ブログ炎上しないことを願います(笑)
今年のハセツネは浅間峠で応援しました。もう自分は走ることはないだろうなあと思っていましたが、選手たちのいい表情をみると自分ももう一度走りたいという気持ちもどこかにあったり。ただ、どうしても、やはりあの名物、渋滞問題が腰を重くしてしまうのです。
単純に入れすぎだろ!
いくつかの方法で渋滞は回避できても、逃げ場のないシングルトラックが多いあのコ-スに2千人以上が一斉に入るのが本当に正しいのだろうか? 天候が良ければさほど問題ないと個人的には思っていますが、雨の状態ではどうなのでしょうか? 自然の回復力とのバランスはどこがいいの? 今回、浅間峠まで走って向かいましたが、なんだかトレイルが痩せたなと感じたり、一方では市道分岐の後の崩れかけていた片斜面がしっかりとしたトレイルになっていたりと。(補修したのか、自然回復なのか定かではない)ここは賛否両論、諸説いろいろあるので、一旦除外して渋滞というポイントに絞って書きます。
選手のモラルの問題では?
という自分も、昨年、結果としての実力より前に並んでいます。ただ目標とかけ離れてはいません。最初の橋へ向かう下りはキロ4で飛ばして、広徳寺の坂とその後のトレイルも全部走りました。最初の二股で渋滞になり止まったけど、変電所あたりはハ-フマラソン並みの心拍で飛ばして最初に歩いたのは今熊神社の階段を10段以上登ってからです。入山峠までは自分から歩くことはありませんでした。その後は背後に気配があるとすぐに譲って絶対に蓋になっていない自信はあります。市道分岐後の下りを過ぎると、譲っても先に行ってくれず、むしろ自分をペースメ-カ-として3~4人のパックで行くことが多かったかもしれません。おそらく主催者がこれまで有効な渋滞対策を講じなかったのは選手のモラルに一任していたからだとも思います。本来の理想論です。しかしながら、これだけ高速化、競技化(元々「競技」なわけですが、いっそうその色を濃くしている)しているにも関わらず、参加資格を春の30Kだけにしている以上、現実を直視すべきだと思うのです。そこまでのレ-ス経験がないランナ-もいるということ。そして序盤にシングルトラックが続くというコ-ス設定であるということです。
皆さんのFBを見ているとすぐにでも実施可能なアイデアが沢山ある
持ちタイム制 これは春の30Kや前年のタイムで厳格にスタ-ト位置を決めるというもの。30Kがさらに渋滞するので根本的な解決にならないかもしれませんが。初参加の場合は、フルマラソンやハ-フマラソンの公認記録で振り分けるのもありだと思います。たしかにトレイル72kmとロードレ-スは大きくことなりますが、序盤で歩く歩かないはロ-ドの走力で判断できるはずです。
ウエ-ブスタ-ト制 持ちタイム制とあわせて、12:00(エリ-ト、招待選手、グリ-ンゼッケンの100人前後、いわゆるサブ10)12:30( Aクラス、前半分) 13:00(Bクラス、後ろ半分)というウエーブスタ-ト制はどうだろうか。半分ずつでも少し詰まるかもしれませんが、Aクラスの走力ならば流れると思います。Bで止まらないようにするには全体の人数を絞らなければ無理かと思いますが、今よりはストレスが少ないはずです。ウエーブごとのグロスタイムとするしかないでしょうし、1つの競技として成立しないという矛盾を生じますが、現実あれだけ渋滞してしまっては、そもそも競技として成立させていいのかとも思います。ボランティアの皆さんの協力時間、関門での煩雑さはありますが、このまま放置しておくのはあまりにも選手たちが可哀そうに思えるのです。そして自分ももう一度、タイムという限界に挑戦しようという気持ちがそがれてしまうのです。
ハセツネはサブ15ぐらいまでの走力の人にはミドルレ-ス的走り方になるはずです。好き嫌いという志向(嗜好)の違いはあれど、ポイント間のラップタイムが明確になっている競技としての色が濃く、他に類がないレ-スなのは明らかです。一方、自分もかつてはそうであったように、後方の選手にとっては、ロングレ-スの登竜門だと思うのです。大切なことはハセツネが教えてくれた的な話は沢山聞きます。自分も初めてのハセツネはライトトラブルでオオダワで夜が明けるまでビビイにくるまってビバ-ク、そして21時間かけてのゴ-ルでした。それ以来、どんな山でもビビイは装備します。そういった制限時間の長いナイトランを含むレ-スは貴重だと思うのです。このミドル的な競技要素とロングの登竜門としての2面性を両立させていくには、もうそろそろ主催者もアイデアを出す時期だと思うのです。
今回、浅間峠の東屋に灯る明かりがとてもきれいに見えました。自分が走っている時にはそんな余裕はありません。それに照らされる選手たちはさらにまぶしく、その選手たちの努力に報いるためにも、来年は主催者が試される年になるのではと思います。変革を願ってやみません。
アルピニスト長谷川恒男に敬意を表して