The North Face Endurance Challenge Championship 50マイル、今年も走ってきました。
サンフランシスコからゴールデンゲートブリッジを渡ってすぐのところにあるゴールデン・ゲート国立保養地(Golden Gate National Recreation Area)がレース会場。私にとっては2011年から数えて5年連続の参加。もはや年末恒例となったサンフランシスコ詣でです。
さまざまな距離のレースが開催されますが、中でも50マイル(80キロ)はアメリカで最もハイレベルな50マイルレース。優勝賞金1万ドルを目指して、毎年全米各地のみならず海外からもエリート選手が集まり、スタートから超高速レースを繰り広げます。
今年は海外からの有名選手の参加はやや少なかったものの、アメリカやカナダから多数の有力選手が集まり、さながら北米選手権の様相となりました。
私には賞金を狙えるような実力はありませんが、このレースを通じて一流選手と自分の差を感じることができるので、私にとってもとても刺激的な大会です。
例年この時期のアメリカ西海岸は天気が不安定。2012年と2014年の大会では雨の影響でコース変更があり、2013年は気温が下がり厳しいコンディションでの大会になりました。今年は幸いなことに気温もさほど下がらず雨もふらず、大会二日前に降った雨でトレイルも締まってよいコンディションとなりました。
一方私のコンディションはというと、2月からはじまった長いシーズンでBighornを含む数多くのレースをこなしたうえに、直近では8月にはUTMB、10月にはディアゴナル・デ・フとタフな100マイルを走ったこともあり、いろいろなところに微妙にガタが来ていました。UTMB以降は調子を整えるのに手一杯で、強度の強い練習は少なめになっていました。
なので、今年のレースでは周りのペースに流されず、現状走れる範囲で自分のペースを守って走ることを心がけました。
50マイルレースの累積標高は3000メートルほどですが、一番高い場所でも標高600メートル足らず。さほど長くない上り下りの繰り返しが続く、アメリカらしい終始走れる高速コース。木が少なく遠くまで視界が開けた場所が多く、太平洋もすぐ近くに望め、太陽の位置によって空の色も変化します。余裕があれば気持ち良い眺望を楽しめます。
私が走っていた位置は男子エリート選手の後方グループ、女子エリートの上位あたり。男子の有名どころでは私の周りにはハル・コナー(Hal Coerner)やマイケル・ワーディアン(Michael Wardian)が走っていました。女子ではエリー・グルーンウッド(Ellie Greenwood)に下りで抜かれ、上りで抜き返すというのを繰り返していたら「あんた登り早いわねぇ」と言われましたが、結局最後は彼女に先行されてしまいました。こうした選手たちと一緒に走れるのは本当に楽しい。
今年の結果は7時間29分で総合35位、年齢別3位。やはり調子がピークとはいえず、昨年ほどの結果は残せませんでしたが、それでも自分の調子を踏まえれば、まあまずまずという感じです。
これで今年予定したレースはすべて終了。いろいろ疲労が溜まっているので、来年のビッグレースへ向けて年内はしっかり休養に当てたいと思います。
ちなみに、先日ブログに書いたとおり、私の妻も同じ日に50キロを走りました。結果は、無事完走しOCC参加に必要な1ポイントを無事ゲット。彼女のOCCへの道もまだまだ続きます。
2 コメント
[…] 発端と反応 発端は私も参加した12月のThe North Face Endurance Challenge Californiaという大会。過去にドーピングが発覚したために二年間の出場停止を受けたことがあるイタリアのエリートラン […]
[…] まだまだシアトル界隈は冷たい雨の季節の真っ只中。12月のサンフランシスコのレースの後はシーズンオフ。疲労回復と基礎トレーニングをして過ごしていました。2月に入り、いよ […]