お前誰?と言われそうなので、やはり最初は自己紹介的なものを書いておきましょう。直接お会いした事がない方でも、レース中、後方集団でせり出した木にゴチンと頭ぶつけている背の高い奴を見たことがあるのではないでしょうか。それ、私です(笑)
そんなにでかくないだろ!
せいぜいこれぐらいです。
外資系のアスレチックブランド企業に勤めているので、MMAは直接の競合ではないにしろ、かなり近しい業界。業種としては同じと言っていい。だからその楽しさも難しさも理解できる。応援したいというのが素直な気持ちです。
Hello trail running community!
仕事柄、よくわかるのですが、世界で何億人が観るサッカーや、何万人が一斉にスタートするロードランニングというのは人が集まる、だからお金も集まる。それによっていいことも、その反対側の側面もあるわけですが、多くのアウトドアスポーツ競技は競技人口が少ない。トレイルランニングも例外ではない。ブームだと言っても前記のサッカーや、いわゆる一般的なロードランニングからすればマーケット規模は小さい。だからスポンサーからの資金提供も限られている。一方でレース時間は100マイルレースになれば、2~3日間に及ぶことになる。選手は現実的に仲間のサポートが必要になるし、レース運営には地元と多くの仲間のボランティアがなければ成立しない。地元への経済効果云々と言われるが、試走も含めた限られた日数で地元にお金が落ちたとしても、多くの事は望めないだろう。それよりもその地域の閑散期に人が集まり、それに向けて地域コミュニティーが活性化することに社会的な意味があるのだと思う。つまり、トレイルランニングという競技は、様々な人達と互いに助け合わなければ成立しない競技なのですね。「あなた、主催者=サービスの供給者、私、走る人=お客さん」という関係だけでは維持できない、現実的に問題解決にお金が必要な事が多いのだけれど、お金では解決できない「何か」を仲間はもちろんのこと、地元のコミュニティーとも共有しながら成立させていくことが必要になる。逆に言えば、お金がなくても、共有できるものがあれば手作りの草レースができてしまう。六甲CBや先日丹沢で行われていたMC2、あるいはそもそもTJARだって最初は数名が集まってなにかやろうとしたものではないでしょうか。よーいドンで走ることにそんなにお金はいらんのですよね。岩佐氏がD/Cで紹介しているアメリカのトレイルランニングカルチャーとコミュニティーがまさしくそれなのかなと想像できる。だからこそあれだけ多くのレースが毎週末に行われているのだと思う。日本のトレイルランニングカルチャーも成熟してそうなると嬉しい。自分も端っこでいいからそれを担う者でありたいと思う。
先日、望月将悟選手が主催した地元での小さなレ-ス。私は日程が合わず参加できなかったのですが、写真を拝見すると、主催と、そこに集い、参加する人々が共有している空気感みたいなものがよく表れているように思えました。来年はいかなきゃ。詳細はナミネムさんのブログで。
MMAがやろうとしているものづくりも共感できるのですが、(渋井さんの悩みもね) このカルチャーがMMAブロガーやそのチーム、ショップを通して少しずつ形になってきているのが嬉しいのです。トレイルランニングという言葉自体がまだ浸透していない時代に、OSJを初めとするアウトドアイベント運営団体が蒔いてきた種が、少しづつポツポツと、メディアに煽られるような形ではなく、着実に育ってきていると思うのです。そしてそのコミュニティーに新しい人たちが参加できる機会が様々な形で増えてくれると良いと思うのです。若いロードランナーの方々もどんどん参加して欲しい。将来、自分が歳を重ね、走ることよりも、そういった若い人達をサポートすることで、自分自身も長い年数、そのコミュニティーに参画できるとすればそれは素晴らしいこと。だから、ブログのお話を頂いたときに即答で「お願いします」とご返事させていただきました。これから、自分が山で経験したことを、時に真面目に、時に面白おかしく書き綴ってみたい。と、いいつつ、今、ロードレースシーズンなので、ロードランニングネタも多くなると思います(笑)
今日はだいぶ真面目に書いてみました。
まずはご挨拶まで。
追記 ; 書き終えた後、RBRGの桑原さんのブログを読んだら、内容かぶっていますね(笑) でもそれぐらい共感できる仲間がいるということでご容赦下さい。