今年もあと一ヶ月足らず。ということで毎年恒例 The North Face Endurance Challenge Championship 50マイルを走ってきました。6年連続6回目の出場です。
エリート枠で出場するランナーだけでも男女合わせて150人以上、アメリカのトレラン情報サイトirunfarが挙げた注目選手の数は男子、女子それぞれ40名超と、名だたるエリートランナーが出場する世界的に見てもハイレベルなスピードレース。事実上の全米選手権です。
サンフランシスコからすぐ近くのところで開催されるのでアクセスもよく、上の写真のように、太平洋岸を見渡せる走りやすく気持ち良いコースなので、アメリカ・カリフォルニアのレースの雰囲気を楽しみたいという方にも、トップ選手の走りを見てみたい、さらにはトップ選手といっちょ脚だめししたいという方にも、おすすめのレースです。
今年の優勝候補として上がっていたのは、男子では、今年のUTMBで力強い走りで終盤までリードした、いま最も勢いのあるザック・ミラー(Zach Miller)、同じく今年のUTMBで上位入賞したデイビッド・レイニー(David Laney)、ここ数年アメリカのトレイルランニング・シーンの先頭を走ってきたセイジ・カナディ(Sage Canaday)、スペインのミゲル・ヘラス(Miguel Heras)など。女子ではメガン・キンメル(Megan Kimmel)、マグダ・ブレ(Magdalena Boulet)、ラス・クロフト(Ruth Croft/ニュージーランド)、ステファニー・ハウ(Stephanie Howe Violett)など。
実際のレースは、そのなかからザック・ミラーと、ハイデン・ホークス(Hayden Hawks)がガンガン飛ばしてマッチレースの展開。最後はザック・ミラーが2分の差で優勝しました。優勝タイムは5時間56分03秒。走れるコースだとはいえ標高差3400メートルをこのスピードで走りきるのは、凄いの一言。
女子では昨年トレイルランニングを始めたばかりのイダ・ニルソンが優勝。男子の2位となったハイデン・ホークスも、まだ経験が浅く今回が初めての50マイルレースだったそうで、新しい選手が次々に出てくるあたりにアメリカ・トレイルランニングの層の厚さを感じます。
さてさて。私にとっては初めてのウルトラとして2011年に走って以来、毎年このレースはトップランナーたちの雰囲気を体感しながら自分の実力をはかる良い機会になっています。
過去5回の私の結果は以下のとおり。昨年はレユニオンの疲れが少し残った状態でしたが、今年は比較的余裕のあるスケジュールを組んでいて疲労の蓄積はないので、2014年並の走りをするのが目標でした。
- 2011年…総合97位(9:21:28)
- 2012年…総合77位(7:59:13)※46.8マイルに短縮
- 2013年…総合48位(8:28:43)
- 2014年…総合30位(7:12:36)
- 2015年…総合34位(7:29:00)
今年は過去に私が出場した中で一番気候に恵まれて、海辺の最高の景色を楽しめそう。路面はドライ、気温も朝方で8度、日中も15度ほどと絶好のコンディション。
ところが肝心の私のコンディションがいまいち。数日前から風邪気味で喉がすこし痛み、当日も回復せずに体調に不安を抱えながらのスタートとなりました。
走り始めると、鼻水が止まらず呼吸がちょっとしずらく、今後体調がどう転ぶかわからなかったので、序盤は少し自重しました。その結果、中盤以降もある程度脚を残すことができ、安定した走りをすることができたように思います。
結果は7時間9分12秒、総合26位、そして男子マスター(40歳以上)では1位でした。
このレベルのレースでこの結果は十分満足。目標の1月のレースへ向けても、良いトレーニングになりました。
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