2015年の「分水嶺トレイル」Aコース(鴨沢)にソロで出場することが決まりました。
そもそも分水嶺って何? 「分水嶺」を検索すると、分水界の説明がでてくる。
分水界(ぶんすいかい、drainage divide)とは、異なる水系の境界線を指す地理用語である。山岳においては稜線と分水界が一致していることが多く、分水嶺(ぶんすいれい)とも呼ばれる。 ーウィキペディアよりー
そして異なる海域に流れていく境界線が大分水嶺、日本だと日本海に流れていくか、太平洋に流れ込むかの境界線ということになる。中央分水嶺と呼ばれています。つまり….
こういうことか?この真ん中に漂いながら、俺はどっちに流れるんだろう的な….いやちがう、そういうイメージじゃないんです、自分の中では。
そうそう、もっと雄大な稜線がどこまでも続き、そこに立てば、日本海側も太平洋側も俺のものだ!的な。
アメリカ大陸だと、スケールが大きすぎて想像がつきません。昔、モントレイルにコンティネンタルディバイド(大陸分水嶺)というシューズがありましたが、今思えば、づいぶん大げさなネーミングだったなあと。ヨーロッパも調べましたが、そのまま国境となりそうで、ちょっとキナ臭いかも(笑)
MMAブロガーのEmmaさんが、先日、滋賀県の中央分水嶺高島トレイルを縦走していたので、レポートを楽しみにしています。(同時期に遭難事故発生も!)
さて、この分水嶺トレイル(レースではなく縦走大会)ですが、上の地図(クリックして拡大してください)のように八ヶ岳方向から、金峰山、甲武信ヶ岳への稜線、そして北方向の十文字峠、三国山へ向かう稜線が中央分水嶺となります。
大会のルート上にも、千曲川(信濃川水系)源流に向かう道標があるのを覚えていらっしゃる方も多いでしょう。 あれ?それでは、笠取山の西にある分水嶺は何?という疑問を持つ方もいらっしゃるでしょう。大丈夫です。これもちゃんと分水嶺です。
大分水嶺・・・異なる海域に注がれる河川の支流、枝沢を含む水系の境界 中央分水嶺(界)とも言う
中分水嶺・・・同じ海域に注がれる異なる河川の支流、枝沢を含む水系の境界。 例)北、中、南の日本アルプスはいづれも中分水嶺に属する。
小分水嶺・・・同じ河川の支流、枝沢の境界
多摩川、荒川、富士川水系の中分水嶺になりますね。道標では小さな分水嶺と表記されていますが、中分水嶺という意味だと私は理解しております(間違っていたらすいません)
http://www.gridscapes.net/AllRiversAllLakesTopography/ (水と地形だけの地図)
多摩川と荒川というのは河口は比較的近いですが、水系は随分と違うのですね。三方分水嶺であれば360°÷3 = 120°ほど違う方向へ向かう水が100キロ以上離れた河口では随分と近くなるのがイメージできませんでした。同様に関東県内の人間には、富士川は馴染みが薄く、上の地図を見てやっとイメージができました。荒川は随分と遠回りするのだということも。この水と地形だけを記載した地図、どういう目的だかわかりませんが、 オタクな人がいるものです。奥多摩湖と富士山がすぐわかるので、笠取山とその西の分水嶺も特定できるでしょう。
この分水嶺トレイルを縦走した経験では、夜間行動するのは本当にもったいないですし、山小屋、テン場もあるので、大会には出ることはないだろうな、というのが正直な感想でした。それぐらいハードですが日本的な美しさを持ったトレイルです。樹林帯の美しさと、金峰、瑞牆近辺の岩陵区間の荒々しさは、大会だけでなく、まずは気の合う仲間と楽しくファストパックなり、縦走なりをして、その魅力に触れてほしいと思います。 あくまでも安全第一、3泊程度の余裕のある行程で。自分が書類選考を通過できたのも、そういった経験値が貢献しているからだと思います。
次回から、装備なども順次アップしていく予定です。