、そして足裏を乾かしつつ休憩。
東海自然歩道の登りで2回目の軽い眠気が来るもそれほどペースは落ちず。
京都1周トレイルに入り、比叡山を通って一度降り再びファミマで休憩。
大文字山、蹴上とたどって伏見稲荷に着いたのは15時前。順調。
みたびファミマに立ち寄り補給。
ロードを30km弱ジョグして私市近くのファミマで4度目の補給。
ソトアソさんに到着すると、世界の土井選手と今回のイベントの撮影スタッフの方、ソトアソさんのスタッフの方がいらして少し談笑。
元気をいただきました。お店の前で2時間ビバークさせていただき、21:50に再スタート。
生駒縦走路に入るとまた霧雨が降り始め、レインウェアを着たり脱いだり。
このあたりで日付は5/1(日)に変わります。
途中の展望台からの夜景は少しガスり気味。
淡々と進んで、途中軽い眠気に襲われつつも高井田のセブンには5:10ぐらいに到着。まずまず。
ここからは歩道の無い国道を大きく迂回してダイトレ入口へ。
ダイトレに入る直前で雨が本降りになりレインを着込み登り始めると、
今回一番の強烈な眠気に襲われ、雨に濡れながら階段に座っての30秒仮眠×2と、
立ちながらの15秒仮眠×1+前後に人がいないのを確認してJ-POPを大声で歌う…、でなんとか乗り切ました…。
ダイトレはドライならスピードが出るところなのですが、ほぼ水びたしでマディなため予定よりも遅れ気味。
葛城山のツツジはガスガスでいまいち見えず残念。
金剛山への登りでもそこそこの睡魔に襲われ、立ちながらの15秒仮眠×1でしのぎました。
紀見峠への下りもかなりマディで予定より時間がかかり、
下山口のローソンに着いたのは15:10ぐらい。
九度山へのロードは微妙にアップダウンがあるので歩いたりジョグしたりしながら、
道の駅手前のファミマで補給。道の駅で初めてカフェイン入りのエナジードリンクを補給。
1か月半カフェイン断ちをしていた効果は絶大で、
町石道は終盤そこそこの眠気に襲われるもそれほどペースは落ちずにクリア。
高野山のファミマは23時までの営業ですが、22:15に到着して無事食事と補給食を調達。
ここでは3時間ビバークもものすごく寒かった…
再スタートは5/2(月)2時半過ぎ。
さすがに300km近く来たのもありカラダが気温の変化に敏感になってきます。
あまりに寒くて、持っているものを全部着て最初の30分ぐらいはなんとか体を温めるために歩いたり小走りしたり。
このあたりから傷が化膿し始め痛みも感じるようになってきたため、特に下りとフラットのペースはゆっくりに。
伯母子岳への登りはすっかり明るくなるも風が冷たい。頂上は素晴らしい景色。
下りは走りたいところを歩きと早歩きの組み合わせでなんとか淡々と進み、
三浦峠の登りでは再び眠気にやられつつもそこそこのペースで登る。
また下って昴の郷までのロードは暑いのと左足が痛いため歩いたりジョグしたり。
昴の郷でアイスを食べ、売店でお菓子を大人買いして果無峠へ。
まずまずのペースでクリアするも、下りのガレガレがとにかく遅くて降りたのは19時過ぎ。
熊野本宮大社に着いたのは20時。ここで実行委員のみなさんが待ってくださっていたのでリタイヤをお願いし、今回の旅は終了しました。
実行委員の方には那智まで車で送っていただき、
手配してくださった宿で風呂に入り傷の処置をして爆睡。
翌昼に現地を電車で出発し、帰宅したのは5/3(火)の21時ごろでした。
今回、3日半のゴールタイムを設定しましたが、
最終日まではほぼ予定どおりの計画でイーブンペースで進むことができました。
たらればですが、傷が無ければ3日半でゴールできたのではないかと考えています。
筋肉痛は無く、睡眠計画や眠気もほぼ想定内、登りのペースも最後まで落ちず、
今回のような(私なりの)ハイペースで、こんなに余裕をもって歩を進められたのは初めてでした。
しかも、雨天が2日と決して条件が良くない中での今回のスピードにはかなり自信がつき、
トレーニングの方向性が間違っていなかったということをあらためて感じることができました。
今回シャツはR×LのWILD DRY、パンツはMMAのPERTEX EQUILIBRIUM、
今のところロングトレイル最強の組み合わせ。軽さ、速乾、肌触り、どちらもほぼパーフェクトで、
本当にストレス無く進むことができました。ちなみに、上半身・下半身とも「擦れ」は全くありませんでした。
もちろんソックスはRxLのメリノ、今回もマメは0です。なんだかマメができないのが当たり前になりました。
応援いただいている皆様に本当に感謝しています。
↓の写真はゴールの海岸の写真です。
残念ながら私は今回はたどりつけませんでしたが、
また機会があれば、万全の状態でぜひ参加したいと思っています。
左足は謙虚、右足は感謝で歩を進め、関西の山々を楽しめるよう、これからも精進します。