パッと見で読めないけど、「登嶺隆巒神社」は「トレイルラン神社」。名前を付けるだけなら勝手にできそうだけど、これはちゃんと宮司の資格を取ってから建立されたもの。
神社は岡山県総社市にあり、日本で唯一のトレイルランの神社とのことだれど、おそらくは世界でも唯一のはず。それ以前にマラソンや登山の神社なんて聞いたことがありません。せいぜい巨大なわらじで有名な、埼玉の子ノ権現天龍寺が走る人に一番近い存在なのでは?
もともと総社市には市民提案型事業という制度があり、トレイルランはその事業の一つ。そのため各所にトレイルを記した立派な地図が設置され、その山の一つである高滝山山頂に神社があり、サントピアには岡山トレイルラン発祥の地の石碑もある。
そこで開かれた第4回総社高滝山トレイルランに招待選手として参加。
ロングは38キロで600m前後のピークを6回こなすコース。獲得標高は2500mになり、低山の山域だけど急登が多くて体力を消耗する。
トレイル率は7割で、ロードに入ると地元の方々がところどころで応援してくれるところがフレンドリーでいい感じ。
マーキングは分岐の先に的確に出てくるので間違いは少なそうだし、ロードではしっかりとライン引きで大きく書いてあります。
このエリアは茨城県の宝篋山のようにトレーニングに使われる山域なので、ハイカーや登山者は少なくてトラブルもなさそう。ビギナーにもぴったりなショートの部は17キロで獲得標高700m、制限時間は5時間だから歩いてもゴールできる。
完走賞の軍手5組は地元で生産されているとのことで、これだと現地も潤うし実際に作業等で使えて便利。
大きなレースも良いけれど、地域に結びついた小規模トレイルレースもいろいろな発見があって刺激的です。
アクセス:東京駅から新幹線と在来線で約4時間でJRの美袋(みなぎ)駅。そこから徒歩30分で登山口なので、その気になれば日帰りも可能。