ワシントン州セント・ヘレンズ山を望むトレイルで行われたバックカントリー・ライズの50キロの部に昨年に続き参加してきました。これまで走ってきた中でも随一の眺望を楽しめるオススメのレースです。
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Photo: Pursuit Films
1980年に起きたセント・ヘレンズ山の噴火は火砕流・土石流を引き起こし、広大な範囲の森林が消失しました。40年近くたった今、徐々に自然は回復していますが、まだまだ噴火の影響は色濃く残っており周辺は独特の景観をしています。
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Photo: Pursuit Films
シアトルから車で3時間、ポートランドから2時間ほど。近くまで来た山好きの方には時間に余裕があればぜひ足を伸ばして欲しい場所の一つです。
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スタート地点から望むセントヘレンズ山
バックカントリー・ライズで使用するトレイルは道路から離れています。特に途中3つあるエイドステーションのうちの一つは徒歩でしかアクセスできない場所に設置されており、ボランティアがわざわざ重い水や食料をハイクアップして運んでいます。携帯電話の電波も入らない僻地のため、アメリカのレースにしては珍しく、ランナーには1.2リットルの水とジャケットの携行が義務付けられています。
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Photo: Pursuit Films
序盤に湖畔を走った後、徐々に標高を上げていきます。シングル・トラックは足元を隠すほど茂った草花がたっぶり朝露を含んでおり、走り続けるとシューズが濡れるほど。コースの中盤は眼下に木々や湖を見下ろし、レーニエ山やアダムス山を望む景色は美しいの一言。後半はセント・ヘレンズ山が間近に迫ります。
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Photo: Pursuit Films
途中、走る足を止めてゆっくり眺めを楽しみたい衝動に駆られながらも無事走り切り、今年の結果は総合2位。タイムも昨年より20分ほど短縮しました。
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レースディレクターのJeremyと。Photo: Pursuit Films
セントヘレンズ山では、このバックカントリー・ライズの他、より山際の荒涼とした地帯を走るボルカニック50や、全長200マイルの壮大なレースビッグフット200も行われているので、自らの足で楽しんでみるのも一興です。
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Photo: Pursuit Films
1 コメント
[…] 今回私が参加したのは、セントへレンズ山のトレイル・メンテナンス。去年、一昨年と走ったバックカントリー・ライズというレースのコースを含むトレイルのメンテナンスを、土日に […]