八ヶ岳スーパートレイルが第二回を最後に中止となったのは皆さんご周知の通り。主催者の運営のことがいろいろと言われるが、昨年の蜂騒動などは不可抗力な要素でもある。自分にとっては初めての30時間台での100マイルレースであり、一晩で終わる事から、制限時間が厳しくても、走力が問われる好きなレースであった。(そういうのが苦手なくせにね)春のUTMFは故障明けの身体をなんとかごまかして完走したレース、今年中にもう一度身体をつくって100マイルを走りたいと思っていたのに(泣)そこへふと話が持ち上がったのが、KOUMI100。松原湖から八ヶ岳の麓の林道、舗装路、シャクナゲ尾根、白樺尾根といったトレイルの32kmを5周回するというもの。「おいおい本気か?」ハワイで行われるHurt100が5周回の100マイルレースとして有名ですが、それと同じ5周回の100マイルを日本でやるというのか? 怖いものみたさでポチリ。(実際には郵送申し込み)
で、試走してきました。周りの人は「5周もするのに試走はいらんだろ、飽きるぞ」と言うが、やはり自分の走力レベルでは制限時間があやしい。最初の1周でアウトになったら高いエントリーフィー払って温泉旅行だけなんてことになりかねない。実際に試走してみると、走れる区間の多いコースではあるが、なかなか手強いトレイル区間もあり、制限時間との兼ね合い、つまり完走レベルという意味合いでは、昨年の八ヶ岳より一段階上、UTMFより2段階上という実感です。
ご注意 主催者が発表しているコース図と一部違うルートを通っています。また公式サイトにあるように、コースは変更になる可能性があります。この試走内容はあくまでも自己判断でご活用ください。
累積標高は1周1,667m ですから、8,335mとなります。カシミールは気圧式ではなく地図上の等高線データですので細かい高低はトレースしません。SUNTO AMBITだと9,000mを超えるかもしれませんね。
最初の舗装路と林道は走りやすい。傾斜もゆるく、ほとんどの選手が全部走れるでしょう。
コ-スではないのだが、さらに標高をあげると、通年営業では標高日本一となる本所温泉(混浴露天)がある。
本所温泉へは向かわず、舗装路で稲子湯へ。走れるが、アップダウンは結構大きい。
この稲子湯前からトレイルに入れるが、発表されている地図では少し舗装路を走ってからトレイルへ入る。稲子湯の位置が違っているので、いくつかあるトレイルヘッドのどれだかは確定できない。当日はマ-カ-や誘導に従えばよいだろう。
ここから本格的なトレイル区間となるが、問題が発生。発表されているコ-スル-トは、確かに国土地理院の地形図には存在する。しかしながら旺文社の山地図には存在しない。そして太線の軌跡は今回、道標に従った踏み跡がもっとも顕著な安全なル-ト。以下を参考に。
主催者発表の地図だと、シャクナゲ尾根から一旦、沢方向に下りて、西方向へ沢沿いを登るのですが、その道を探そうとすると、以下の看板がでる。
踏み跡らしきものはなく、リボンもない。「夏道は~」という表現から、ラッセル用の冬道があるというのか? そこをレ-スで使用するとは思えないのですが….道標どおりに進む尾根道のル-トも、狭く、足元は苔むす岩が多く、白樺尾根への分岐まではほとんど走れない。この区間は予想より時間がかかった。又、滑落すると大きな事故につながる箇所もあるので、夜間走行では注意してほしい。
白樺尾根に入ると走れる区間が多くある。踏み後の薄い区間や腰までの藪コギがあるが数百mで終わる。元気なときはいいが、4周5周回目になると、ストレスになるかもしれない。
スキ-場の山頂に出てみた。
藪を避けて、スキ-場の北端に沿って下りたが、主催者発表の地図では、たぶんゲレンデ1枚分、南を通り舗装路へ出る。
しっかりとアップダウンのある舗装路で稲子湯へ戻り、山岳部分のル-プが終了する。その後、ふたたび本所温泉入口を経由して、今度は沢沿いではなく尾根沿いの林道へ。途中、数百mがガレているが、すぐに走りやすくなる。脚が残っていれば、快適に走れる区間となりそう。
舗装と林道はゆっくりではるが全部走り、あまり心拍はあげない、いわゆる100マイルペ-スで7時間ほど。最初の1周目の制限時間が6時間、おいおいこれはタフなんじゃないの?
エントリ-している皆様、会場でお会いしましょう。
Have fun and safe trail !
2 コメント
Thank you! I hope to train on the course this summer.
You may take more than 7h for training run but you could cut 6h easily on the race day. Hope you can enjoy !!