「MMA×蚊取り線香塾 2015 UTMB Tour」企画記念!
UTMBが初の海外レースという方も多いのではないでしょうか。昨年TDSに参加された佐藤和人さんもその一人。航空券、宿泊、現地の様子など、初の海外レースは国内以上に気をつかうもの。佐藤さんはいろいろ調べられ、蚊取り線香氏のプライベートツアーでシャモニに行かれました(※)。
その佐藤さんが書かれたTDS挑戦記。初めての挑戦だからこそ気づく様々なこと。今年UTMBに参加されるみなさまにも参考になると思います。ご本人に許可をいただき、MMAサイトで転載させていただきます。上下編!
(※)今年企画している「MMA×蚊取り線香塾 2015 UTMB Tour」は蚊取り線香氏のシャモニネットワークを活かしたパッケージツアーです。長年培った蚊取り線香氏のプライベートツアーの実績、そしてトレイルランナー視点での気遣いがみなさまのお役に立てるかと思います。
いや、全然そんなつもりはなかったんです。
Facebookのタイムラインに続々と上がってくるUTMBのプレエントリーに関する投稿。今思えば、まるで三つの願いを叶えてくれる悪魔の誘いのように、あたかも勝利の美酒を味わえるように甘く囁かれたようでした。
実際には勝利の美酒どころか本場アルプスの天然水をたらふく味わう羽目になるとはこの時思うはずもありません。
2013年12月ごろに大会専用ホームページで募集告知がアップされたので、いろいろな人のブログを見ながら見よう見まねで大会専用ホームページ上にアカウントを作って抽選のためのプレエントリー。この時点ではほとんど冷やかしです。
プレエントリーにあたっては、このサイトを参照させていただきました。アカウントの作り方など詳しく掲載されています。
http://dogsorcaravan.com/2012/12/19/how-to-enter-ultra-trail-du-mont-blanc-click-by-click-pt1/
今回(2014年)UTMBへの参加資格は3レースで7ポイント。私の場合、2013年STY(3ポイント)+2013年信越五岳(3ポイント)+2013年日本山岳耐久レース(2ポイント)で申込み。この時点でデポジット(前払い金)として50ユーロ(7,000円)発生。
明くる1月15日の公式ホームページでの発表。半分は冷やかし、もう半分は「当たったらどうしよう?」という不安を抱きながらそのページに辿り着きます。
結果は
「Refused」!
― 直訳すると「拒否られた」!
―「拒否」とは何とですかぁ?うむ、やはり世界最高峰ともなるとずいぶん上から目線ですな。
― うむうむ?メールも来ております。
過去に社内で行ったTOEICで230点という、もはや黒歴史に葬り去りたい実績であり、職場ではとうてい公言できない英語力にてほとんど読めないながらも要約してみると「UTMBへの参加ポイントとデポジットの50ユーロは次回の優先エントリー(当選確率2倍?)に活かすこともできるけど、このポイントで今度のTDSに振替参加させてあげてもいいよ。
(以下、意訳です。)
「もー何だかさあー、数年前からUTMB申し込む日本人たち多いから、2015年の優先枠確保できるか正直わかんないのよ。これってムッシュー・カブラキの影響デスか? 日本人たちは何かとUTMB出たがるけど、「TDS」っていうシブイレースがあるの知ってた?? これってUTMBの前半のコースと始めと終わりだけすこーしカブってるけど逆走だし、距離は119㎞、累積標高7250mもあってさあ、距離は50km短いくらいで、これだってガンガン登ったり下ったりで結構クールなレースなんだぜ、こういうの日本で「イブシギン」って言うんだろ? 今だったら今回のポイントとデポの50ユーロでこのレースに振替エントリーさせてあげてもいいよ。来たいんでしょ、モンブランに、無理すんなYO。んで、ムッシューはどうするわけよ???)」
っていうような内容でした。
ちなみにTDSへの参加資格ポイントは、2レース以内でたったの2ポイント。(さらにちなみにTDS完走で得られるポイントはUTMBと同じ4ポイント!なんというアンバランス!)。
どうせ来年優先であるにしても抽選で当たる確率が初年の倍になる程度。しかも、UTMB当選者リストを見ると、あの相馬さんも名を連ねております。おお!彼のサムライっぷりな走りが見てーなー!TDSならUTMBと日にちがズレているので彼のスタート、あわよくばゴールも見れるかもしれんのです!
よっしゃー!こうなったら気力と体力と財力があるうちにモンブランに行ってしまえ!会社の休みは何とかするぜ、コノヤロー!と、勢いに委ねてメール本文下の【次回へポイント繰越、でも当たるか分かんないよ~(意訳)】、【ようこそTDSへ(意訳)】の2択ボタンのうち【ようこそTDSへ(意訳)】を、あ、ポチッとな。
エントリーフィーは142ユーロ、ついでに大会公式パンフレットとコースマップ(いずれも英語訳)をオーダー(26ユーロ)して計168ユーロ(このレポートでは1ユーロ=140円で換算)=23,520円也をクレカ決済。まあ、それでもUTMF2014(36,000円)に比べればお安いものです。
「あああ、やっちゃったよ、、、、」
エントリー確認をホームページで行った後、小心者の心臓は走る前からのドキドキで熱くなってきてます。そして背中に木枯らしのように冷たく吹く風を感じながらUTMB落選の振替エントリーしたTDSですが、翌日には定員に達して締切とのこと!まったくもって全世界のトレイルランナーたちの心意気、恐るべしです。
それにしても後日になって、嬉しくないポイントアップのお知らせがありました。
UTMB2015の参加資格ポイントは3レースで8ポイントにアップ。
つまり100㎞級(3ポイント)+山耐(ハセツネCUP)×2ではダメということです。最低でも100マイル(4ポイント)×1回でも走っているか、100㎞級(3ポイント)を2回走っていなければアウト。世界最高峰(と言われている)レースはますます狭き門に。
東京ディズニーシーではないです。検索サイトでは「TDS モンブラン」と入力しないと「東京ディズニーシー」の情報しか検索ヒットしません。
正式名称は、”Sur Les Traces des Ducs de Savoie=サヴォア侯爵の領地をなぞって” みたいな意味でしょうか?その距離119km/累積標高差7250m/制限時間33時間
あと、トレイル話の中で、UTMBというと、モンブランを激走する100マイルレースしかないように多く認識されているようですが、実際にはUTMB(Ultra-Trail du Mont-Blanc)というのはメインレースである
①UTMB=168km/累積標高差9600m/制限時間46時間
②CCC=(浅香唯ではない) Courmayour(クールマイユール=イタリアの街)- Chanpex(シャンペ=スイスの街)-Chamonix (シャモニー=フランスの街)100km/累積標高差5950m/制限時間26時間
③OCC=Orsières(オルシェール=スイスの街) – Champex(シャンペ=スイスの街) – Chamonix(シャモニー=フランスの街) 53 km/累積標/3300m
そして変態の極みとも言える
④PTL (La Petite Trotte à Léon) 300km/累積標高差24000m/制限時間136時間(3人のチーム戦)
それらモンブランの周りをぐるんぐるんな大会らのひとつのカテゴリーとして
⑤TDSがあり、とどのつまり、現地ではUTMBという名詞はこれら5つのレースの総称的な意味合いで使われているようです。
ゆえに、人に語るときには「この夏はUTMBのUTMBを走ってきました」とか「今回はUTMBのCCCです」というのが正確な使い方ということになります。
要は、モンブランを見ながら周りの山々を制限時間内に巡る変態レースの集合体、ということです。しかしながら、モンブランは“ヨーロッパの屋根=アルプス山脈”の代表的な山でもあり、フランス、イタリア、スイスの国境に位置し、やはりレースの規模感としてはその前線基地であるシャモニー=モン=ブランの街にいると圧倒されるものがあります。UTMBの後を追う国内最大のトレイルレースであるUTMFでの富士河口湖町でさえ、この熱気は残念ながら味わえません。
で、実際何から準備すれば良いのか???
【パスポート取得】
いやー、実に20数年ぶりの海外旅行。過去の経験から神奈川県民の私としては、パスポート申請は横浜山下公園前の建物!と刷り込まれておりましたが、聞くところによると自宅のご近所の橋本というところで「パスポートセンター」なるものがあるとのこと。
世の中便利になったものだと浦島太郎状態でありながらもつくづく感心し、速攻所定の申請書を記入、市役所で戸籍抄本、駅のスピード写真で肖像写真をゲット、印紙代を16,000円支払って、2週間後に出来上がりました。
エントリーを果たした瞬間から既にレースは始まっております。初ヨーロッパ圏、久しぶりの海外旅行ということで、そうしたプレッシャーに潰されぬよう、まさに山耐(ハセツネCUP)で言うところの、広徳寺までのスタートダッシュのような動きが大事なことは言うまでもありません。
大会エントリーは勢いでしてしまったものの、現地へのツアーはどうしたものか???ということです。
とりあえず「モンブラン UTMB ツアー」で検索すると、、、フランスエクスプレス、ホスピタリティーツアーズなど、そこそこに検索ヒットします。ホスピタリティーツアーズのホームページでは大会スケジュールや参加資格ポイントレースの一覧まで明記してある力コブの入りよう。思わず「公式ツアーかよ!」とツッコミしまうような、わかりやすい上手いページ作りです。
いろいろ検索しているうちに「蚊取り線香ツアー」という情報に行き着きました。ツアー主催の方はモンブランに何十回も行かれており、UTMBもTDSも完走されている達人。レースに対するアドバイスや現地のコネクションによるきめ細やかなツアーコーディネート。レースへの不安以上に初のヨーロッパ圏ということで、言葉や文化の壁に高いハードルを感じていた私にはぴったりのツアーだと思いました。
ツアーと言っても、フルコーディネートではなく、現地の宿や宿と空港間の交通の手配をリクエスト通りにアレンジしていただき、指示通りに航空券を自身で購入するといった感じです。宿には6日の滞在、飛行機が前後1日ずつで8日間の旅ということになりました。
エアーはルフトハンザ航空の成田〜チューリッヒ〜ジュネーヴの往復で18万円くらい、ツアーは16万円でした。
宿は熱気に満ちたスタート会場(街中)から1kmほど離れた静かな場所、シャレーという貸し別荘の一部屋、日本人オーナーというのが助かりました。冷蔵庫やレンジなど調理器具も揃っており食べ物の持ち込みもOK、部屋にシャワーとトイレもあり、洗濯機も説明書きが読めませんがとりあえず使えます。
当然日本人の利用者だけだったのでいろいろと情報交換ができました。特に同宿のMさんには滞在中、右も左も上も下も分からない私に懇切丁寧に接していただき大変感謝しております。
【大会側が要求する医師診断書】
フォームは公式HPからダウンロードします。私の場合はありがたいことにラン友つながりでFacebook上にて知りあったお医者様にサラッと書いていただきました。感謝です。
普通は有料にて病院に書いて貰わなければなりませんが、実際に必要になってくるのはドクターNo.とドクターのサイン。乱暴な言い方をすると、いざとなったら会社の診療室のドクターにお願いするのも手かもしれません。
提出は郵送ではなく、診断書をスキャンしてPDFか画像ファイル化して公式HP内の自分のアカウント情報にアップします。実に今時な感じです。
【円→ユーロ】
シャモニーで使える通貨はユーロです。乗り換えのチューリッヒではスイスフラン。とりあえず日本の銀行で日本円3万円分をユーロに両替して行きました。
現地での支払いをほとんどクレジットカードで済ませようと思っておりましたが、乗り合いタクシーやレース中に魔女から買ったオレンジジュース(後述)やら細々したところで意外に現金も多く使いました。
こうして細々と使う現金なので5ユーロ、10ユーロなどの低額紙幣がベターで日本のように高額紙幣で少ない支払いをしようとすると結構嫌がられます。
【日本食】
レンジで温めるご飯、粉末味噌汁、さんまやサバの缶詰を6食分ほど持って行きました。夜食や遅い朝食ではかなり重宝しました。
もちろん現地でも「SATSUKI」という日本人経営の日本人スタッフによる日本食レストランが(日本食はたぶん一軒のみ?)ありますが。
【通信環境】
全世界規模のリゾート観光地ということもあり、ほとんどの宿泊施設にWi-Fiが備わっているようです。御多分に洩れず私の滞在の宿にもありました。
携帯の3Gにてパケット通信しようものならキャリア会社からいくら請求されるか不安だったのでこのWi-Fi環境の充実さには大いに助かります。
レースの2日前のエアーでした。午前中の便だったので、大事をとって成田付近のホテルに前泊。ところが経験がないに等しいゆえに失敗したのが飛行機では窓側の席を押さえてしまったことです。
チューリッヒまで約14時間のフライトなのでその間トイレに何度か行かなければならないのですが、通路に出るために隣座席の人に気を遣う必要がどうしても出てきます。寝ている時に起こすわけにもいかないので、彼がトイレに立った時にすかさず立ち上がり私もSPのように彼とトイレに行くわけです。
だからと言って決して仲が良いわけではありません。次回からは通路側を押さえようと固く心に誓いました。
時差については日本よりも7時間遅く、サマータイムなので計8時間のズレです。現地では午後の9時頃にようやく陽が沈むといった感じでした。
チューリッヒの乗り継ぎでジュネーヴまでは約1時間、ジュネーヴ空港からは予約制の乗り合いタクシー(約3,600円)に1時間半程乗って直接宿の前で降ろしてくれました。
時計を見ると20時、成田を10時半に発ったので所要時間は9時間半か、と錯覚してしまいそうですが時差の8時間をプラスして17時間半の長旅になってしまうのです。
宿で早速日本人オーナーにご挨拶をし、宿の使い方の説明を受け、バッテリーが残り20%切ったスマホを充電します。コンセントへの対応アダプターはC型です。
ここでのスマホの通信料はキャリアが提携している電話会社にローミングを合わせたのでパケ放題までは行きませんが、ある程度の料金負担が軽減されます。
もちろん宿にWi-Fi環境があるのでそちらを利用しない手はありません。
オーナーが作ってくれた夕食(鶏丼)をいただいた後はいよいよシャモニーの中心部に。
UTMBのスタートと同時に各レースのゴールでもある神々しく映るゲートは街中の商店街のど真ん中、この時期ならではのシンボルのように立っておりました。
ゲートの周りをまるで自分が作った作品をチェックするようにあらゆる角度から眺め、写真に収めつつ「つ、ついにここまで来てしまったか! どうするんだ、俺?」という喜びと期待が濁流のように合わさった感情がフツフツと湧いてきました。
ほんの3年ほど前にNHKの『激走モンブラン!』を見て「なんじゃあ、コリャ!」とジーパン刑事ばりに頭をガーン!とやられたような衝撃を受け、山を走ることを嗜む人たちの共通の合言葉に等しい「いつかはモンブラン」という思いを少しでも具現化しようと、国内の大なり小なりの大会を走ってそれなりに経験値を増やしてきたつもりです。
しかし、モンブランなんて何年も先の夢のような話かと思っておりましたが、こうして実際に現地に立つと意外に近い未来にあったように感じます。
日没後も活気あるシャモニーの街並みは日が暮れると一気に冷え込んで半袖短パンでは寒くて少し震えます。
いや、寒いことは確かですが、いわゆるこれが「武者震い」というヤツかもしれません。
シャモニーに着いたのはレースの2日前の夜。その翌日、つまりレース前日に受付をしなければなりません。
受付場所はUTMBのスタート&ゴールゲートから1km程離れた体育館みたいな会場。13時から受付開始だったので、ランチを済ませて13時過ぎくらいに到着すると既に長蛇の列が出来ており、結局手続き完了まで一時間半程かかりました。
持参しなければならないものとしては、パスポートと大会レギュレーションを反映した当日の装備品になります。レギュレーション装備品はUTMFとほぼ同じです。
ただし、UTMBの定めるサバイバルブランケット(1.4m×2.0m)やテーピング用テープ(100cm×6cm)のサイズは日本では中々手に入らないかと思いますので、もし受付で指摘されたら「Could not buy in Japan !」と激しく主張するか、それでダメなら現地で購入しようと思っておりましたが、結局は何も指摘されませんでした。
装備品チェックは全てをチェックされるのではなく、選手によってランダムに3~4品のアイテムを求められます。 私の場合は、携帯電話、レインジャケット、ライト×2個と予備電池でした。
受付完了時にリュックにはチェック済のタグと片方の手首にはフェスでつけてもらうようなバンドつけてもらいます。
ちなみに、レース中にも約51km地点(4つ目)のエイドを出発する際にライトと防寒着のチェックがありました。
今年の夏は全般的に例年よりも悪かったようです。いわゆるハズレ年ってやつでしょうかね。
幸いにもレース中だけは好天に恵まれましたが、前日も雨、ゴールした次の日=UTMBのスタートの日も曇→雨とスッキリしない空模様でした。
【装備品】
基本的にはUTMFのレギュレーションに準じた装備品を持っていったため、特筆するところはありません。
ポールは初めから使えるので脱着を楽に出来るようにいつものサロモンのベスト型ザックのフロント部分にバンジーコードを付けたことと、防寒着を雨天に弱いダウンジャケットではなくフリースにしたことくらいです。
補給食はいつものジェル(ショッツ)がメイン。UTMFではエイドの味噌汁に救われた経験があったので、粉末の味噌汁を持参しました。
また、約66km地点にあるドロップポイントのエイドには大好物の豆乳を6パック預けておきました。
TDSのスタート地点はシャモニーではなくイタリアのクールマイユールという街からになります。
クールマイユールまではシャモニーの大会専用のバス乗り場から選手用の無料シャトルバスが朝4:30から数十分間隔ごとに出ており、チケットは指定の時間を告げられるとともに前日受付で渡されます。
シャモニーからクールマイユールまでの所要時間はモンブラン山脈を縦断する全長12km弱の「モンブラントンネル」を通りながら30〜40分で着いたように思います。とりあえず目をつぶりますが寝られる訳がありません。
ちなみにこの街はUTMBのレースではちょうど中間(66.6km)地点のエイドでもあります。
クールマイユールに着くと、まず体育館のようなところでトイレを済ませたり、7時のスタートまでだいぶ時間があるので寒さしのぎに待機をします。
スタートまで1時間を切ったくらいでようやく動きだし、15分ほど緩い坂を登りながらスタート地点に到着し、ドロップバッグとシャモニーに戻す荷物を預けてスタート位置に着きます。
シャモニーから見るモンブランとはちょうど反対側の位置におり、スタート直前には朝日が差して神々しく山々の南面が映えています。
大会のテーマ曲や情熱的なナレーションも手伝ってこのヨーロッパの屋根に朝日が射すという自然がもたらす演出にスタートに並ぶ選手たちは興奮を隠せず、いたるところから歓声(雄叫び?)が上がりザワつきがやみません。
そして午前7時! ―正確には5分程過ぎていた気がしますが、制限時間33時間・累積標高7250m、シャモニーまでの距離119kmの旅が始まります。
to be continued.