先週末は甲斐駒ヶ岳、仙丈ヶ岳へ。
土曜日は晴れ間も見えるなか、黒戸尾根登山口、標高780mから出発。
黒戸尾根は日本三大急登の一つとされますが、
序盤は所々なだらかなところもあり、穏やかな樹林帯を進みます。
1900mあたりで刃渡りというチョットした切れた岩場が出てきて、
その後はハシゴ、鎖の連続になります。
七丈小屋にに着くと雪がチラホラ降り始めます。
次第に振りが強くなる中山頂には3時間40分くらいで到着、
今日はドームシェルターなので荷物は8kg弱、けっこう時間がかかりました。
北沢峠へのトラバースはちょっとしたスノートレイル。
甲斐駒は厳冬期でも雪が少ないので、このコンディションは珍しいです。
北沢峠の手前で雪は雨に変わるもやまず。
仙丈ヶ岳へ向かい、やはり2300mあたりから雪に変わり、
5合目は完全に雪山。上はホワイトアウトしていたのでここで引き返し、
途中の分岐でテン場方面へ下山。
もう少し長く行動したかったので林道を12kmジョグして両俣小屋へ。
小屋に着く頃には雨も止み、チョット寒いけど快適な2000mシェルター泊。
翌朝は氷点下で朝露が凍るなか仙塩尾根へ。
日が昇り、緑や紅葉の森と、雪化粧した仙丈ヶ岳のコントラストが素晴らしい。
そして仙丈ヶ岳まで来るとたくさんの人、みんな感動。
秋と冬が同居するこんな景色はめったに見られない。
北沢峠に下るとたくさんの人が登ってきます。
振り返ると絶景。
5合目から雪はなくなり、北沢峠から再び甲斐駒へハイクアップ。
最後は直登ルート、一見すると難しい冬季の岩場。
山頂からは鳳凰三山や白峰三山、富士山も。
下山は雪のつき方がいやらしく、かなり慎重に降りました。
冬季並みの難しさだったと思います。
鎖場の雪のつき方が絶妙。
ほとんどの人がチェーンスパイク着用、アイゼン・ピッケルの人も2人、何もつけない人はちらほら。
下の方は紅葉が見事、上は雪の世界。
この時期、本当に難しく、色々な山のコンディションを想定して準備する必要があるのですが、
夏のスピードで秋と雪景色を楽しめる、まさに「期間限定」の山旅ができます。
雪が積もる前にぜひ、オススメです。