アクティビティにデザインを、デイリーに機能を。オーセンティックなアイテムに機能的なディティールを加えるのも、Mountain Martial Artsの物作りへのアプローチ。
昨年に続き、和歌山で編まれた裏起毛スウェットを使用したフーディー。
和歌山はかつて日本一のニット産業地として栄えていた。その和歌山で編まれる、今では旧式となった編み機のスウェットが数年前から注目を浴びている。旧式の編み機は現代の高速の丸編み機に比べると生産効率が低く、大量生産には向いていない。しかし、糸に負担をかけずにゆっくりと編むことで独特の風合いが生まれる。
今季は1970年代のヴィンテージスウェットをベースに、ゆるく、リラックス感のあるビッグシルエットにアレンジ。ボリューミーなスウェットはふんわりとして、しっかりとしているので、全身を包まれているような感覚。そして1970年代にはなかった、フロントがファスナーでフルオープンするZIPタイプ。
フード部分と胸にはフェルト刺繍を施し、脇にはファスナーによるベンチレーションを装備した。ボリューミーなスウェット素材でも、ベンチレーションによって蒸れを調整可能。アウトドアで見られるディティールをオーセンティックなフーディースウェットに組み合わせた。
古き良きクラフト感を大切にしながらも、アクティビティの機能性でアップデートした。