トルデジアン2018、想定よりだいぶ遅れましたが完走しました。
前半は予定どおり抑え目に入り、中間地点のコーダ小屋手前まではまずまずだったのですが、
コーダ小屋手前でこれまで生きてきて最凶の幻覚に襲われ、
ステージ4以降強烈な睡魔に終始悩まされることに。
カラダの調子は悪くなく筋肉痛もないのですが、とにかく眠い。
けどエイドでは2時間が仮眠の限度と決められていて、2時間では回復しない。
トータルの行動時間が長くなり、最後は足裏がやられてしまいゆっくり進むことになりました。
トルデジアン、一言で言えば「睡眠不足耐久+エイドワーク」競争と言って過言ではないと思います。
まず、このレースを攻略するには日頃の睡眠負債を解消しておく必要があると感じました。
睡眠負債の解消には6か月必要だそうですが、
例年6月に落ち着く繁忙期が今年はレース直前まで続きました。
幻覚が単調な登り区間だったから良かったのですが、
あれが稜線や危ないところだったらと思うと…
今回のような即下山レベルの幻覚に襲われるのが本当に怖くて、
終盤は眠気を感じたらすぐに仮眠、休憩をとるようにしました。
もう一つ、このレースはエイドでの時間の使い方がとても重要で、
初めて参加の人には、エイドに何があるとか、配置などが分からず最初は大変。
ライフベース以外の小さなエイドは短めに切り上げる必要もあります。
また、今年はデポバッグが小さくなりましたが、持ち込んだ食べ物にはほとんど手をつけず、
使ったのはマメ対策のクリームと日焼け止め、リップクリーム、ソックス、わずかな行動食のみでした。
一度出たことのある人が強いレースです。
今回、正直なところ、完走の喜びは無くて、
課題、自分の足りなかったところ、不甲斐なさがあらためてたくさん見つかりました。
このレースに出るまで抽選落ちで4年かかりましたが、
また来年からは抽選に当たるのを待つことになります。
もう一つの日本のレースも含め、自分が出たいと思うレースは抽選に当たる必要があり、
当たるか分からないレースを目指して、
また2年なり4年、6年とトレーニングを続けるのは厳しいなとも思ってます。
自分のアスリートとしての寿命を考え、
出るレース(出られるレース)を少し考えてみたいと思っています。
応援してくださったみなさん、ありがとうございました。