真夏日予報の今週末、いよいよ今シーズンの無雪期アルプスの始まりということで南アルプスの鳳凰山(薬師岳)に行ってきました。
夜叉神の森から夜叉神峠までD+400、白峰三山がキレイ。
杖立峠の先の2,200mあたりから雪が多くなり、火事場跡を過ぎた2,350m付近の森に入ったところからは薬師岳まで雪。
南御室小屋のテント場は2割土が出てました。
途中何回か踏み抜きましたがチェーンスパイクは付けずに進み、稜線に出ると薬師岳がくっきり。
薬師岳ピークからの観音岳への稜線はいつ見ても素晴らしい。
この日はかなり暑く、少し水分不足だったこともあるのですが、
やはり2,700mまで上がると少し動きが遅くなるのを感じます。
普段から低酸素ルームでのトレーニングはちょこちょこやっているのですが、
常圧低酸素の部屋と、平地の約7割の酸素で気圧も低い環境はやはり感じ方がだいぶ違います。
トルデジアンの最高標高は3,299mで緯度も5度くらい北に位置してるのでさらに高く感じます。
低酸素ルーム、だいぶ増えてきましたが、正直なところ玉石混淆です。
オススメなのは、SpO2(動脈血酸素飽和度)の数字の意味や、
高所でSpO2を上げるための呼吸方法をきちんと教えてもらえる、
学術的な専門知識を持ったスタッフの方がいるところです。
ホームページを見たり体験参加してみて、どこがきちんとしたところなのかを探してみてもいいかもしれません。
低酸素・高所トレーニングの効果というのは長く研究されてきていますが、
未だに最適な標高や滞在時間、運動強度というものは明らかになっていません。
というか、個人差がかなりあるようで、ある人にはすごく効果があったり、
ある人には効果が見られなかったり、人によって違う効果が出たりと本当に様々なようです。
私に関して言えば、2,500mオーバーでの移動速度が格段に速くなったことは間違いないのと、
筋肉や関節に負荷をかけずに心肺を追い込めるのでケガ防止に役立っている気がしています。
自然の高所トレーニングと人工の低酸素トレーニングを組み合わせて、9月のトルデジアンに向けて準備していきます。