4時20分起床。やはり2,100mは小屋の中でも寒いです。
扉を開けてみると霧雨、7日目にして朝から来たかー…、という感じ。
天気を調べてみると1日中降ったりやんだりの予報。
食糧はそこそこあるのでプロテインバーとカロリーメイトにパンを食べ、
防寒・防水は万全の装備で5時過ぎにスタート。
破風山への登りはいつもながら急です。
両サイドの草でレインウェアは一気にビショビショになりますが、
雨は少しずつやんできて空が明るくなってきます。
トレイルはウェットなのであっという間にシューズ・ソックスは水浸し。
乾いたソックスは残りもう1セット、今日はこのままこの1足で通します。
どんよりとしつつも所々明るいところもある曇り空。
雁坂嶺には1時間10分で到着、まずまず。雨は止みました。
さすがに7日目になると、カラダの「芯」にダメージがある感じで、
序盤はそこそこ速くは動けるものの、じわじわと疲れが来る感じ。
ウェットなのもあり、いつもはかっ飛ばす雁坂峠への下りや水晶山へのなだらかな登りは歩いたり走ったり。
7日目で新しいマメができないようにスピードを抑えて進みます。
時折雨がパラつくものの曇りで、カラダも徐々に温まってくるとそれほど寒くはありません。
雁峠には7時50分に到着で小休止。
分水嶺でランシャツ・ランパンになり笠取山。
同じく7日目になると急登のスピードが本当に落ちます。
エネルギー不足にならないよう20分に1回パンやカロリーメイトを食べ、最低限のスピードを死守。
唐松尾山への登りもだいぶ時間がかかりました。
下りで、向かいから来た登山者の方に呼び止められます。
「将監峠はどっちですか?」とのこと… えぇっ?! という感じでした…
反対側を指すと、「どうしても分岐が見つけられない」とのことで、西御殿岩と唐松尾山を往復しているとのこと。
地図を見ながらトラバース気味に降りていくことを何度も説明するのですが、いまいち話が通じない…
あの人は大丈夫だったんだろうか…
将監峠には10時30分チョット前に到着。ここで水をその場で500飲み1リットル積みます。
トイレがあるのがありがたいです。パンを食べて大休憩。
飛龍山まではほんの小さなアップダウンを繰り返しながら延々とトラバースします。
この区間はけっこう倒木や崩落が定期的に発生するので、事前にトレイルの状況をよく確認するのがおススメです。
そこそこのペースで進めるのですが、最後の急傾斜になりペースダウン。
12時に到着して小休止。ガスっていて風がけっこう冷たいです。
ここからが笹漕ぎ区間。かなり笹が両サイドから出ていて地面が見えないところ多数。
昨日の雨でビショビショ、グショグショ。ちょっとずつ乾いていたシューズとソックスが水浸し。
しかもガスで風がそこそこあり寒い。レイン上下を着て少しずつ進みます。
3分の2ぐらい進むとようやく笹が刈られた区間になり、ここからは本来なら走れるところなのですが、
マメ防止と疲れもあり歩いたり走ったり。なかなか進みません。
雲取山の手前まで来ると少しずつ人が増えてきて、「あぁ帰ってきたなぁ」という感じ。
13時50分に到着。笹漕ぎ区間が時間がかかりました…
ここからは、平日午後でしたが、登山者も多くなります。
なんというか、安全地帯にようやく入った感じ。
歩いたり走ったりしながら淡々と進み、七ツ石山には14時半過ぎ。
鴨沢への下りは本当に何年ぶりだろうという感じで、こんなに長かったっけ? というぐらい。
天気は相変わらずのガスガスで、少し時間遅めでしたがハイカーの方が多く、
メジャーなところはこうかぁ、とあらためて感じます。
七ツ石小屋の上と、下山途中で水をこまめに補給。
標高を一気に下げるので浮腫まないように要注意です。
16時過ぎに鴨沢に降りてホッと一息。
バス停横のお店で何か食べ物があるかお伺いすると、冷奴ならすぐ出せるということで早速注文。
醤油のしょっぱさと豆腐の食感の良さがカラダにしみます。
自販機でドリンクを1リットル補給し、ジョグで深山橋へ。
橋を渡ったところの自販機でカロリーメイトとSOYJOYが売ってる!
かなり食料を多めに食べてきて残りが少なくなってきていたので大量購入。
さぁ、ここからの登りがまた急です。ムロクボ尾根、
しかも地味に登って下ってを繰り返すので累積が一気に増えます。
ヌカザス山まで着いて一息、ライト点灯。
ここからも急な登りです。そしてついに雨が降ってきます。
しかも一気にザーザー降りに。レイン上下に急いで着替えザックカバーをかけます。
ガスガスでライトが反射し視界はほとんどなく、ザンザン雨が降るなか足元だけを見てひたすら進みます。
またシューズとソックスは水浸し。
三頭山の山頂に着いてもガスガスで視界1メートル。水浸しのトレイルを進み、
18時50分に三頭山荘に到着。ちょうど気圧の谷が通過中という感じで雨風かなり激しく、
最終日の行程を短くするため、本当は浅間峠まで行くか、上野原まで抜けたいと思っていましたが、今夜はここで緊急避難決定。
最終日はキツい1日になりそうだなと思いながら濡れ物を乾かし、パンとSOYJOYを食べて就寝。
13時間50分、50km、D+3,300m。