SPINE用シューズをどうするか。
というのもSPINEは雪や湿地の泥沼、チョットした渡渉を繰り返しながら420kmを進みます。
防水、特に足裏を濡れから守りつつ、防寒、足のふやけ、逆にオーバーヒートによるマメ防止を意識する必要があります。
とはいえ、ある程度ドライな走りやすいところもあるので、走行性能も重視したい。
ソックスやレインパンツとの組み合わせも考えつつ、軽さも考えて以下の二つに候補を絞りました。
SCARPA ATOM S EVO
https://www.lostarrow.co.jp/store/g/gSC25026001370/
マウンテンマゾヒストⅣ アウトドライ エクストリーム
http://www.montrail.jp/items/BM5314/
どちらも向いている状況があるので、
優劣ということではなく目的によって使い分けるのかなぁと。
【二つの主な違い】(SCARPA/MHW)
・靴ひも/クイックレース・ジッパー
・1層/2層
・360g/337g
・くるぶしの上より5cm程度/くるぶしの上
・Vibramメガグリップ/MHWグリプトナイト
※どちらもアウトドライ
どちらもスノーハイクにも使えるいいシューズ、
最近はシューズが本当に軽くなり、
他にも従来からのSalomonやSPORTIVAだけでなく、
HOKAやTECNICAからもゲイター機能付きのモデルが出てます。
【SCARPAのいいところ】
・水分のシューズの中への侵入をほぼシャットアウトできる。
・メガグリップなのでよくグリップする。
・フィット感が高く足首周りが柔らかいので、想像以上に走行性能が高い。
・スノーシューやマディなコンディションに強い。
【MHWのいいところ】
・防寒性能が高い。
・トレイルランニングシューズに近い走行フィーリング。
・SCARPAほどではないけどよくグリップする。
まずはSCARPAから。
当日のコンディションにもよりますが、
雨雪のときやコンディションが厳しそうなときはこれでいこうと思ってます。
防水性が高く、深雪や泥沼に足を突っ込んでもドライのまま長時間行動できます。
足首周りは素材が柔らかいので自由に動き、走りにくさも感じません。
実際、11月末に志賀高原でロードを20km近く走りましたが全く問題ありませんでした。
スノーシューでも試しましたがスパッツ無しでも1日中雪は侵入せず、かなり厳しいコンディションでもいけます。
さらにくるぶしの上まできっちりカバーしてくれるので、泥沼に深く足をつっこんでも中に浸水することはありませんでした。
MHWは二層なので、防寒性能が高いです。
SCARPAだと雪の冷えが少しダイレクトにくる印象がありますが、こちらはやはり二層の分履いている感じが違います。
ただ、注意が必要で、足首の少し上までしか無いので、スパッツをつけないと雪が簡単にシューズの中に侵入します。
どちらのシューズも6時間ほど雪や泥沼を出たり入ったりしましたが、SCARPAは中はドライ、MHWはやはり少し浸水しました。
MHWの方が軽いのですが、スパッツの重さ、ジョグすることでスパッツが外れたりすることを考えると、
MHWは冬季よりも、スパッツをつける必要の無い、無雪期の雨天の方がいいかもしれません。
スパッツと防水ソックスの組み合わせでライトにスノーシューハイクをする分には大丈夫ですが、
スノーシューで走り回ろうとすると雪侵入前提のソックス対策が必要です。
あと、MHWは中にすっぽりとマウンテンマゾヒストのシューズが入っている感じなので、履いている感じはトレイルランニングシューズに近いです。
SCARPAは雪山登山靴とトレランシューズの中間よりややトレラン寄りといった感じ。このあたりのフィット感は好みが出ると思います。
MHWはもう一つ要注意で、足の甲のジッパーがたまに下がってくることがあります。
急登や、ロードで走る速度が上がったときに下がりやすいので、平坦な場所を緩くスノーハイクするのがいいのかもしれません。
おそらくソックスのレイヤリングを知りたい方も多いと思うのですが、
これを書き出すと記事の量が倍以上になってしまうので、
話を聞きたいという方がいらっしゃれば、来月イギリスから帰ってきたあとにでもどこかで飲みながら話しましょう。