「大きいラグ(ソールの突起)のシューズは滑る?」
前回 Nike Air Pegusus 36のインプレを書いたが、その後、「あれ、めちゃ滑るっちゃ(宮城弁?)」という人が多発!そうか、滑るか…自分の中でNike Hyperfeel Trail (リンク)というシューズ史上稀にみる滑るシューズの経験からか、あまり気になりませんが、直線的ラインでスピードを優先するランナーには厳しいという事です。大きいラグとロードシューズと同じ中足部の幅では、設置面積は小さいわけですから、真上から抑え込むように、小さめのストライドで下る人向きという事になります。そして同じく大きく深いラグなのがKiger 5です。これまで小さめのラグ、Kiger 4でいい感じだったのに「ナイキさん、なんてことしてくれまんねん(変な関西弁)!」という方が多いのでは? あのUTMB大金星のO原選手もそうでしょう。そういう方々が気になり始めたのが、1つ前のKiger 4と同じラグのパターンを持つWildhorse 5 ということになります。
「Kiger 4とWildhorse 5を比べみるよ。」
同じラグパターンではあるが、これまでのKiger、Wildhorse の難点であったソール側部、ヒールパーツの剥がれ、ミッドソールのEVAが露出している部分が脆弱な事、これらをソール設地面をスティッキーラバーで一体化する事で一気に解決している。
フィット感
ソールの全体サイズやトウ部分のRは同じに見えるのだが、トウ部分、アッパー側のラストが異なるように思える。履いた感じもトウ部分に少しゆとりができたように思います。アルトラっぽくボックス型に近いイメージです。
走行感
Kiger 4よりミッドソール自体が数ミリ厚い。そのためか、あるいはロッキープレートというプロテクションのためか、ズームエアがヒールだけだからか、ソールが少し(いやかなり)硬く感じる。特に中足部より前。これによって同じ走り方で下れるが、登りで踵を上げてステップを切るような走りでは、扱いにくく感じるかもしれません。走り重視のKiger 5はプレートをフロント部分だけに搭載して屈曲性を持たせているようです。Kigerはより「走り」に、Wildhorseは「プロテクションと快適性」にコンセプトを振ったのではないかと推測しています。つまり、ソールパターンが同じでありながら、走行感は別物というのが今日の結論、私はこれはこれで良しとして履きます。
重さ
Kiger 4よりも少し重くなっています。Kiger 3と同じぐらいでしょうか。私がロングレースで履くには全く気になりませんが、ハセツネ12時間台ぐらいの方を境に、速い方には重く感じるかもしれません。
「駄馬(自分)は野生馬と羽根の生えたお馬さんをを乗りこなせるか?」
自分はロングレースではWild horse 5、ショートからミドルぐらいで走る事を重視する距離やサーフェイスではPegususで行く事に決めました。ただし、競走馬のようなKiger 5はやめておきます。駄馬にはPegususで十分だろうと。お財布にも優しいですし。今年は仕事の環境でロングにはエントリーしていないのですが、首都圏近郊のショート、ミドルを楽しんで走りますよ。
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