縦方向ばかりの荷重がかかるロードシューズと違って、トレイルランニングは横方向の力もかかる。
緩めのフィットだと斜めの路面や木の根に着地した瞬間、シューズの中で足がずれて体幹のコントロールが狂ったりマメができやすかったりする。フィット感を確かめてから新しいシューズを買うようにしてるものの、なかなかシンデレラフィットがみつからない。短時間ならいいけれど8時間以上履いていると、足の小指の関節が圧迫されてきて、地味に痛くなる。
対策としてシューストレッチャーや棒でゴリゴリと伸ばしてなんとかするものの、それでも戻ってきて痛み始めることもあった。下方の紐だけ緩めていてもだんだんと締まってくるので、いい方法はないかと思ってたところ、「結ばなくても良くね?」と思いついた。
小指までテンションが影響しそうな下2段を飛ばして3段目から上だけ靴紐を締めてみた。結果、12時間以上履いてても痛くならず成功。見た目がヘンだけど、話の種になるし、どうしても嫌ならダミーで紐を通しといてもいい。これまで靴紐は下の段から上から2つ目(最上段はオプション)までと、考えることなく通してたのは疑うことのなかった常識からか?この通し方にして痛みはなくなったし、土踏まずから足首へのサポート力も文句なし。
似たような常識はウインドブレーカーでも。
走ってる最中に冷えてきてウインドブレーカーを羽織りたいとき、いちいちパックを下ろして羽織るのも面倒で、つい無理して体が冷える。そこではじめたのが前後逆の羽織り方。えーヤダ、と思うものの実は合理的。脱ぎ着がしやすく、正面からの風雨にはめっぽう強く、襟の部分が顎下にかかるから首下から冷気が入ることもない。逆に背中側が寒いことはなく、パックで暖かく蒸れると不快だけど、背中はジッパーを上げないからスカスカで蒸れを回避できてる。
ぱっと見わからない。ただしフードがくしゃくしゃに入ってると膨れて巨乳に見えることがあるんで、そこだけ注意。