2日目は寝坊して6:20に起床。
日頃の寝不足もあってか… 9時間もぐっすり。
お湯を沸かしてビバークレーションやチータラ・ビーフジャーキーにミックスナッツを食べつつ、
水がとれるので脱水にならないよう多めに飲みます。
7:40に出発。小屋前はうっすら雪が積もっていましたが、
野呂川越までの登りのトレイルは昨日と変わらず雪があったり無かったり。
30分ほどで登り小休止。
明るくなるとあらためて雪の少なさを実感します。
シューズは引き続きマウンテンマゾヒストで進みます。
2,450mあたりから少しずつ雪が出始め、
2,500mあたりでツボ足で足首あたりまで。
スノーシューを履くほどではないのですが、
伊那側のトラバースは右側に斜めに落ちていて毎度滑りやすいところなので要注意です。
2,600mあたりの小ピークでチェーンスパイクを装着、
シューズは履き替えずそのまま進みます。
野呂川越から三峰岳までの間で一番難しいところが、
稜線に出る直前の急登と鎖場。
当然トレースは無く、雪も安定しておらず、間ノ岳側は腿まで埋まるため毎回難儀するところ。
少しずつラッセルして腿で固めながら、20cmずつ、少しずつ少しずつ、シューズを雪面に蹴りこんで上がっていきます。
荷物も重く、スノーシューなどをザックに括り付けているので岩に当たらないかなど、とても気を遣います。
ワンミスでよろけて滑落、なんてことも十分ありうるので、
1歩ずつゆっくり確実にステップを見極めながら、3点支持で登ります。
稜線は風もそこそこで寒すぎず今日も良いコンディションです。
ここで登山靴に履き替えようかとも思っていましたが、
雪が少なく、クラストしている気配も無いので引き続きシューズにチェーンスパイクで登ります。
稜線は基本伊那側に夏道がついており、雪はほぼあるものの脛程度、雪が無いところもチラホラ。
偽ピークを何度か通り過ぎながら山頂直下のトラバースまで来るとさすがに雪が締まってきます。
チェーンスパイクでも問題なく通過したものの、
最後の山頂への登りはかなりクラストしていてチェーンスパイクでは厳しいコンディション。
雪質のやわらかい部分を探りながらルートを慎重に選び、
12時過ぎに三峰岳に無事登頂、登山靴・アイゼンは結局使いませんでした。
チェーンスパイクのまま熊ノ平方面に向かいますが問題なし。
雪の無いところが多いのですが、農鳥岳側はかなり雪がついています。
1か所トラバースで雪が安定せず滑りやすいため、
かなり慎重に進んだ場所がありました。
半分ほど降りてくると全く雪が無くなったのでチェーンスパイクは外しシューズで。
農鳥岳へのトラバース道の分岐あたりから再び雪が出始め、
樹林帯に降りるといきなり膝ぐらいまでのラッセル、たまらずスノーシューを装着します。
熊ノ平の手前は毎回ラッセルで苦しむところで、今回も同じでした。
スノーシューのラッセルをキツ楽しみつつ、
熊ノ平小屋には14時前に到着。
少し時間が早いので、荷物を一部置いて軽身になり、
トレースをつけに安部荒倉岳の手前まで往復。
このあたりはやはりそこそこ雪があり、脛から膝ぐらい、スノーシューでトレースをつけます。
小ピークから振り返ると雪が無いように見えるのですが森林限界より下はしっかり雪がついてます。
熊ノ平小屋に戻り16時前といい時間。
水場で水も無事に汲め、シューズや靴下を乾かしたりしながら食事の準備。
カレーメシなどを食べながら明日は雪予報でSTAYの想定で何をするかを考えます。
18時前には眠くなり就寝。星空がキレイで明日本当に荒れるのか…? と思いつつ眠りにつきました。
翌日は4時くらいに一度目が覚めて外に出るとすでに20cmぐらいは新雪が積もっていて、
こりゃ今日はSTAY確定としてゆっくり眠ります。
外が明るくなってきた7時前に起きると外は細かい雪が降っていてさらに積もる気配。
ゆっくりとお湯を沸かしてコーンスープを飲みつつ、
今日は最低限の行動にして食料の消費を最小限にしようとします。
8時半くらいからもう一度寝て11時過ぎぐらいに起きて、スノーシューハイクの準備。
雪は弱くなりつつもまだ降っているなか、12時前に出発。
30cmぐらいは新雪が積もっていて、昨日つけたトレースはほぼ消えていました。
かすかな雪面のうねりをたどりながら、膝から腿ぐらいのスノーシューラッセルを楽しみ、
昨日と同じ小ピークまでを往復してトレースをつけ直します。
14時ごろに帰ってきて同じく水を汲みつつ、
明日の出発の準備をしたりウェアを乾かしたりしながらゆっくり。
ハヤシメシなどを食べて17時過ぎには就寝、明日は長時間行程になるのでアラームは3時にセット。
予想していたとはいえ3日目でのSTAY1日が明日以降にどう影響するか。
頭をめぐらせながら寝落ちしました。