抽選には弱い僕。当たりたいという欲求があればあるほどに何故か決まって外れる。

そんな僕が何とUTMF2021の一般エントリーで当選。

UTMFの初挑戦が決まった。

僕は2012年からトレイルランニングを初めた。2014年にUTMFの参加資格を得て初エントリーも抽選に外れた。その後もエントリーする度に落選。ここ数年は勝負レースのDNFや台風の影響による秋のレースの中止も重なり計画的にポイント獲得できなかった。ポイント不足で参加資格を満たせないことが続いていた。UTMFには縁がなかった。これが僕の巡り合わせなのだろうと半ば諦めていた。

 UTMF2021の大会概要によると優先エントリー期間後、11月10日～23日に一般エントリーが行われる。参加資格は一般エントリー開始日の4年前から前日までの間に国際トレイルランニング協会（ITRA）がポイントを認定しているレースに完走し、最大3レースで10ポイント以上を獲得すること。ただし最低１レースはエントリー開始日の2年前から前日までに開催されるレースとする。

 参加資格を満たしていないだろうと全く期待していなかった。ITRAのHPでポイントを調べたら、なんと10ポイント獲得していた。参加資格を最低限満たしていた。

 ただ、優先エントリー後の一般エントリーは狭き門。きっと今回も落選するだろう。期待を一切しないでエントリーした。僕の場合、欲が強すぎると必ず外れるからだ。

 12月４日一般エントリーの抽選結果をお知らせするメール。指示通りランネットのマイページを開く。

ステータス　「当選（未入金）」

えっ！マジか？

老眼でスマホの小さな文字がよく見えない。もう一度見てみる。

間違いなく当選と書かれている。

その瞬間、心音がバクバクと音を立てた。嬉しさが込み上げてきた。期待していなかったからなおさら嬉しかった。2014年から待つこと7年、ようやくUTMFに挑戦する機会を得た。これまでのレースや練習の思い出が走馬灯のように浮かび、何だかわからない熱いものが込み上げてきた。

新型コロナウィルス感染拡大の中、正直言って、走るモチベーションが低かった。

目標が無かったからだ。

ようやく走る目標が見つかった。

UTMFを完走したい。

トレイルランニングを初めてからいつかは叶えたいと思い続けた夢。その夢にチャレンジする。こんなにもワクワク、ドキドキする気持ちになるなんて、長年待たされたからなおさら。天の配剤に感謝したい。