本来、このブログはもう少しクライミングに関しても書こうと目論んでブログタイトルをつけたのですが、どうしても自分のクライミングレベルや経験値ではなにかを伝えるまでには至っていないのが正直なところ。ただ、始めてから1年半ほど、頻度にムラはあるし、同じ時期に始めたジムの仲間の中では一番進歩は遅いのだけれど、少しづつ経験値や楽しみを増やしていくことは、とても長距離ランナーである自分らしいと思うこの頃でもある。ということで今回は珍しく、クライミングの記事にはなりますが、トレイルランナー、スカイランナーの方が、ちょっとやってみたい思う人が一人でもいれば嬉しい限りです。
小さいお子さんをお持ちの方は、おわかりになると思うのですが、子供が新しい公園に行くと、まず、走り出す(ランニング)そしてジャングルジムか滑り台に登る(クライミング)つまり都会育ちの人であっても、人間の本能として、やってみたいとDNAに刻まれているものの1つなのではと思うのです。
クライミングを始めてすぐに、いくつかの動画をYou Tubeで見て、こんなところを登ってみたいと思ったのは、まず、外岩。ボルタリング(ロープなしで安全が確保できる高さ)でもいい、そして最終的にはルートクライミング(ロープを使ったクライミング)をやってみたいと思った。
Rock trip Japan 2013 Daniel Woods
いろいろな動画を観ていると、スポーツクライミング(スポーツ競技としてのクライミング、登山の一手法あるいはピークハントの過程として行われるのがアルパインクライミング)にもWorld Cup なるものがあるのを知る。
World Cup 2014 INZAI Lead semi-final
こんな高いところで、身体をコントロールできたら、さぞかし楽しいだろうな、というのが第一印象。ただ、この高さの壁は、日本のジムではそうたくさんあるわけではない。あったとしても上級者専用のハイグレード(高難易度)、とても自分ごときが触れるものではないのです。一方、Mori Park Out Door villaege というのができるらしいぞ、そこにIFSC( 国際スポーツクライミング連盟)公認、つまりワールドカップが開催可能な高さの壁ができるらしいというのをSNSで知る。まあ、自分には縁がないだろうなと思っていたところ、完成が近ずくにつれ、壁やホールドの写真が公開されていくと、ん〜、この正面右寄りなら、もしかしたら自分が登れるレベルのセッティングがあるかもしれないと思い始めた。(きわめて直感的で根拠なしw)そして昨日、登りに行ってきました。
料金体系云々は、PLAY のサイトをご参照ください。都度会員というカテゴリ一であれば、一般的なジムの料金と大きくは変わらないと思います。ご近所の方であれば、会員の月ごとの価格設定が他のジムより安い印象があります。
ウエブサイトに案内のあるルートクライミングエリアの免許制ですが、最初に基本技術のチェックがあり、トップロープ(ゴール地点のトップに支点がセットされており、トップから垂らしたロープで安全を確保する手法)と、リード(自分で登りながら支点をクリップでセットしていく手法で難易度高。自分で命をつないでいくわけですから)、そして下でロープを操作してクライマーの安全を確保するビレイと、3つの項目についてチェックされます。実際に登って、ある程度の高さから、フォールして止めるというチェックです。どんな人でも多少の癖はあるもので、時折、確認の意味でこういったチェックを受けることは良いことだと思いました。自分もいくつかの改善点を指摘されました。合格すれば会員証、あるいはトライアルチケットにシールが貼られます。
ルートクライミングをやり始めると、誰もが思うことなのですが、登りたい、だけでなく、きちんとビレイができるようになりたいと思うのです。これほどの高さから落ちれば死亡事故にもつながり、クライマーはビレイヤーを信じていなければ、とても登ることも、そして降りることもできません。人を信じるということは、自分も信頼される人になりたいと思うのは自然なことだと思うのです。
横に設置されている垂壁(90°)とスラブ壁(90°以下)は、擬似岩の形状をしており、途中に小さな棚があったり。表面はザラついていてフリクションもあり、スメア(摩擦を使ってホールド以外に足を置くこと)も十分に効く。5.7(初心者向け)の設定です。ウオームアップのつもりで登ったら、高さは同じですので結構疲れました(笑)
正面の壁は、最後に強傾斜( 手前に傾斜しており重力がかかる)を抜けなければならないので、力の配分や休み方に工夫がいる。途中の高さまでの課題で5.10a(中級者向け) 一番上がゴールの課題の中で一番易しいのは5.10bという設定です。もちろん11、12台の設定もありました。自分は他のジムと比べて、グレードが甘い、辛い、という評価ができるほど経験がないのですが、一緒に行った仲間に聞くと、ほぼ適正ということでした。
明日から、王滝村で行われる復興イベントにてクライミング教室があります。未経験者でも安全が確保できるトップロープと器具を使用しての体験クラス的なものが設定されると思います。自分はスケジュールの都合で王滝村に向かうことはできませんが、興味のある方はぜひ一度、トライしてみてください。